円高が望ましいのか、円安がのぞましいのか その2

<円高が望ましいのか、円安がのぞましいのか 2>

日経H24.2.15大機小機 輸出は日本の命綱

輸出 命綱.jpg


 さて、円高が望ましいのか、円安が望ましいのかの続きです。

<為替と輸出入>

「円高で、輸出は減るは神話

 円高になると、「現地価格を引き上げなければならないから、輸出は減る」そうですが、実際には違います。

1ドル=100円なら、200万円の車は、現地価格2万ドル

1ドル=80円になると、200間円の車は、現地価格2.5万ドル

価格引き上げで売れなくなる

 こんなことは、ありません。

輸出 輸入 為替 2002 2011


 円・ドルレートは、上に行くほど円高にしています。どうですか?円高になると、輸出が減る?

 では、月ごとに細かく見てみます。

輸出 為替 2007 2012


どうですか? 円高→輸出減ですか?

輸入 為替 2007 2012 6


円高と輸入です。

輸入 為替  相関 2009 2012


 リーマン・ショック後の、「円高!」と騒がれた時期のプロットです。

 これは、円高=輸入増 円安=輸入減と、きれいな相関を描いています。

 では、同時期の輸出を見てみましょう。円高=輸出減 円安=輸出増になっていればいいのですが。

輸出 為替  相関 2009 2012


 円高=輸出減 円安=輸出増など、ありません。どちらかといえば、「円高でも輸出増」です。

さらに、短期を見てみましょう。史上最高値の円高の時(75円)です。

輸出 為替 2010 2011


 「円が高くなると、輸出が減る」は神話、嘘です。

 「いや、円高の影響は、後になって起こる(Jカーブ効果など)」「およそ1年後である」についても、検証してみましたが、全然相関はありません。

 「日本では、為替の影響は、諸外国ほど大きくない」のです。

 なお、円高率と、輸出増加率については、以前検証していますので、そちらを参照ください。
参照

円高?輸出減?

自動車輸出 為替 2002 2011

 円高でも、自動車輸出が減るわけではありません。


日経H24.2.21『経済教室』
愛宕伸康 日本経済研究センター主任研究員

 自動車の輸出数量は円高の影響を受けにくい。…図は…実効ベースの海外物価だ。輸出物価が海外物価と連動し、国内物価と別の動きをしていることがわかる。つまり、自動車メーカーは輸出価格について、現地の市場価格を参考に決めている。このことは、現地需要が回復すれば、為替に関係なく輸出が伸びることを示唆する。

車 輸出価格 現地価格 国内価格.jpg

…同じ財はどこで買っても同じ価格になる「一物一価」は、少なくとも自動車では成立しないという点だ。図を見れば価格設定方法が国内と海外で異なることは明らかだ。


 車の価格は、どこの国でも同じではなく、日本メーカーは現地物価に合わせて車の価格を決めているのです。

 と言っても、「円高の影響は輸出には及ばないから、円高が望ましい」と言っているわけではありません

<日本全体で検証する>
 
 日本全体で考えてみます。

2010年 名目GDP 三面等価2010年 名目GDP 三面等価

2011 GDP 三面等価

 間違いなく言えるのは、輸出産業にとっては、「円安」がのぞましいということです。

輸出 品目 推移

 一方で、輸入産業にとっては「円高」が望ましいことになります。

では、非貿易財の産業にとっては、円高・円安どちらが望ましいでしょう?

日本標準産業分類
産業分類表

さて、第1次産業にとって、円高が望ましいでしょうか、円安が望ましいでしょうか。

円高です。燃料費、飼料費など、安く手に入るに越したことはありません。

http://diamond.jp/articles/-/14748

農業は「輸出増」のメリットをもっと追求すべき
――熊野英生・第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト

img_df097dd823c29d8c2636b12e0a081b0a9730

 輸出はしているものの、第一次産業のGDP比は、1.2%(2010年)ですから、5兆8295億円に対し、10分の1以下です。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/gaiyou/pdf/seisan20111226.pdf#search='%E7%AC%AC%E4%B8%80%E6%AC%A1%E7%94%A3%E6%A5%AD++GDP'
産業別 GDP

