藻谷浩介『震災復興・全国民が貯金の1%を寄付しよう』


藻谷浩介 『震災復興・全国民が貯金の一%を寄付しよう』文藝春秋7月号

 トンでも論です

<1400兆円の家計金融資産を、消費に回せ?>

P191
 世界最高水準の1400兆円の個人金融資産を活かすことこそ、日本復興の鍵だ。
…我々一人一人が、貯蓄の1%を震災復興に向けて寄付することも提言したい。1400兆円の個人金融資産からは、計算上14兆円もの財源が生まれることになる。1000円しか貯金のない子供は10円、100万円持っている人は1万円、1億円あれば100万円、いずれにせよ、1%なら、払えない額ではない。
 

実は、このような「不可能なこと」を述べる人は、他にもたくさんいます

櫻井よしこ『日本独自の復興をこうして支えよ』週刊新潮5月5・12日号
P180―181
 …松田学氏…。
 氏は「たちあがれ日本」の神奈川県第一支部長を務める。
…氏は…まず高齢者の保有する膨大な金融資産の活用を考えるべきだと強調する。日本の個人金融資産は09年度末で1453兆円。負債が370兆円、純金融資産は1083兆円でGDPの2倍以上である。内、65歳以上の高齢者が862兆円で、約80%を保有する。
…日本国と日本人の金融資産を上手に回すことによって、社会と国を甦らせることが大事なのだ。松田氏が語る。
 「例えば、復興のための特別公債を発行するのです。…従来の赤字国債とは別にするために…震災対応だけに活用する…」
 助け合い公債は無利子で発行する。…相続税を非課税にするなどの優遇措置を講じて、埋め合わせする…。
…これまでほとんど眠っていただけのおカネに、何かを生み出すというおカネ本来の役割を果たさせることが出来る国全体の雇用が増える。若い世代の収入も増え、子育てを経済的に支援することにもなる。さらに相続税まで免除されるのだ。
 こうした状況が生まれれば、1000兆円を超す個人金融資産の、例えば1%が助け合い公債になれば、10兆円、2%で20兆円もの財源が生まれる。…このようにして幅広い国民が有する資産を復興に役立たせればどんなに元気になることか
 

この、「(眠っている)1400兆円の家計金融資産を、有効に使え(フローに回せ)」論ですが、原理的に不可能です。
 ここが理解できるかどうかが、経済学的思考(複眼で見る)ができるか否かの、リトマス試験紙になります。

<1400兆円の家計金融資産とは>

 われわれは、毎年毎年、新たな付加価値(GDP)を生み出します。国民の総生産=総所得です。われわれは、その新たな所得のうち、全て消費に使うのではなく、いくらかを残します。これを貯金とか、預金とか、経済学では「貯蓄S(Saving)」といいます。

三面等価 2008

消費 + 貯蓄.jpg

 この貯蓄Sというのが、 ①企業の投資(I:Investment)②政府の公債(G-T)③外国の消費・投資(EX-IM)の原資になります。

貯蓄→貸出.jpg

 これらは、政府・企業・外国の「借金」になります。借金して、「港・道路・工場・機械・店舗・パソコン・照明・車両etc」の購入をしています。

貯蓄→実物資産.jpg

 では、最初に戻って、このSはどのように産み出されたものだったでしょう?それは、新しい付加価値(GDP)でした。つまり、貯蓄は、私たちが得た給料から、産み出されるのです。しかもその給料は私たちが新しく生産したモノ・サービスから、生まれています何かを新しく作り出し、そのもうけ(総生産-中間生産物)がGDPでした。つまり、貯蓄Sは、財(実物財:サービスという形のない財も含む)なのです。

GDP→貯蓄→実物資産.jpg

 そして、毎年毎年、生産した一部の財(モノ)が、インフラストラクチャーとして、社会の基盤になって残ります。これを国富と言います。

GDP→貯蓄→新たな国富.jpg

とうほう『政治・経済資料2010』p201
2007年 ストック.jpg

 ですので、毎年毎年、国富は増えます。例外は、大震災のような自然災害で国富が失われた時:今回の大震災で、東北地方で失われた国富は16兆円だそうです。また、バブル崩壊により土地や建物の値段が下がると国富は目減りします。
 さらに、「EX-IM:海外資産」も国富です。ここは少し変わっていて、港・道路・工場・機械・店舗など実物財のほか、株・債券・外貨などの金融資産も入ります。

