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著名人(4) 榊原英資 早稲田大学教授 その2

榊原英資 早稲田大学教授 『世界同時不況 日本は甦るか』文藝春秋2008.12月号

榊原さんは、世界同時不況と同時に円安バブルがはじけたと言います。日本低金利・各国高金利だったものが、今現在各国が利下げに走っているので、金利差が縮まり、円高はまだまだ進むと言います。文藝春秋誌の懇談会です。

  為替(円高・円安)と、株価についての見解です。
株と為替は分けて考えてください私は株安は問題だと思いますが、…為替水準は適正だと考えています

 これも、竹森俊平慶応義塾大学教授に一蹴されています。
株はおかしいけど、為替だけ正しいというのはあり得ませんよ。為替レートと株価は同一の国際取引が生んだ結果で、互いに密接な関係にあります

 それでも榊原さんは、「それは違う。株と為替とは別物ですよ」と、食い下がるのですが。

 現在、日本の株式の3割超は、外国人投資家が保有しています。日本の株取引の7割は、外国人投資家による売買です。
 外国人が日本の株を買おうと思ったら、まずドル・ユーロを売り、日本円を用意します。ドル売り円買いです。ですから、日本の株価が上がる場合、「円高」になるのです。日本の株式市場は、現在1か月に40兆~70兆円の取引があるのです。 
週間ダイヤモンド2009.4.4号p45
為替・株価1

 このように、円高と株価上昇がセットになっていることがわかります。(ただし、金融恐慌前の、円安+05年からの株高は、日本の金利安+輸出好調というのが理由です。また特に、金融恐慌後の、世界同時株安・一時的な円高は、異常事態です。こうなった理由はほかにあります。機会がありましたら、解説します)
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