 さて、第2次産業ですが、製造業、建設業ではどうでしょう。もちろん、輸出している業界は「円安」が望ましいのですが、輸出していない製造業や、建設業も、たくさんあります。それらの業界にとって望ましいのは、円高です。67兆円が輸出額で、第2次産業のGDP産出額は、121兆円ですから、約半分です。

 では、第3次産業はどうでしょう。中には、航空業界や、証券業界、知的コンテンツ業界など、輸出しているところもありますが、ほとんど輸出には関係ありません。介護、医療、外食産業、小売業、これらは輸出することが出来ません。非貿易財です。

第3次産業では、「円高」のほうが望ましいのは、言うまでもありません。原材料や、エネルギー、電気・ガス・水道etc、みな、円高の方が望ましいのです。日本は、第3次産業の国です。GDPの73.6%は第3次産業が生み出しています。

 このように、産業分類で考えると、日本にとって望ましいのは「円高」です。そして、輸出産業のみが、「円安」の恩恵を受けるのですが、それは、貿易黒字だった時代の話で、皆さんご存知のように、現在は、輸出額<輸入額の「貿易赤字」の国です。2011年に31年ぶりに貿易赤字になりましたが、貿易赤字は今後もずっと続く予定です。原発停止に伴う、天然ガスなどの輸入急増によるものです。

貿易赤字 輸出<輸入


 輸出も、インフラ破壊の影響で落ち込みましたが、輸入急増が圧倒的に要因であることが分かります。

 2012年の、貿易赤字は、過去最高額でした。

12年 貿易赤字.jpg


 輸出額>輸入額、「貿易黒字の国」は、過去の日本の話で、すでに、日本は、構造的に輸入超過国になっています。エネルギー政策にめどが立つまで、このままの構図が続きます。おそらく最低でも5年~10年は続くのではないでしょうか。

 輸入超過の日本に望ましいのは、当然「円高」です。「円高」は日本にとって国益なのです。

 円安になって、万が一????輸出額が伸びても、これだけ増えている輸入額をカバーできる数値には、なりえないことがお分かりいただけると思います。

<円安になると株価上昇する理由>

 円安になると、株価が上昇します。ですが、ここにはからくりがあります。

 http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/research/r101001japan1.pdf#search='%E5%86%86%E9%AB%98+%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88'

みずほ総合研究所 経済調査部 石川祐介
「円高は景気にプラスかマイナスか」

(注:GDP)を用いて業種別の円高の影響を試算すると、鉱業や食料品のほか、化学・一次金属などの素材型製造業では差益が発生する。一方、一般機械類や輸送用機械などの加工型製造業、卸売業等では差損が大きくなる。

ここで、(注:GDP)産出額ウエートをみると、円高によって為替差益が出る「円高メリット型」の業種が37.3%、差損が出る「円高デメリット型」業種が37.5%、影響のない「中立型」業種が25.2%と、メリット型とデメリット型は拮抗している。


円高 メリット・デメリット

ある意味、予想どおりです。輸出型産業と輸入型産業は、拮抗しているからです。

 一方、上場企業ベース(注:日経平均で使われる225企業)ではメリット型42.2%に対しデメリット型が50.2%とデメリット型の方がウエートは高くなる。

 さらに (注:GDP)ベースで、メリット型に分類される業種でも、上場企業だけに限れば輸出比率が高く、デメリット型になる場合もある。したがって、現実には株式市場におけるデメリット型業種のウエートはもっと高い可能性がある。日本の株式市場が円高に敏感である背景には、こうした全体の産業構造と上場企業の業種ウエートの違いもあると考えられる。


日経平均対象企業 円高 メリット・デメリット

 ところが、日経平均株価で指標とされる、225企業に限ってみれば、円高デメリット型が、途端に多くなります。

 しかも、上場企業だけに限って言えば、さらにデメリット型が多くなるのです。

自公圧勝で円安・株高加速 日経平均、一時9900円台回復
日経 Web 2012/12/17 11:13

 16日投開票の衆院選で自民党と公明党が圧勝したのを受け、17日の東京市場では円安・株高が加速した。日経平均株価は大幅高となり、上げ幅は一時160円を超え、取引時間中としては4月4日以来、約8カ月半ぶりに9900円台を回復した。自民党の政権公約である強力な金融緩和策が実行されるとの期待が一段と強まった。
 