国際収支表→対外純資産 外貨準備強調

 さて、この原資ですが、国民の貯蓄Sでした。そのSから借金して、実物資産になります。

GDPは金融資産+実物資産.jpg

 まず、①貯蓄Sは同時に②借金でもあり、③同時に形のある財であることを、押さえておきましょう。

 次に、この「①貯蓄・②借金・③実物資産」ですが、③は「国富」になることを説明しました。①・②は、「金融資産」と言います。下の図では、③国富「非金融資産」となっています。

 清水書院『2010 資料政治・経済』p230 
国民資産(ストック)の推移

GDPは金融資産+実物資産.jpg

 この、金融資産も、毎年毎年、変動します。

貯蓄 借金.jpg

 ここで、対外資産:純資産が借金になっているのは、円ではなく、外国通貨資産だからです。国際収支で、外国資産増は、マイナス▲で表示されます。

2009 国際収支表 シンプル

GDPは金融資産+実物資産.jpg

 さて、本来、この金融資産と、実物資産は1:1になるはずです。「金額表示=実物資産」だからです。ところが、この金融資産は、「実物資産=国富(下図では非金融資産)」を上回っています。

 清水書院『2010 資料政治・経済』p230 
国民資産(ストック)の推移

 なぜ、こうなるのか。これが、金融資産が勝手に自己増殖する仕組み、すなわち『信用創造』というシステムなのです。

金融資産 増加.jpg

清水書院『資料 政治・経済2010』p248
信用創造の仕組み.jpg

信用創造

 こんな風に、貯蓄・借金が自己増殖し、実態の無い帳簿上の「金融資産」が創られます。

 金融機関が企業に資金を貸し出すと、金融機関に債権が、企業側に債務が計上されます。年金保険料も、生命保険会社の保険料も、家計の資産(債権)ですが、政府や保険会社の債務(負債)になります。これを繰り返すと、金融資産(債権)も増えますが、金融負債(債務)も増えます。コインの裏表です。同じことを、重複計算しているので、実際の富(実物資産=国富)は増えていないのです。

 

ですから、

とうほう『政治・経済資料 2010』p201
 国内の金融資産は、国内に借り手と貸し手が存在し、債権(資産)と、債務(負債)が相殺されるため(筆者注:国富に)含まない


となります。

 ここまで、金融資産の中身について、見てきました。

<1400兆円の家計金融資産を、消費に回せ?>


P191
 世界最高水準の1400兆円の個人金融資産を活かすことこそ、日本復興の鍵だ。
…我々一人一人が、貯蓄の1%を震災復興に向けて寄付することも提言したい。1400兆円の個人金融資産からは、計算上14兆円もの財源が生まれることになる。1000円しか貯金のない子供は10円、100万円持っている人は1万円、1億円あれば100万円、いずれにせよ、1%なら、払えない額ではない。
 

実は、このような「不可能なこと」を述べる人は、他にもたくさんいます。ただ、共通するのは、いずれも、「経済学」を知らない人たちだということです。

櫻井よしこ『日本独自の復興をこうして支えよ』週刊新潮5月5・12日号
P180―181
 …松田学氏…。
 氏は「たちあがれ日本」の神奈川県第一支部長を務める。
…氏は…まず高齢者の保有する膨大な金融資産の活用を考えるべきだと強調する。日本の個人金融資産は09年度末で1453兆円。負債が370兆円、純金融資産は1083兆円でGDPの2倍以上である。内、65歳以上の高齢者が862兆円で、約80%を保有する。
…日本国と日本人の金融資産を上手に回すことによって、社会と国を甦らせることが大事なのだ。松田氏が語る。
 「例えば、復興のための特別公債を発行するのです。…従来の赤字国債とは別にするために…震災対応だけに活用する…」
 助け合い公債は無利子で発行する。…相続税を非課税にするなどの優遇措置を講じて、埋め合わせする…。
…これまでほとんど眠っていただけのおカネに、何かを生み出すというおカネ本来の役割を果たさせることが出来る国全体の雇用が増える。若い世代の収入も増え、子育てを経済的に支援することにもなる。さらに相続税まで免除されるのだ。
 こうした状況が生まれれば、1000兆円を超す個人金融資産の、例えば1%が助け合い公債になれば、10兆円、2%で20兆円もの財源が生まれる。…このようにして幅広い国民が有する資産を復興に役立たせればどんなに元気になることか
 

 さて、このように、1400兆円(過去のストック)の一部でも、現在の消費(フロー)に回せというのですが・・・・

ストック→消費に回せ.jpg
 
では、検証してみましょう。

(1)過去のGDP14兆円を現在に回せ!

