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小幡績

<小幡績>

2012年11月20日 段階の記事です。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/obataseki/20121120-00022505/

<ハイパーインフレは起きないが、リフレは経済を破壊する>

リフレ政策は、単に金融市場の混乱からの実体経済の不況をもたらすだけだから、採ってはならない政策なのである。



2013年01月10日 段階の記事です。

http://blogos.com/article/69049/?axis=g:0

<恐るべきリフレ派たち>

しかし、安倍さんが、どっかの誰かに聞いてきた数字が2%。
恐ろしい。
しかも、一流メディアも。

金融関係者のうち、投資家達、そっちサイドの人々は。
企業経営者たちも。

多くの国民も。
この議論を支持している。

恐ろしい国だ。
おそるべき子供たち。リフレ派よ。



2013年02月05日 段階の記事です。

http://toyokeizai.net/articles/-/12781

リフレ政策では、インフレは起きない インフレをわざと起こす「リフレ」はヤバい>

リフレ政策(簡単にいえば、インフレをわざとおこすこと)のために、金融緩和を強力にやると首相や大臣が宣言したり、日銀に圧力をかけたりするのはいいのだが(私は反対だが)、政策の是非はともかく、実際には、これらのリフレ政策で一体何が起こるのか。そこが重要だ。

インフレは起きない

まず、インフレは起きない。

インフレは貨幣的な現象であるから……、というのが、リフレ派の枕詞であるが、金融資産市場が、マネーのほとんどを受け止める現代経済において、モノのインフレは貨幣と無縁だ。言いかえれば、消費者物価はマネーが増加しても上昇しない。ナイーブな貨幣数量説は成り立たない。

インフレが起きないという議論に対して、リフレ派の人々は「インフレは長期的にしか起きないが(これは長期の均衡点においては、物価が上がった状態になっているという意味であろう。これはインフレが起きるプロセスについては何も語っていない)、期待インフレはすぐに起きる、期待に働きかければ、期待インフレ率は直ちに上昇する」という。そして、それには、日銀の気合が必要で、今まではやる気がなかったから、人々も反応しなかったのだ、と言う議論が続く。

・・・つまり、モノの世界では、期待は自己実現しない。つまり、消費者物価は上がらない。したがって、上がるという期待は外れる。期待が外れるのであれば、その期待が起きない、と考えるのが、合理的期待形成理論であり(ここは論争がありうるが)、いずれにせよ、実現しない期待を持ち続けるのは愚かなので、起きたとしても短期にしか持続しない。

その結果、期待インフレ率はやはり上がらないのだ。

つまり、期待に働きかける金融政策は、金融資産市場では資産価格を動かす可能性はあるが、財市場には影響しない。したがって、リフレ政策では、インフレはもちろん、インフレ期待も起こせないのである。

・・・期待の自己実現こそ金融資産市場の本質

投資家やトレーダーが買ったから、株価もドルも上がったのだ。それだけだ。そして、彼らが買ったのは、上がると思ったから買ったのだ。そして、その結果、上がったのだ。

ここに期待の自己実現がある。期待の自己実現こそ、キャピタルゲインを求めて投資する投資家が集まる金融資産市場の本質なのだ。



読売H25.9.28
yomiuri 9.28

2013年3月22日段階の記事です。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130321/245383/?P=3

<だから「リフレは(本当に)ヤバい」んです>

しかし、日銀が今後、金融緩和策として金融商品の購入をもどんどん拡大するなら、資産バブルの発生を招くことにもなりかねない。企業による設備投資意欲を含め、需要が拡大しない中で、金融緩和を強引に進めれば、その効果は資産市場にしか及ばず、資産バブルを招くことになります。実体経済には何ももたらさない



次に、2013年08月29日 の記事です。

http://blogos.com/article/69049/?axis=g:0

<アベノミクスとはポピュリズム>

期待インフレ論もまやかしで、ブレーンたちは、景気は強いから腰折れしないかもしれないが、せっかく動き始めたインフレ期待を腰折れさせてはいけない、と言う。デフレ脱却の流れを止めるな、と言う。

デフレ脱却とは何か。

それは、日本人の日本総悲観論から、楽観論へのシフト、ネガティブシンキングからポジティブシンキングへの移行であり、リフレという政策自体は間違っているが、これを達成したのは素晴らしかった

これこそが、デフレ脱却の意味だ。インフレ率は関係ない。だから、デフレ脱却はすでに達成されているのである。

・・・だから、私は、1%ずつの消費税率引き上げ。景気条項撤廃。そして、現状の景気は良いので、いかなる景気対策もすべきではない。そう考える。



<結論>

彼のリフレ反対理論は、まったくの空理空論です。なぜなら、2%のインフレになる確率は、5分5分だからです。

リフレはまずい→インフレは起きない
しかし、リフレ→インフレが起こるかもしれない
確立は5分5分だ!!!


これじゃあ、理論ではないでしょう。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130321/245383/?P=1

<だから「リフレは(本当に)ヤバい」んです>

ただ、「2年以内に物価上昇率が2%になる確率は?」と聞かれれば、5分5分くらいだと思います。




追伸 小幡績 最新理論!!!

http://blogos.com/article/73819/

小幡績 2013年11月17日 06:39

「やはりインフレは起きない」

日本の物価は上昇し始めた。・・・このまま行けば、インフレ目標2%が実現するということになるのだろうか。

・・・いや、やはり、インフレは起きない。起きないのだ。 日本がインフレ傾向へ転換した一方、世界的にはデフレ化が進行している。

・・・実際に起きていることはもっと単純なことで、世界はデフレ化しており、日本も欧米も同じ新しい世界経済構造に直面しているというだけのことなのだ。

・・・だから、インフレは今後世界の成熟国では起きない。

・・・何の不思議もない。

・・・世界経済の裁定取引が、やっと本格的に始まっただけのことだ。

・・・だから、成熟国、欧米、日本では、インフレが起きることはないのだ。



 あれ?「五分五分理論?」なるものを語っていたのではなかったのでしょうか・・・
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