進歩阻む平等偏重

<進歩阻む平等偏重>

中田美知子 『進歩阻む平等偏重』読売新聞H23.9.5 

 中田さんは61歳、慶大卒業後、HBCアナウンサーとして北海道に来て以降、現在はFM北海道の常務です。東京の目(他者の目)で見ると、北海道のおかしなところが浮かびあがるようです。


 昭和30年代の全国学力テストで、北海道と同様に順位の低かった秋田県は、平成の学力テストでトップクラスになった。努力した所としなかったところの違いかもしれない。今努力を始めなければ、40年後も変わらないだろう


 秋田は、学力も、体力も全国トップクラス(3位以内)です。札幌小学校の校長が、サッカーの指導員として、秋田の子供たちの練習を見に行きました。秋田の子供たちは、2時間、ひたすら集中していたそうです。翻って、北海道は。校長は言います、「北海道の子どもは、こんなに集中して練習できない、すぐ根を上げる」。

 北海道は北海道国として独立しています。「他県と競う」という感覚や「日本全国で、相対的地位は・・・」という見方が全然ありません。その様な北海道で生まれ育った子供が親になり、さらに、「のーんびり」「(結果的)平等が大事」という価値観をより強固にしていきます。

 中田さんの感覚です。

 東京で育ち、受験戦争を戦ってきた団塊世代。その後の札幌での生活や子育てなどを通して、地域間格差を実感してきた

 ちまたでお母さんたちに北海道の子供たちの学力が高くないことを話題にすると、「だってお勉強ばっかりできてもね」という答えが返ってくる。学力は二の次という意識があるのだと思う。

…競い合うことの楽しさ、競い合って勝った人を称賛する風土が必要だと思っている。横並びではなく、それぞれの分野で能力にすぐれている人を育てていかないと、地域も豊かにならない。

 国の施策として土地をもらって開拓を始めた北海道では、抜け駆けのように特殊なことをする人は排除せざるを得なかった。このことが何事も平等にやっていきましょうという風土を生んだのかもしれない。

「学力が高い」ということを、あたかも悪いことのように幼いころから言われたという人がいる。突出したことを嫌う風土は、北海道が成長していくうえでブレーキになる。

 まず、「変える」という気持ちを本当に持つことが大切だ。昨日と違う今日があるから楽しい。均質であることを求めすぎては、進歩は無い。「変化を恐れるな」と言い続ける必要があると思う。
 


 本当に、(結果の)平等が大好きです。競争なんか大っ嫌いです。(あれ?これは共産主義思想?)そういえば北海道って、昔から革新政党大好きでしたね。

 読売新聞 H23.8.21

北海道の教育1

北海道の教育2

 まあ、見事に北海道・札幌市の学力は、全国より圧倒的に低い・・というか最下位です。「競争」を嫌い、「(結果的)平等」を追求してきた結果ですね。 (これで共産圏は崩壊したのですが・・・)
 
 しかも、この様な結果を前にして、「危機的状況だから、方針転換しよう」という意図は、現場にも札幌市教育委員会にもありません。

 「授業での学力向上を図りたい」という校長がいたら、

 「勉強だけの子どもを育てたくありません」・・・ある教員がこんな言葉を返した。札幌市郊外の小学校に赴任した2年前。他の教員のいる前でのことだ。 

 勉強だけの子どもどころか、体力も、思いやりの心も、いじめも、全国最低です。「勉強すらできず、体力も、精神も最低」なのが北海道です。

http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-512.html
「何でも最低 北海道」
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-611.html
「のーんびり!北海道」参照




 対策を採ろうとしても、札幌市教委は頑として受け付けません。

 小学生約80人が2時間、学生ボランティアらから勉強を見てもらった。…学生派遣は今年度の補正予算で道教委(注:北海道教育委員会)が進める学力向上策の柱の一つだ。
 …10年の学テで、長期休業中の学習サポートを実施した小学校が道内では20.4%と、全国より38.2ポイントも低かった。このことが学生派遣の施策につながった。
 

 あの、全国では夏休みサポートが、58.6%の学校で行われているのに、北海道は20%しかやっていないんですよ。全国では6割の学校が取り組んでいるのに。
 
 札幌市の中学校も同じです。6月の中間テストでの、成績のふるわない子に対する、放課後補習も、宿題も、夏休み補習も一切ありません。中学校の成績は絶対評価ですから、80点取れば5段階の4、90点取れば同じく5を、皆が取れるはずなのです(原理上)。でも、そのための補習も、あるいは、成績優良者のための講習も、中学校では行われていません。

 上記の学生サポートも、札幌市教育委員会は拒否しました。

 この夏は…11市町村が手を上げたが、札幌市教委は同調する施策は取らなかった。・・・その理由を、こう説明している。
 「基礎学力の課題は見られるが、学テの点数が学力の目標ではない」
 


 教育委員会も、教職員労働組合も、まったく同じ考えです。

http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-512.html
「何でも最低 北海道」参照


 「北海道教育大学」の先生・・・。

カテゴリ 宮田和保 北海道教育大 参照 
http://kensoran.hokkyodai.ac.jp/huehp/KgApp?kyoinId=ymkyggggggm
http://www.jichiro-hokkaido.gr.jp/2011/01/post_773.html


読売新聞

札幌市長

札幌市教育委員会
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19日付け朝日新聞37面で、大阪府教育基本条例案 立案者に聞く
というインタビュー記事が出ていました。
見出しは、「格差生んでもエリート育成」です。立案者は、大阪市議の坂井氏という人で、元裁判官とのことです。
「あなたの理想とする教育モデルは」と問われ、「サッチャー改革」と答えています。「学力テストの結果公表や、教員評価への成果主義導入などで英国を再生させた」といっています。
本当に、サッチャー改革が、英国を再生させたのか、事実関係をよく調べる必要があると思います。
北海道の教育界も、菅原さんご指摘のようにかなり時代錯誤のように思いますが、大阪で行われている動きもちょっと極端なように思います。が、大阪の取り組みを、橋下知事をスカウトして、北海道に実現してみるというのも一考かもしれませんね。
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