 まず、このS貯蓄は、過去のGDPの一部(汗水流して作った、モノやサービス)です。
ということは、「過去のGDP分」を「今年のGDP」に回せということを主張する事になります。

過去のGDP→今年のGDP.jpg

 こんなことができたら、夢のようですね。なぜなら、1400兆円の1%、14兆円を回せたら、永久機関のように、14兆円分、何もしなくても今年のGDPが確保できるのですから。

今年のGDP→再来年のGDP.jpg

 あの、どうやって、こんなことが可能になるのでしょうか?過去の生産物を現在に、現在の生産物を未来に・・・
 今年新たに作って(モノ・サービス)、すでに消費・投資してしまった(モノ・サービス)をどうやって未来に持っていけるのですか?

(2)14兆円の借金を、消費に使え!

 この貯蓄Sは同時に借金(負債)でもあります。

貯蓄=借金:金融資産.jpg
資金循環統計.jpg

ということは、 「14兆円の貯蓄を使え」は同時に「14兆円の借金を使え」ということです。

 家計の借金は、住宅ローン、進学ローン、車ローンなどです。
 企業の借金は 社債、株、金融機関からの借金などです。
 政府の負債は、国債、地方債などです。

 これらの借金の14兆円を、消費に回せ すでに借りていて、何かに使っているから借金です。この借金を、どうやって消費に回すのですか?

 ストックは、貸借対照表(バランス・シート)です。貯蓄(債権)を降ろせば、同時に、借金(債務)も返してもらわなければなりません。住宅ローン(債務)が10万返済されれば、貯蓄(債権)も10万減ります。

ストック→フロー イメージ

 これで、どうやってフローが増えるのですか?


(3)国富を14兆円分、消費に使え!

実物資産=国富.jpg

とうほう『政治・経済資料2010』p201
2007年 ストック.jpg

 過去に積み上げてきた国富。その14兆円分を今年の消費に回せ!ですか。われわれの住宅や、工場、そのほか電線や道路や港、線路、空港、機械、車。土地や造成した宅地。
 この実物資産14兆円分を今年の消費に回せ?どうやって?

中古車を100万円で売る(現金化)⇔誰かのモノになる(中古品売買、株や債権の売買はGDPに含めない。というのは、単に持ち主が移動しただけだから)
 ↓

資金循環統計.jpg


 以上のように、どうひっくり返っても、「過去の1400兆円の家計資産(ストック)を、現在(フロー)に回せ」はできないことがわかります。


櫻井よしこ『日本独自の復興をこうして支えよ』週刊新潮5月5・12日号
P180―181
これまでほとんど眠っていただけのおカネに、何かを生み出すというおカネ本来の役割を果たさせることが出来る。
 

 この1400兆円のカネは眠ってなんかいません。その生まれは、その年のGDP(新たな財:モノやサービス)からで、すでに国富として「実物資産:ストック」になっているのです。

 1400兆円はどこにあるか?どこにもないのです。あるのは、「帳簿上」だけなのです。勝手に自己増殖し(信用創造)勝手に減ります(リーマン・ショックや、バブル崩壊)

http://www.garbagenews.net/archives/1319049.html
日米の家計資産推移をグラフ化してみる(2009年4Q分)

アメリカ 家計金融資産
日本家計金融資産 

 このように、 1400兆円のストックをフロー(消費に回せ)は、実際にはできません。それをできるという藻谷浩介氏のようなトンデモ論者が、

藻谷浩介 『震災復興・全国民が貯金の一%を寄付しよう』文藝春秋7月号 P191
…筆者は震災後、政府の復興構想会議の下にある検討部会の専門委員等を拝命しており…。


 
真壁昭夫 信州大学経済学部教授 H23.2.28 日経『VIEW POINT』
「日本には1500兆円を越す個人金融資産が蓄積している。それをうまく掘り起こせれば、国内需要を盛り上げるだろう」


