<臨時投稿 英語小学校必修化の愚> 規範とか、べき論とか、自分の考えではありません。単なる事実です。
「英語を小学校3年生からやっても、英語ペラペラにはならない」です。
何で、60年以上もやってきて、結果は出ていて未来も分かっているのに、英語必修なのか・・・さっぱり理解できません。
英語ペラペラ人、世界と伍して交渉ができる人を育てたいなら、その人たち向けの2年間英語付け環境(大学課程なみ)を日本国内に用意すれば十分です。
官僚内定者や企業の将来性を見込まれた人を、24時間英語付け環境・英語付け学習・卒業単位必修にすれば十分です。卒業できないと内定をもらったものの官僚になれない・・・人生で、一番勉強することでしょう。
武蔵大学だかが、その様な課程を作るとか作らないとか・・・
海外の有名大学日本分校を作れば、「国内で留学できる」と、殺到するでしょうに・・
なんで、先人が「子孫が楽をできるように」とカタカナを考え、翻訳語を作ってくれたのか・・・世界最先端の学習と文化環境があるのに・・・
読売H26.11.30 戸田奈津子 英語より読書で日本語力を 長年、映画字幕の仕事をしていると、「英語がお上手なんですね」と、みなさんから言われます。でも、実際、この仕事は英語力よりも日本語力なんです。4分の3は日本語力だと思います。字幕の場合、長いセリフを逐語訳していくと、スクリーンが文字だらけになってしまいます。だから、セリフの間に読み切れる日本語にする。 映画を見る楽しみを妨害しない文字数は、1秒間に3、4文字程度。例えばI love him more than she doesというセリフがあったとします。3秒程度だから8字、9字あたりでまとめます。「私は彼女より彼を愛している」では読み切れませんよ。ですから「私の思いが上よ」とか、「彼は私のものよ」とする。いつも日本語と格闘して、短く的確な言葉を探すことに専念しているというわけです。 日本人はお題目のように唱えます。「英語やらなききゃ。英語勉強しなきゃ」って。1945年8月15日の終戦時、私は小学生でしたが、極端な話、翌日から日本は変わりました。アメリカやイギリスを「鬼畜米英」と呼んでいたのに、「英語を学ばなきゃ」になったのです。いまも相変わらず英語。小学校から英語です。悪くはありませんよ。でも、日本は「英語、英語」を言うが余り、日本語が貧困化していませんか。 映画会社からも「字幕にあまり漢字を入れると、若いお客さんが読めないから、やさしくして」という注文が来ます。「蝶蝶」なんて「ちょうちょう」と平仮名にする。1文字でも惜しいのに。のみならず、表現力も貧しくなっていると思います。「戸惑う」を「迷う」にしてくれ、と言われることもあります。微妙なニュアンスの違いを表現していた言葉が切られていく。若い人は辞書を引かなきや。素晴らしい日本語を維持していく努力をしなければいけません。 最近、電車やバスでも若い人はスマホばかりですよね。でも、日本語力をつけるには本を読むしかないのです。いい文学作品を読むこと。速度は遅いけど、読めば、日本語の美しさを頭が感じ取って少しずつ身につくんです。何冊も読んでやっと日本語力が蓄積されていく。この時代、コンピューターがいくらでも情報をくれます。でも、情報は教養ではない。人間の価値を決めるのは教養です。自分で本を読み、考えなければ、教養は身につきません。
藤原正彦 「次は一年生から?」週刊新潮H26.12/4 文部科学省は先頃、公立小学校の五、六年生で必修となっていた「外国語活動」を正式の教科に格上げし、さらに小学校三年から英語を始める方針を固めた。「国際人育成のため」らしい。いつまで続く愚論愚策かと嘆息が出てしまう。かつて英語の小学校導入が決められた頃、私はこう書いた。「五年生から英語を週一、二時間教えても話せるようにはならないから次には三、四年からとなる。それでもだめだから一、二年からとなる。すると一、二時間では足りないのだ、二・三時間にしようとなる。それでも日本人は話せるようになれない」。その通りの進行だ。「二〇二〇年のオリンピックで若者達が日本を説明、案内できるように英語教育を強化する」と語る文科大臣政務官までいた。卑屈だ。日本で道を聞かれたら堂々と日本語で答えればよい。 まず断言できることは、小学校の英語教育導入を主張する人達のほぼ全ては英語ができず国際人でもないということだ。英語ができないという劣等感を小学校から学ばなかったせいにしているに過ぎない。英語ができれば国際人になれる訳でもない。アメリカ人はみな英語がうまいが、三年暮らした私の見た所、国際人と呼べる者は1割もいない。小学校での英語強化に反対する者もいるが、「小学校教員ほとんどが英諸を話せないのに何をどう教えるのだ」「ネイティブが教えない限り反対」「中学の内容を小学校に下ろすのなら反対」など技術論が大半だ。誰が教えようとダメなものはダメなのだ。 理由は大きく二つある。 一つ目は、日本人の大半は小学校一年から毎週三時間ずつ英諸を学習しても話せるようにはならないということだ。幻想を国民に抱かせるのは罪である。日本語と英語はあらゆる点でそれほどかけ離れている。英語を使う職業につく希望を持つ者だけが中学から全力で始めればよい。授業だけでは到底足りず独力で猛勉するしかない。中学時代の私は、記憶力の最もよい時期にと毎日家で英諸に集中した。