<むちゃくちゃ>読売新聞H24.9.26
北海道全体で、冬の電力供給不安を訴えています。北海道の電力は、冬がピークです。
道路のロードヒーティング・家庭の暖房も、1日中必要なので、「電力ピーク」の時間がないのです。
家庭の暖房(石油ストーブも、セントラルヒーティング、ガスストーブ)は電気がないと、動きません。もちろん、オール電化の暖房など、電気が計画停電されればアウトです。
ですので、北海道全体で、泊原発の早期稼働を訴えています。万が一、火力発電所が止まれば、停電が必然だからです。
一方、青森に建設中の大間原発について、「建設中止を」と函館市は訴えています。
読売新聞H24.9.26
泊原発の早期稼働は求めるわ、新規原発には反対するわ、めちゃくちゃなことになっています。
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genre : 政治・経済
いやー、実は岩手県も冬でして、夏は特別節電の必要なんてなかったんですよねぇ。
ところが、主力が水力ですから、冬こそ稼働率低下で電力供給が激減ですよ~。
電力って、全国一律で語っちゃダメな分野ですよねぇ。
いやあ、水力ですか。大変ですね。それでも、東北電力管内なので、融通きくのではないでしょうか。
何しろ、1965年の5倍以上、電気使っていますので、
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2011energyhtml/2-1-4.html
昭和30年代に頑張って作った水力ダムの出力など、当時は大きな存在だったのかもしれませんが、現代では、電圧一定にするための、回路弁ほどの意味しかないようですからねえ。
そういえば、女川第2原発、地震にも、津波にもびくともしなかった、世界最安全・最強の原発ですね。
IAEAを中心とした世界の科学者の査察でも、「本当にすごい」って言われたそうですから。
すごく有名な、偉丈夫の方が作ったそうですね(日経に載っていました)「あいつが担当するなら大丈夫」って、太鼓判を押されるような人物だったとか。
日本には、インフラを支える硬骨漢が、いたるところにいるんですね。
いえ、依然として水力の電力供給量は大きく、日本全体で原発の2倍はあるようです。
凍結の心配がない西日本では、普段は稼働率をわざと大きく落としているのです。
水力は原発のバックアップとして原発が新設されるたびに増設されてきました。
原発は風力、地熱と同様に電力供給を調節出来ないので、常にフル稼働です。
いきおい電力供給は過剰になるので、水力の稼働率を下げて対応します。
火力もほぼ同様です。
電力供給量だけ問題にすれば、現時点で原発ゼロで何の問題も起きません。
ただし、これは全国的な平均値の話。
実際には、電力は全国均等に供給されているのではないので、ある地域では原発に過剰依存、ある地域では水力に過剰依存、ある地域では・・・と言う感じです。
長距離送電が技術的に出来ない現在では、電力は地域ごとに大きなムラがあります。
我が県の場合、山間部は電力供給過剰です。夏場は水力で十分です。しかも水路式の。
風力を主力にしている葛巻町では電力自給率が100%を楽々超え、そのため採算が取れず苦しんでます。
逆に北上や盛岡の工業地帯は電力不足のようです。ただし自家発電の電力は数えられていません。
ピーク時電力の不足は隣県の火力発電所が稼働率をあげて対応してもらってます。
原発ではこういうことができません。
県全体では水力が主力で厳冬の2月が一番電力供給が落ちます。
原発は危険ですが、危険であることを認めてきちんと対策をうっていれば女川のように安全に運行できます。
原発、風力、地熱は電力供給を調整できず、水力、火力は調整が用意です。それぞれグループとして考えるのが妥当なようです。
このふたつの組み合わせはこれからも続けることになるでしょうね。
なお、西日本では、夏の水力は渇水による自然稼働率の低下と言う問題があるそうです。
岩手だと渇水は秋に起きます。ちょうど今起きていますね。
台風もほとんど来ないので、涼しくなって需要が減少することでバランスをとります。
今年のように夏が長いと、今頃節水の呼びかけが行われます。(真夏じゃない)
でも、節電は叫れてません。隣県の火力で調整できるからです。
で、隣県の火力発電所に調整の余力があるのは、原発がフル稼働なので、火力の稼働率を普段は落としてあるからです。
北海道は、泊原発に完全に依存していますので。
本当に難しいです。
発送電分離、電力の自由化ぬきには、問題は解決しませんね。
東電も、JALも、「共産主義体制」で倒産しました。誰も、競争相手がいなく、既得権益に守られていたのに、倒産です。
倒産は、「市場メカニズム」のないところでも、あるんですね。
つい先日まで、ゴアに騙されて地球温暖化防止を叫んでいた人が火力発電を推進し、無駄遣いだとダム建設に反対していた人が水力発電を待望し、風車による鳥への影響や超音波被害を訴えていた人が風力発電建設運動に参加し、国立・国定公園内の開発で環境破壊や生態系への影響を懸念していた人が地熱発電に賛成する。
福島の衝撃がそれだけ大きかったという事なんでしょうが、それじゃあ今まで主張していたことはなんだったんだ!と、突っ込みを入れたくもなりますな。
東電や日航は共産主義なのか?
少なくとも東電・日航は資本主義下で存在していた企業であり、倒産原因も東電は天災のリスク見積もりの甘さと安全対策や保険や積立等のリスク回避策の不備によるもの、その原因は地域独占であるがこれは共産主義とは違うのではないか? 一応困難ではあるが独立発電も法的には可能だったし、実際に多少は存在もした。共産主義だと法的に存在できない。
日航は放漫経営によるもの。
両方ともに直接の倒産原因は共産主義ではない。
歴史上の共産主義は政治経済的に崩壊したのは事実だが、言葉は厳密に使うべきではないだろうか?