<藻谷氏>

藻谷浩介 『震災復興・全国民が貯金の一%を寄付しよう』文藝春秋7月号 P184
 …日本で多年にわたって生じている物価下落は、貨幣供給量が足りないことによるデフレではなく、主として現役世代を客層にした多くの商品の値崩れの帰結である指摘してきた。これはマクロではなく、ミクロ経済学の分野の問題だ。
 

あの、インフレ・デフレに「ミクロ:個々の話」はまったく関係ありません勝手に新理論を唱えているだけです。

参照
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-category-141.html
2011-01-01
カテゴリ:藻谷浩介『デフレの正体』


P186
 多くの人が、バブル現象の原因として、公定歩合が1986年に3.0%、翌年に2.5%に引き下げられたことを挙げる。日銀の当時のこうした金融緩和政策でいわゆるカネ余りが起こり、バブル経済が起きたのだと。その前提にあるのは、マネーサプライ(通貨供給量)と、物価とが連動するというマクロ経済モデルだ。
 

 こんな「単純な貨幣増量説」なんか、誰も信じていませんし、実証的にもありません

参照
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-date-20110624.html
カテゴリ 日銀理論 


p186
…対前年比で87年から91年までの各年で、それぞれ0.1%、0.7%、2.3%、3.1%、3.3%の上昇率に過ぎない。…わが国のバブル経済というのは、いかにもマイルドな物価上昇だ。マクロ経済学モデルを振りかざす向きは、その前に事実が本当にモデル通りに推移しているかを検証したほうがいい
…とはいえ、バブル当時は、地価だけは上がった。金融緩和の結果潤沢になった資金は、当時は今と違って土地に流れ込んだわけだ。


参照
http://abc60w.blog16.fc2.com/category141-1.html
2010-08-10
カテゴリ:藻谷浩介『デフレの正体』
 

 バブル時の物価上昇を、マイルドってどのような、価値判断なのでしょう?

87年から91年までの各年で、それぞれ0.1%、0.7%、2.3%、3.1%、3.3%の上昇率です。

 120円のカップ麺→131.7円に上昇していることです。

 2400万円のマンションが、2634万円に上昇していることです。マイルドって・・・。

マネーサプライ伸び率.jpg

 2.3%、3.1%、3.3%の物価上昇率は、現在の日本では達成したくとも達成できない、夢のような数字なのです。

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国富はどうやって増えるのですか?

いつも色々とありがとうございます。今日もぜひ教えてください。
AさんとBさんとC銀行があるとします。
AさんBさんとも負債がなく、Aさんは預金9と画材1を資産10として保有。Bさんは預金1のみを資産1として保有。C銀行はAさんBさんの預金を負債10として保有。Bさんは絵をAさんから発注され、画材1をAさんから買い、H銀行のAさんの口座に代金1を振込みました。Bさんが買った画材は絵の完成により費消されましたが、Aさんは絵を価格10で購入して画材の代金1ともともとの預金9とで代金10をBさんのH銀行口座に振り込みました。
結果、Aさんの資産は購入価格10の絵で負債は0。Bさんの資産はH銀行の預金が10で負債は0。H銀行の負債はAさんとBさん併せて元の10のままで変化はありません。
さて、もともとは、AさんとBさんの資産合計は11だったわけですが、Bさんが労働しAさんが消費したために、20になって増えているのではないのでしょうか?つまり、預金を取り崩して消費を増やして国富が増えたのではないかとおもうですが、どこが間違っていますか?(絵は10の価格で購入したけど、画材1+Bさんの労働9なので、国富は増えていないという理解が正しいのでしょうか?とすると、労働しても国富が増えななら、どうすれば国富が増えるのですか?)
宜しくご回答いただきたく、お願い申し上げます。

No title

国富は、その年のGDP(汗水流して作った財:モノ・サービス)のうち、投資(I・G-T・EX-IM)に回ったもので、増えます。ですから、国富は毎年増えます。今回の記事の図をもう一度ご覧下さい。