 自民党と公明党は合わせて325議席を獲得。参院で否決された法案を衆院で再可決できる3分の2を上回ったため、「日銀法改正を含む強力な金融緩和策が実現する可能性が高まった」(大和総研の熊谷亮丸チーフエコノミスト)。こうした見方を受け、17日の東京外国為替市場で円相場は対ドルで一時1ドル=84円台前半に下落。朝方のオセアニア市場では一時1ドル=84円48銭前後と1年8カ月ぶりの円安水準をつける場面もあった。
 
 東京株式市場では円相場の下落で輸出企業の収益改善への期待が強まり、トヨタ自動車や日立製作所など主力銘柄が買われた。東京証券取引所第1部では7割を超える銘柄が値上がりした。



 円安で、株価が上昇しますので、新聞の見出しでは、「円安が望ましい」となりますが、この数値は、実は偏った数値なのです。

しかも、売買システムは、自動で動きます。「円高になりそうだ」「日本株は買いだ」など、人間の感覚に基づいた売り買いなどされていません。

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(2012/02/08)
齋藤 弘

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現在世界中の外為取引はプログラム化されており、1秒間に実に100回もの売り買いができるシステムになっています。

 よくTVで外為市場(外為ブローカー)の取引の模様が押し映し出されますが、あれはテレビカメラを前にしての、言ってみれば「ショー」であり、実際にはボタン一つでどんどん電子化された売買取引が進んでいくわけです。

 そのプログラムには、例えばブルームバーグ(経済・金融情報を配信する米総合情報サービス会社)が発信するニュースがリアルタイムで反映されるようになっています。
情報が飛び込んでくるとプログラムは過去の事例から、「これは売りか、買いか」と自動的に判断します。

…世界中のプロフェッショナルが朝から晩まで休みなく、わずかな相場の動きに注視しながら裏技的なものまで繰り出して、心理戦を展開しているのが最前線の現場です。
そこまでやっても「絶対」はありませんし、ウォール街のエリートたちでも市場を完全に見通せるような人はいないのです。

 実際の為替相場では7兆円規模で市場介入しても「大海の中の一滴」なのですから、ましてや個人レベルでどんなに努力をしたところで、まったく太刀打ちできません。

 それを家事の合間にパソコンをチラチラ見ながら売買するようなレベルでは、簡単には勝てないということがおわかりいただけると思います。



週刊現代 2013・1・5/12号
 この十数年で、日本一の金融街・兜町の景色は様変わりしてしまった。
 ・・・とどめを刺したのが、2010年の超高速株式売買システム・アローヘッドの導入である。1000分の5秒という人間の知覚を越えたスピードでの注文が可能になった結果、市場の中心プレーヤーは、自動で売買を行うコンピュータープログラムになった。11年半ばからそれに対応できない中小の証券会社がバタバタと潰れはじめている。



楡周平『考えない葦』週刊新潮12年11月1日号

…外資の機関投資家に至っては、千分の1秒単位で自動的に売り買いを繰り返すシステムを用いているのだそうです。
…もう取引に人が介在する余地などありはしないのです。
…10月19日現在の日証協のホームページに記載されている会員数は273社。3月末から僅か半年の間に、12社も減っているのですから、凄まじいの一言につきます。



 株高は、機械的合理性から導かれ、225銘柄の日経平均株価は、「円安が望ましい」企業によって構成されています。


 日本全体では、「円高が望ましい」のです。

続く




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theme : 間違いだらけの経済教育
genre : 学校・教育

comment

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No title

基本線は賛成なのですが、腑に落ちないのは、
それではなぜ、現状を含めたのぞましいはずの円高時に日本の経済の景気がよくならない、不景気だと感じられてしまうのでしょうか?
政治のせいw?

株が上がるのは単純で、東京市場のプレイヤーは約6割が外国人でドル建てで資産をみるので、円安になると日本の資産が割安に見えるため、買い増ししやすいためですね。

雇用第一で考えるとどうなるのでしょうか?