従来の文法と解釈を柱に、大学受験に必要な単語八千語や基本的英文例を片端から暗記してしまった。高校以降はさほど英語をしなかったが、大学生の頃には聴き取りを除きかなり流暢に英語を読み書き話すことができた。外国語学習は、一気呵成の集中が最も効率的なのだ。小中高大とダラダラ続く日本の英語教育ではまったく効果が上がらない。物にならない英語に多大な時間と労力をかけるのは国民エネルギーの壮大な無駄だ。 第二は近年の英語狂噪は日本の文化や幼い頃から英語を学び米英人に教えられるということは、単なる語学を超え、米英的発想、能-度、文化を無垢な心に刻印されることでもある。それは子供達が日本の文化、伝統、情緒、道徳の素晴らしさを認識することを妨げ、すでに国民病となりつつある米英へのコンプレックスを助長する結果となる。外国文化を忌避する必要はないが、幼いうちはまず自国文化をたっぷり身につけ、自国への自信と誇りを持つことが先決である。さらに困ることに小学校から長年英語にかまけていると、古今東西の名著を読む時間がとれず教養が身につかない。例外的に有能な者を除き、「教養と外国語並び立たず」なのだ。かつて英文学者の中野好夫氏は「語学ができるほどだんだん馬鹿になる人間の方がむしろ多い」と述べた。 小学校での英語教育とは、我が国がグローバリズムという名のアメリカ主導の世界支配に加担することでもある。二十一世紀は効率、能率、規制なき自由競争ばかりを強調するグローバリズムを是正し、多少不便でも各国、各民族、各地方に美しく花咲いた文化、伝統、言語を取り戻す時代でなければならない。英語を尖兵とする米英文化の侵略から各国がいかにして自国文化を防衛するかは、世界各国の直面する現代の最重要課題なのだ。
フランスなど、反英語の法律を持ちほどです。
個性尊重と、反対にあるのが、画一化です。フランスにいったら、フランス料理が食べたいし、イタリアに行ったらイタリア料理、日本に着たら、本物のすしを食べてみたい・・
これが個性です。日本語は、世界で一番繊細な表現ができる言葉です。
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今は必要ないけどグローバル化の時代だからいずれは英語が必要に
なるみたいな主張を聞くけど本当ですかね?
結構怪しいと思いますが
私も小学校英語義務化に反対です。それ以上に、英語に関しては、中高の学校教科から廃止して、バウチャー制にして民間の塾や会話学校で自由に学べるようにすべきです。中高の英語教員はレベルが低すぎて話にならない。公務員の教員であれば、なおさらやる気なし。全体の学力を測定するには、英検があれば、ほぼOK。英検費用など、無料化してしまえばいい。過疎地で近隣に英語塾がなければ、ネット塾で教えればいいんです。将来、英語が必要ない学生に無理やり教えるのは、税金の無駄。代わりに、政治経済、近現代史の学習が必要と思います。
私事ですが...
以前、日本語だけで仕事してきましたが、
勤務先が外資に買収されて、ここ1~2年で英語を使う機会が超増大しました。
資料なんかは基本的に全て英語ですし、メールのやりとりも殆ど英語です。(日本人onlyのやりとりだけ日本語を使いますが、日常業務レポートも英語になった。)
週に何回も色んな国の人とオンラインミーティングもあります。
かといって、小学生から英語を学ぶ必要は皆無です。
読み書きなら、従来どおり、中学からで十分。高校卒業程度までの学力で十分。大学では英語専攻者以外は学部生でも院生でもそのレベルに毛が生えた程度で問題ありません。論文なんかも十分読めます。
仕事をするようになってからも同様です。
会話に関しては学校の英語教育は役に立ちませんでした。(そもそも殆ど重視されていなかったし。)
まず全く聞き取れません。あと、自分が英語を話しているつもりでも、簡単な英文でさえなかなか伝わりませんでした。
(文法ではなく、発音が非常に難しい。)
これは、小学生から英語必修にしても無意味で、生まれた直後くらいから英語を聞き慣れる環境がないと無理でしょう。
猛訓練すれば聞き取れるようにはなります(実体験)が、発音は長年仕事で英語を話している人でも日本人英語です。
子供の頃から英語圏に居た人はさすがに別ですが。
ネムタロウ様
貴重な情報、ありがとうございました。
3年生から導入・・・本当に、意味がまったく理解できません。
何をどうやっても、英語を使う環境に生活していない以上、学生時代・若い時代をピークとして、英語力なんて落ちるところまで落ちています。
いまさら、海外旅行で使うから英語といわれても・・モチベーションゼロです(笑)。
これだけ、学問書もその道の一流の学者が訳してくれているのに、
それを読む人が全員、同じ程度の英語力を身に着ける必要があるとすれば、限られた時間の無駄な利用の典型例です。
ハリーポッターベストセラー小説を、全員英語で読める力・・それを身に着けたとしても、何のためにどうして必要なのか、さっぱり分かりません。
他にやること、いっぱいあるでしょうに・・・
市場原理・自由を無視した、「価値観の押し付け・全体主義・共産主義」でしょう?ハイエクの批判そのものじゃないですか。
英語を学びたい人が留学をし独学で勉強し、だから差異化が生まれ、そこに価値が生まれる・・・
頼むので、ドラえもん翻訳機、解読器の世界を、1日も早く実現してください!!!!