>「つまり、預金を取り崩して消費を増やして国富が増えたのではないか」

 国富は消費(税含む)+貯蓄の貯蓄部分です。消費したら、国富は増えません。

 新しく財(例:絵)を描いてそれが売れれば、その代金は今年のGDP増です。その絵(例)のうち、消費ではなく、投資に回れば、それが国富になります。

 ただ、例に挙げた「絵」がそのまま投資財になるかはなぞですが(笑)。

 入った収入(これは今年のGDP:財)の内、貯蓄に回された分が投資になり、国富になります。生産=分配=支出です。

ご回答ありがとうございます

ご丁寧にご回答いつもありがとうございます。いまいちよくわかりません。脳みその限界におもいます。AさんがBさんから受け取った絵は国富増分ではないということなんですね。画材1分だけ国富が減ったという理解で良いですか?(あるいは絵の価値と画材が等価扱いでしょうか?とすると、いずれにせよこの段階で労働は国富増に貢献していない)。仮にその絵をAさんが国外の誰かに転売すればそれは国富増になるというのはOKなんですね?この時、転売価格は1より多ければ、国富は増えるという理解で良いですか(Aさんは10で絵を購入して、仮に2で転売すれば、Aさんは自身は8損しますが、海外から+2して、画材が-1なので、国富は+1したという理解で良いですか)?画家の描いた傑作絵画が国内に誕生しても国富が増えたことにならなくて、海外に売れて初めて国富が増えますということなんですね。

No title

>AさんがBさんから受け取った絵は国富増分ではないということなんですね。画材1分だけ国富が減ったという理解で良いですか?

>絵画が国内に誕生しても国富が増えたことにならなくて、海外に売れて初めて国富が増えますということなんですね。

 Bさんが絵を描いて、それが売れた。これはGDP 新しい付加価値です。絵は消費+投資です(そもそも、例を絵としたことが理解を複雑にさせています。とりあえず、絵を形のある財とみなして考えます。1枚ではなく、10枚と考えれば、消費と投資に分類できます)。

 そのうち、投資に回れば、国富です。
 
 外国に売れても、海外資産増なので、国富です。

はじめまして。
以前にこのブログでも取り上げられていた三橋貴明さんですが、以下のような発言をされていました。
これも同じ間違えでしょうか?
また彼が主張する「統計的」とは何なのでしょうか?


http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10935971079.html

 税金とは、国民所得(GDP)から政府に分配されるお金と捉えることができます(というか、統計的にそのままです)。ちなみに、国債発行にしても、GDPから貯蓄に回ったお金を政府が借り入れるだけなので、いずれにしても源泉はGDPになります。

 いつの頃からか、日本の政治家は「政府が使うお金」の源泉であるGDPの成長を無視し、あるいは優先順位を下げ、増税や社会保障について発言するようになりました。と言うか、恐らく税金や国債の源泉が「過去もしくは現在のGDP」であることを理解していない政治家が増えたのだと思います。

 だからこそ、
「国債発行は未来からお金を借りることだ」
 のような、奇妙な論説がまかり通ってしまうわけです。

 ギリシャのように「外国の所得」からお金を借りるのであれば、未来のギリシャ人が負債を返済しなければならないため、「未来からお金を借りる」でも合っているのでしょうが、日本の場合は違います。現在、日本政府が借りたお金は、あくまで過去の民間が稼いだ付加価値(GDP)のうち、消費に回らなかった貯蓄を借りているわけです。すなわち、日本において国債は「過去の貯蓄からお金を借りること」ということになります。実際、お金の流れを考えると「統計的」にそうなってしまうのです。

No title

>また彼が主張する「統計的」とは何なのでしょうか?

 多分、統計的とは、「全体で見れば」という意味で使っているのではないでしょうか?

 GDPの支出GDEは ①消費②投資③政府④外国です。②だろうが、③だろうが、貯蓄を使うことには変わりはない=「統計的」と言っているのではないでしょうか?