勉強になります。

円高デメリット型企業の方が雇用創出力があるのではないでしょうか?新たに工場を作ったりして・・・。

円高メリット型企業は少数精鋭で稼ぐ業種が多く、業績がアップしても、雇用創出に結びつかないのでは?

雇用が創出できないと、若者の生活基盤が安定せず、少子化につながり長期的な国力低下を止められない。ただ儲けるだけではダメで雇用を生み出せるような儲け方でないといけない。そのためにはやはり円安の方がよいと考えてしまうのですが・・・

No title

日本の雇用者の80%以上は、「円高」恩恵を受ける業界にいます。

また、製造業→サービス業の流れは止めることができません(産業構造の高度化・ペティ・クラークの法則)。

輸出産業をいくら増やしても(理論的に無理ですが)、マクロ的に、雇用の受け皿にはなりません。

みなさん、輸出産業神話なるものに、幻想を抱いているようです。

No title

「貿易の目的は財の輸入である」と言う基本は揺るがないってことですよね。

No title

生産の目的は消費

働く目的は、豊かな消費

輸出の目的は輸入

真実味がない円高肯定論

>日本の雇用者の80%以上は、「円高」恩恵を受ける業界にいます。

ちょっと信じられません。記事中のGDPからみた円高メリットデメリット比率でも、円高メリット型と中立型合わせて6割五分。中立型と円高デメリット型を合わせても6割五分。トントンです。

円安にすれば、円高デメリット型のGDPはぐっと伸びて、雇用を生む一方で、さらに円高になったとしても円高メリット型の雇用はそんなに伸びないのでは?

また円高デメリット型の一部上場企業が元気になれば、下請けにも効果が波及していきそう。円高がいいというのは数字しか見ていない机上の空論のように思えます。時代は変わるとかカッコイイこといって長期的展望だけで語り、今を見ていない典型ではないでしょうか?

No title

>真実味がない円高肯定論


 日本のGDPで、「輸出」は、15.1%しかありません。「円安」で助かるのは、この15.1%のみです。

 GDPで、5割を超える産業が「円高でメリット」があるなら、マクロで円高が日本にとって利益なのは明白です。


>円安にすれば、円高デメリット型のGDPはぐっと伸びて、雇用を生む一方で、さらに円高になったとしても円高メリット型の雇用はそんなに伸びないのでは?

>また円高デメリット型の一部上場企業が元気になれば、下請けにも効果が波及していきそう。

 ぜひ、上記を、数字で表してみてください。「①円安の方が、円高よりも雇用数が伸びる」「②円安で上場企業が伸びれば、下請けにも波及し、雇用が伸びる」

 この①②が事実であれば、「円安の方が日本にとって望ましい」を証明した事になります。

 事実は、1985年以降(当時は240円)、円は上昇し続け、GDPもバブル以降、1.25倍になっています。

 円安が日本にとってメリットというのであれば、円が200円に下がってもメリットであることを証明する必要があります。

 円高は、50円になっても、日本にとって間違いなく、利益ですよ。


http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120824/plt1208240735000-n1.htm
「シャープ“惨状”を招いた日銀無策…超円高はなぜ起きたか」

 まさか、こんな話を、信じているのではないでしょうけど・・・

No title

>日本のGDPで、「輸出」は、15.1%しかありません。「円安」で助かるのは、この15.1%のみです。

8割が円高で利益ってのは、円高で直接損失を被る輸出業者を引いた残りの業界のことだったのですね。なるほど。

しかし、円高は原材料の輸入で有利なはずなので、その分が輸出の際の値上げ幅は相殺されるはずです。輸出だけで儲けている業者ですら、為替レートに並行して売上が変動するわけではないですから、そ円安で受ける利益の割合はさらに小さくなるでしょう。
するとその逆。円高で利益を得られる人々、業界の割合はもっと高いものになるでしょう。

No title

円安で、8週連続ガソリン価格上昇、9週連続灯油価格上昇、電力も10社のうち8社が3月に値上げです。

イメージが・・・

ご回答有難うございます。勉強になります。

>円高は、50円になっても、日本にとって間違いなく、利益ですよ。

正直いってイメージが湧きません。1ドル50円で豊かな日本・・・。雇用は崩壊すると思うし…。

国民から雇用を奪って少数精鋭の日本人と居住外国人で利益を上げつつ、海外から安い食とエネルギーを輸入して、生活保護は手厚く国民の大半が無職でも文化的に一応は生きていける国。

こんな国でしょうか・・。考えようによっては未来的豊かさかも。ご都合主義的すぎるような気も・・・。

アベノミクスはデメリットの方が大きい?