でも、人類は凄いから、必ず実現されるんでしょうねえ。使えるレベルにまで・・
ああ、ちなみに、言語がばらばらなのは、人間が神のいいつけにそむいてばっかりのアホなので、神の罰として、わざと他の言語を理解できないようにさせられました。ヘブライ語・・アラム語・・
祖先を恨みます(笑)。
体験談です。
本物?と聞きたいので「REAL」を使いましたが、結局まったく、全然完ぺきに、理解してもらえませんでした。最後は筆談でした(笑)。
「マクドナルドの隣に、コインランドリー(これも、本当は別な英語でした)がある」・・・・まったく理解できませんでした。最後は筆談どころか、「大きなMの看板」と絵文字でした(笑)。でもそれで、やっと、マクドナルドと言っていること、その発音(カタカナでは書けません)を理解しました。
もうほとんど、ジョン万次郎の世界でした(笑)。
受験英語で十分役に立ちますよ。外国語は母語以上に得意になることはありません。英語(に限らず全ての外国語)を習得するためには、初等教育・中等教育の段階では母語(日本語)による普通教育を徹底するのが早道でしょうね。
それに、英語が上達しても現代の学問しか出来ませんのでね。高等教育としては普遍性がありません。英語のフィルターを通さず、直接ギリシャ語やラテン語、サンスクリット語などの古典語を学ぶほうが有益です。古典語が出来れば現代語は後から何時でも習得できますんで。
いつの時代もどこの場所でも外国語は古典から、知識も古典から。
なぜ、教育課程審議会・中教審の専門家の方々は、外国語教育のメリット・デメリットを十分承知のはずなのに、小学校3年生からの外国語導入を提言するのでしょうか?
>なぜ(略)小学校3年生からの外国語導入を提言するのでしょうか?
さあ?
低学力を増やしたいとか?(英語に費やす分、他を勉強しないので)
日本のソフトパワーを根こそぎにしたいとか?
トトロじゃなくてミッキーマウスの人形を買えとか?
よくわかりません。
はっきりしているのは、英語教師は今後も食いっぱぐれないってことくらいですかねぇ?
英語が得意になって良いことはそれなりにたくさんあるんで、英語教育がダメだとは言いませんが、母語より上達することは絶対にないので、初等教育で外国語を取り入れた場合のダメージは大きいと思いますよ。もちろん小学校英語の成果も無駄にしかならないでしょう。
だまって、今までどおり、高校生くらいから英語文化を志したものが読み書きをしっかりやって、母語で身に着けたことを英語で試みるという順番でなーんにも問題ないですよ。
日本人の翻訳英語は十分通じるし役に立ちます。
実は私、英語教師だったこともあります。オーラルコミュニケーションの相手は英国籍のウェールズ人。母語はウェールズ語で、英語は学校教育で身につけたとのこと。イギリス人ですらこんなもんなんです。発音がどうとか、会話がどうとか、細かいことは気にしなくて構わないから、まず黙って教科書開け!で中等教育の英語は十分成果をあげられます。
面白いのは、じゃあ、一生懸命英語を身に着けて(身に着けさせたとして)、一歩、日本を離れたら、アドバンテージでもなんでもないということです。
つまり、「日本にいるかぎり」英語ペラペラは有利ですが、アメリカや、EU主要国や、東南アジアにすんだ瞬間に「普通の人」になってしまうということです。
つまり、お題目のように「グローバル化」などと言っていますが、要するに「日本に住んでいる、仕事をしている」ことを前提にした「グローバル化」であって、そんなもの「国際人」でもなんでもない、単なる通訳のいらない、自分で自分を通訳できる人のことです。
アホらし。
>面白いのは、じゃあ、一生懸命英語を身に着けて(身に着けさせたとして)、一歩、日本を離れたら、アドバンテージでもなんでもない
そうなんですWWW
以前、中村修二が言いました「日本は腐ってる。みんな、アメリカへ行け」
英語が出来るだけでアメリカに行ったら大変なことになりますわ。何にも出来なくてミールクーポンで飯を食う羽目になる。
中村氏は半導体研究と言う英語以外のスキルがあったから向こうで認められたわけで、英語が出来なくたって彼は認められていたでしょう。
そういえば、ロシアで「英語も通じない!」と怒ってる日本人がいました。
バカです。すごーくバカ。
ロシア語使えよWWW