 ちなみに、

>現在、日本政府が借りたお金は、あくまで過去の民間が稼いだ付加価値(GDP)のうち、消費に回らなかった貯蓄を借りているわけです。すなわち、日本において国債は「過去の貯蓄からお金を借りること」ということになります。

 過去から借りたのではなく、現在(今期のGDP=消費+投資)から借りています。

重ね重ねありがとうございました

丁寧な解説ありがとうございました。絵のたとえが分かりにくいということでしたが、Aさんがコメ農家のBさんに生産を依頼して生産された米を購入して、消費せずに家の蔵に米を蓄えたあるいは輸出したら国富が増えたと理解でき、自分で食べてしまったとしたら、それは消費されたので国富は増えなかった(国富増分は消費された)という事になるのだと理解しました。さて、Aさんが自動車メーカーB社に自動車を注文し、Bは自動車を生産してAに販売しました。代金としてAの貯蓄はBに移動し、Aの資産には自動車が残りました(廃車になるまで)。廃車になるまでの間、国富は増えたのでしょうか?いいかえれば、貯蓄を使って自動車を買えば、自動車が使える間国富は増えるのでしょうか?(いうまでもありませんが、同じ銀行のAの口座とBの口座間で資金は移動しているので、AとBの貯蓄に対応する銀行の負債・投資額に変化はありません)

回答ありがとうございました。
三橋さんのブログでも誰も訂正しないので、世の中はやっぱり経済学的に間違った見解が広まっているようですね。

私は三橋さんが「統計的」に「過去の貯蓄からお金を借りている」という様な主張だと解釈していました。
どう「統計的」なのか三橋さんご本人に質問すれば良いのですが、どうもアチラのブログは少し気持ち悪い人が多いのでコチラで質問を致しました。

No title

 5分で教えてもらったら、5分で忘れます。

 本当に血となり肉となる知識は、何時間も、何十時間も、何百時間もかけて、はじめて自分のものとなります。

 もちろん、それだけかけてもわからないものを、あるたった一言のアドバイスで、まるで霧が晴れたかのように、全体像が見渡せることがあります。ですが、それはその前に、大変な努力をしているからこそです。

 回答するのは簡単ですが、ぜひ、ご自分で調べて調べて調べて、勉強なさってください。そのほうが、長期で見ると、自分の骨太のバックボーンになっていることを、実感できます。

 ローマは一日にしてならず、勉強は3分で教えてもらうものではありません。

 その年の新しいGDP=GDI=GDEのうち、投資分が新しい国富になります。

 私たちが預金を1万円すると、金融機関の負債が1万円増えます。預金を1万円引き出すと、金融機関の債務が1万円減ります。200万引き出すと、200万の債務が消えます。別な主体に200万預金が増えると、金融機関の債務が200万円増えます。

 国富を増やすのは、「新しいGDPの投資相当分」です。これがαでΩです。

ありがとうございました

この話5月から6月にかけてもされてたんですね。存じ上げませんで失礼しました。結局のところ、財(絵でも米でも自動車)が増えても、それがお金と結びついてない限り国富とはカウントしないということなんですね。増えた米を中央銀行が、銀行券を発行して購入して始めて国富が増えたとなる(ここで資産も負債も膨張する)と。いじわるな言い方をすれば、コカ・コーラの商標価値はコカ・コーラ社が買収されるまでは、あるとはかんがえられませんということですね。 http://www.stat.go.jp/data/chouki/03exp.htm をみたら、正味資産ってかいてあるので、物が増えたらそれで良いのかと思ってました。ありがとうございました。

No title

>中央銀行が、銀行券を発行して購入して始めて国富が増えたとなる(ここで資産も負債も膨張する)と。

 中央銀行は関係ないです。

 中央銀行が銀行券を発行する際には、買いオペ(債券購入)が必用です。

 詳しくは拙著「高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門Ⅱ」をご覧下さい。

物とお金

畏れ入ります。経済活動によって、労働により財が生まれます(例えば米)。しかし、物が増えただけではそれは簿外です(絵が、消費でもあり投資でもあるっておっしゃってた話)。もとから増加した財を海外に売れば国富、食べちゃえば消費とここまではご教示いただいてます。そして、持っている状態はご説明がありませんでしたが簿外です(お金と対応してないので国富にならない)。丁寧に書くと、中央銀行が銀行券を発行し国債を購入し、国債を売って銀行券を受け取った主体が米を買いあげて、米を売った代金が農家の資産になり、農家の純資産も増えて初めて、生産物がB/Sに載ります。そして、資産と負債が膨張し国富が増えます。余談ですが、中央銀行は何でも買えますよ、売主さえ同意すれば。ケチャップとか大量に買えばいいんですよねw

