配偶者控除は、拡大をするほうが、労働者人口増
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注)「拡大をすべき」という意見ではなく、「拡大すると労働者は増える」という話です。
さて、配偶者控除について、話し合っているようです。
日経26.5.10

この、103万円の壁、130万円の壁については、下記記事を参照下さい。
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ワーキング・プアって本当にいるの?
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非正規雇用者を守る=正規雇用者が痛むこと
では、103万円の壁、130万円の壁をなくすと、仕方がなくなって、女性が社会進出をするとでも?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140408-00000004-pseven-soci&pos=1
出生率が1.65人から2人に回復したフランス 解決策とは?
フランスは1995年には出生率が1.65人まで下がったが、現在は2人を超える回復を見せた。『なぜフランスでは子供が増えるのか』(講談社現代新書)の著者でフランス在住のエッセイスト・中島さおりさんが理由を語る。
「フランスでは、子供を預けた場合や、ベビーシッターを使った場合に、所得税が減税されます。子育て関連サービスに支払った金額の半額が所得税から控除されるのです」
中島さんは、日本の状況についてはこう疑問を呈する。
「子供を産んだ後、仕事を続ける環境が整っておらず、保育所の待機児童が山のように出ている現在の状況で配偶者控除をなくすのは、女性の社会進出の後押しよりも、少子化の後押しになってしまうかもしれない」
経済学では、人はインセンティブ(誘引)で動く・・・要するに、「何が得か」を考えて動く(需給曲線の生産者側を形成)とされています。
インセンティブ(誘引)
政治家の皆さんが、一番良く知っています。
日経26.5.11
『新党結成時期に法則あり』
…一つが年末型だ。毎年1月1日時点の所属国会議員数で計算される政党交付金が念頭にある。新党をつくるなら、年末にしようという議員心理が働く。みんなを離党した議員らが昨年12月に旗揚げした結いの党や1994年12月に結成した新進党がそのケース。他党から、『交付金目当てだ』との批判も受ける。
本当に、労働者として「女性の社会進出」を促したいのなら、政策は「廃止」ではなく、「枠拡大 例:103万円→206万円、130万→260万」にすることです。
そうすれば、今、非正規労働者の80%を占める、年199万円以下層、40%を占める、100万円以下層の「主婦」たちが、「ドッカーン」と、労働時間を増やします。
さらに、今まで、働いていなかった主婦が、「260万円までOKなら・・・」と、労働市場に参入します。
パートさんたちは、103万円、130万円以下になるように、雇用側ともども、「生産調整」しているのです。103万円、130万円を超えない様にです。
記事では、「103万円の壁が女性の働く意欲をそいでいる」としていますが、違うのです。その様に抑えた方が、「得」だから、抑えているのです。
その優遇がなくなれば、「160万円」程度働かないと、「かえって損」するという、経済的合理性のもとに判断しているのです。
この枠を、2倍にするだけで、労働力は、間違いなく増えます。
また、「専業主婦世帯は4割と過半数を下回って・・」とありますが、そりゃそうです。高齢者世帯が、1人暮らし、夫婦2人暮らしの世帯数をどんどん増やしているからです。
65歳以上人口だけで、1/4です。
しかも、「非正規労働者の80%を占める、年199万円以下層、40%を占める、100万円以下層」の労働力を提供しているのは、パートさんと言われる主婦と、学生です。主婦は、非正規労働の「主役」なのです。
間違いなく言えるのは、「廃止」より、「拡大」の方が、インセンティブが増え、労働人口も増えるということです。
日経26.5.13



そもそも、女性や高齢者を労働力に!って、皆さん、そんなに働きたいですか?仕事がしたいですか?
できれば、笑点出演者の子供のように、一生遊んで暮らせる、カネがあれば、働きたくないのではないですか?
マイケルジャクソンの子供、今、月に300万の小遣いをもらっているそうです。成年になれば、数十億~数百億の遺産が、1人1人に入ってくるそうです。
そんなに、皆さん、働きたいのですか?働かなくて済むなら、働かないのではありませんか?
神は、アダムとイヴを楽園を追放し、アダムには「労働」、イヴには「出産」という苦しみを与えました。労働=laborは、骨を折る、苦労するというのが、語源ですから・・・
フランスの労働者は、「年金支給年齢を早くしろ!」って、ストおこしますからねえ。早くリタイアしたいからです。
本当は、「働きたくはない」でしょうね。 共済年金・厚生年金生活者、働きませんから。
日経26.5.11

<追記 全労働者数の10%になんなんとする、未就業若年者>
http://blogos.com/article/91735/
「若者が弱い」ことをなぜ我々は認められないのか
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すみません、数字の定義がバラバラで、この大学の先生が示した数字も?のようです。
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http://blogos.com/article/91836/
「突然"折れる"若者たち」特集における若年無業者220万人は「求職型」を含む数字。
なんだか、63万以上、200万人程度の無業者はいるようです。
http://harukabookmark.blog.fc2.com/blog-entry-4.html
ハルカBookmark
■どんな本?
現役の高校教師である筆者(菅原 晃さん)が書いた経済学に関する入門書。
マクロ経済学・ミクロ経済学の基礎を身につけるための一冊。
経済学の概念や用語説明、計算やグラフの見方など細かい点まで説明が書かれている。
本文中には数多くの媒体からの引用(新聞記事や本、テレビ番組など)が使われており、
この一冊に多くの経済学に関する情報がまとめられている。
本書は元々筆者が自費出版で出した本が前身であるが、その本は古本価格が高騰するほどに話題となった。(本書奥付より)
■読んでみてどうだった?
正直、経済学と聞いて連想するイメージは「難しい」「自分にはよくわからない」だった。
本屋には数多くの経済学入門書が溢れているが、どれも食指が動くことは無かった。
この本もそれらの入門書と同じ「難しい」本の一冊というのが最初の印象。
手に取ってパラパラめくって見ても中に書いてあるのは難解な用語ばかり。
しかもページの余白を限りなく削ったように上から下までびっしり書かれている文書。
これまでの私なら絶対に買っていなかったであろう本。
それでも買って読んでみたのは、ビジネスマンとして経済学は避けて通れないのでは無いかという半分後ろ向きな気持ちと、
前身の本が古本価格を高騰させるほどであったということ。
読んでみて、これは買って正解であったと実感。
これまで経済学を勉強したことのない自分に本書の内容は難しく、何度もページを行ったり来たりを繰り返してようやく読み終えた。
読み終わるまでに時間はかかったし、現時点では書かれていたことの50%も理解できていないと思う。
それでも読み終わった後は、満足感と経済学に対する興味が残っていた。
テレビや雑誌で「貿易赤字は悪いこと」「貿易黒字は良いこと」のように報道されることがあるが、
これは全くの見当違いな発言であることも詳しく説明されている。
普段私たちがメディアから見聞きする経済に関する情報の中には、
正しい意味で伝えられていないことが多いことにも驚いた。
経済学なんて自分に理解できる訳が無い、経済学を勉強してみたいが良い入門書が見つからないという方にお勧めです。