円高の方が日本にとってメリットが大きいことは理解しました。
すると、デフレ脱却のためにインフレターゲットを設定して金融緩和を行うことは、円安を誘導するのでデメリットの方が大きいのでしょうか?
それとも円高円安とデフレは別問題で、デフレ脱却のためには副作用として多少の円安もやむを得ないということになるのでしょうか?
色々と混乱してきました。

No title

>すると、デフレ脱却のためにインフレターゲットを設定して金融緩和を行うことは、円安を誘導するのでデメリットの方が大きいのでしょうか?
それとも円高円安とデフレは別問題で、デフレ脱却のためには副作用として多少の円安もやむを得ないということになるのでしょうか?


 まず、今の円高(リーマン以降)は、欧米の金融緩和に対し、日本が緩和しなかったことが原因です。
 ただし、実質実効為替レートでみると、リーマン前の「円安」の方が異常値で、その後の円高は、「調整したあと=もとにもどった」円相場だということも言えます。

 問題は、「急激な為替相場の変動」で、結局は、長期的な為替相場(これは購買力平価に近づいていくとされる)を、人為的にどうこうできるものではなさそうです。

 インフレは円安、円安はインフレになります。1ドル=100円が、1年後1ドル=200円になる予想とします。投資家は、安くなる円を買っても、損しますので、ドルを買います、ドル買い円安です。

 1ドル=100円は変わらなくても、日本の物価が20%あがる(インフレ)になるとします。そうすると、100円を持っていても、100円だったカップめん(今は120円)を買うことができません。円の価値は、下落していることになります。投資家は、安くなる円ではなく、ドルを買います。

 デフレ脱却=インフレ・円安になります。モノの値段は上がり、輸入品の価格は上がります。

 ですが、そうなると、今まで現金でためていた人たちが、モノを買うようになります。今のうちに買っておいた方が、得だからです。特に、庶民ではなく、金持ちや投資家です。不動産や、証券が上がります。

 これが実体経済に波及し、カネが回るようになります。非伝統的な金融緩和(FRBも採用)は、この資産効果からのデフレ脱却をねらったものです。

 モノやカネの動きが活発化する=フローが動き出す=GDP増になります。回りまわって、所得も増えます。

 このようなことが期待されています。

No title

>正直いってイメージが湧きません。1ドル50円で豊かな日本・・・。雇用は崩壊すると思うし…。

 円高になると、企業の倒産が増えるなど、因果関係はありません。それは、マスコミ(円安が望ましい企業が広告を出す)によって刷り込まれた「神話」です。

 1ドル=360円当時も、1ドル240円当時も、さかんに「円高になると日本は壊滅する」などの記事があふれましたが、日本はさらに豊かになりました(笑い)

No title

>1ドル=360円当時も、1ドル240円当時も、さかんに「円高になると日本は壊滅する」などの記事があふれましたが、日本はさらに豊かになりました(笑い)

国債為替市場の為替レートは毎日変動しますが、その変動幅は大きくありません。取引の際の実勢レートとの差の範囲であることがほとんどです。
この場合、実勢レートは動きません。
しかし、ある日、突然10円単位で突然大きく動きます。
そういう日が数日続き、それが落ち着いた時に実勢レートがドンと変動します。
取引の現場は実勢レートで動いていますから、為替変動による混乱は、実勢レートが変動した日に契約交渉中のものに限られます。

実勢レートの変動前の契約はそのとおりだし、変動後は変動後のレートで契約するだけです。
本当に困るのはリアルタイムの取引の担当者だけ。しかもこの混乱はマクロに影響を与えることはほとんどないでしょう。

そもそも大口の輸出入は先物価格で取引されているので、ちょっとやそっとレートが変動しても、業者はそれほど混乱しないのです。

No title

臨時寄稿の
人間の合理性について
の記事はもう読めないのですか?

No title

すみません。臨時なので、削除かつ、原稿も、もうありません。
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