No title

>丁寧に書くと、中央銀行が銀行券を発行し国債を購入し、国債を売って銀行券を受け取った主体が米を買いあげて、米を売った代金が農家の資産になり、農家の純資産も増えて初めて、生産物がB/Sに載ります。そして、資産と負債が膨張し国富が増えます。余談ですが、中央銀行は何でも買えますよ、売主さえ同意すれば。ケチャップとか大量に買えばいいんですよねw

 なぜ、日銀が通貨量を増やす必要があるのですか?既存のマネタリーベース・マネーストックで十分ですが。

 生産するたびに、通貨を増やせば、インフレになるだけです。

>米を売った代金が農家の資産になり、農家の純資産も増えて初めて、生産物がB/Sに載ります。そして、資産と負債が膨張し国富が増えます。

 国富(実物資産)と、B/S(金融資産)は、別です。生産物(実物資産)は、この場合のB/S(金融資産)には載りません。

>資産と負債が膨張し国富が増えます。

 資産と負債(金融資産)が膨張しても、それは国富ではありません。

まだ理解できてなかったようで

本当に度々ご回答ありがとうございます。畏れおおいことで、感謝しております。絵や米を例にしたとき、経済取引で労働が付与されて財が産出されることは了解いただけていると思います(画材→絵とか種→お米+種とか)。そして、産出された絵ー画材(増えたお米)を輸出すればそれが国富増になるとのことでした。私の当初の理解は増加した財から消費されなかった分が国富増であり、したがって、絵ー画材分が国富増というものでした。そこで、回答いただいていない輸出されない(絵-画材)や(消費されずに国内にある米)はなんですか?国富増分ですかそうでないのですか?

>新しく財(例:絵)を描いてそれが売れれば、その代金は今年のGDP増です。
>その絵(例)のうち、消費ではなく、投資に回れば、それが国富になります。

その絵(米)のうち、消費でもなく、投資にも回らない分とは存在するのですか?

貯蓄を持っている人が、絵(や米作り)を発注しなければ、絵(や米)は生まれません。絵を発注すれば、貯蓄の持ち主は変わりますが、絵が生まれます(くどいですが、全体としてみれば私が銀行からお金を出金するたびに銀行は投資先から債権を回収したりしません、私の引き出したお金を受け取った人がまた、お金を銀行に入金するからです)。

日銀券へのご指摘はありがとうございました。

No title

 赤野他人さんへ

 もう一度書きますね。

 5分で教えてもらったら、5分で忘れます。

 本当に血となり肉となる知識は、何時間も、何十時間も、何百時間もかけて、はじめて自分のものとなります。

 もちろん、それだけかけてもわからないものを、あるたった一言のアドバイスで、まるで霧が晴れたかのように、全体像が見渡せることがあります。ですが、それはその前に、大変な努力をしているからこそです。

 回答するのは簡単ですが、ぜひ、ご自分で調べて調べて調べて、勉強なさってください。そのほうが、長期で見ると、自分の骨太のバックボーンになっていることを、実感できます。

 ローマは一日にしてならず、勉強は3分で教えてもらうものではありません。

 学びて思わざればすなわちくらし、思いて学ばあればすなわちあやうしです。

>その絵(米)のうち、消費でもなく、投資にも回らない分とは存在するのですか?

 確実に存在します。考えてみてください。調べてみてください。



No title

>貯蓄を持っている人が、絵(や米作り)を発注しなければ、絵(や米)は生まれません。絵を発注すれば、貯蓄の持ち主は変わりますが、絵が生まれます(くどいですが、全体としてみれば私が銀行からお金を出金するたびに銀行は投資先から債権を回収したりしません、私の引き出したお金を受け取った人がまた、お金を銀行に入金するからです)。

 預金を下ろした瞬間に、銀行の負債も同時に減ります。それが債権=債務(金融資産)の本質です。

 上記分はフロー増(GDP)にはなりません。国富増にもならないことは、説明したとおりです。

自分で考えますが

お忙しい中、この件で長らくお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。最後に2点申し上げます。
まず、直前のご指摘についてですが、口座間振替自体が国富の増加でないことは理解しております。ただ、預金を市中の銀行から引き出した瞬間(引き出したという表現が良くなかったかもしれませんが)に銀行の負債が減るということについては納得できません。口座間で振り替えられた場合、結局負債が減った分が同時に同額銀行の負債として増えるからです(なので、全体としてと記述しました)。引き出したお金に火をつけて燃やした場合、銀行の負債も投資も減り(金融収縮もし)引き出した人の資産も減るということに異議は無いです(日銀券が燃えてなくなるわけなので、日銀の純資産は増えそうですね)。引き出したお金をタンス貯金した場合、引き出された銀行の負債は減少し、投資も減少することは理解します。
ついでその前の、絵(米)の話です。
>Bさんが絵を描いて、それが売れた。これはGDP新しい付加価値です。
>絵は消費+投資です。絵1枚ではなく、10枚と考えれば、消費と投資に分類できます
とご記述いただいています。消費というのが絵のために使われた画材分あるいは絵1で、絵からその画材分を引いたもの(あるいは絵9枚)が投資というご説明でした。説明で書いておられた図にも新しく生み出された財=消費C(Tも含む)+貯蓄Sと書かれているのに、今回、消費でも投資でもない部分が確実にあります、考えてくださいと言われているのです(図では貯蓄S=IとG-Tと純輸出ですが、今回G-Tと純輸出はともに0なので新しく生み出された財=C+S=C+Iに考えるのが普通ですが新しく生み出された財=C+I+?とのご指摘です)。

消費で国富が増えないというのは理解していますが、経済活動によって新たに労働が誘発されれば、新しく財が純増することがあり、その純増が国富だと思っています。なぜなら新しく生み出された財は貯蓄と消費に分解されるからです。そして社会では経済活動のことを消費と表現する人もいるようです。

No title

 赤野他人さんへ

 一生懸命、考えていらっしゃるので、回答します。

 債権=債務なので、預金は債権=銀行にとって負債です。預けた瞬間に生じます。引き出した瞬間に消えます。引き出して、別の口座に入金した瞬間に増えます。口座→口座移動では、以上の動きはでません。

 生産したものが、すべて消費と投資に回るのか。絵描きさんと農家の人に聞いてみて下さい。

No title

>引き出したお金に火をつけて燃やした場合、銀行の負債も投資も減り(金融収縮もし)引き出した人の資産も減るということに異議は無いです(日銀券が燃えてなくなるわけなので、日銀の純資産は増えそうですね)。

 日銀券は日銀の負債(債務)です。債権は国債です。

 拙著"高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門Ⅱ"を参照下さい。

No title

>引き出したお金をタンス貯金した場合、引き出された銀行の負債は減少し、投資も減少することは理解します。

 貯蓄Sは、タンス預金や、財布の中のカネも含みます。消費に回らなかったカネ全てのことです。

 ではそのカネ分(タンス預金分)の財は? 必ず同時に存在します。
 どこに? また考えてみてください。

暑いです

>貯蓄Sは、タンス預金や、財布の中のカネも含みます。消費に回らなかったカネ全てのことです。
> ではそのカネ分(タンス預金分)の財は? 必ず同時に存在します。
> どこに? また考えてみてください。

これは、考えるまでもなく日銀の資産(とそれに対応するもの)ですよね。なので、日銀券を燃やせば、燃やした人の純資産が減り、日銀の純資産が増えると書いたとおりです。

>口座→口座移動では、以上の動きはでません。

ということで、口座→口座では銀行の負債も投資も減らないということで、私の最初の理解でよかったと。ただし、A口座→B口座でAさんとBさんとの生じた純財と対価の交換は生じていると。純財はB→Aと移動。したがって、口座間決済が発生して純財が生じていてれば、つまり貯蓄が移動して労働が生じ国富が増えるということになるので、純財が成立するのかということが問題です。注文を受けて種を買って耕して、種と実ができたとき、実は純財でないのか?という最初の疑問のままです。

>生産したものが、すべて消費と投資に回るのか。絵描きさんと農家の人に聞いてみて下さい。

これは、まだ皆目わかりませんねぇ。ホクレンに知り合いとかもいませんし・・・何かを新しく作り出し、総生産-中間生産物(GDP)=C+Sというご説明ですから。T(とかG)があるとか言う話だと、がっかりしますがここまできてまさかそんな落ちとは思えませんしね。

No title

>貯蓄Sは、タンス預金や、財布の中のカネも含みます。消費に回らなかったカネ全てのことです。
> ではそのカネ分(タンス預金分)の財は? 必ず同時に存在します。
> どこに? また考えてみてください。

>これは、考えるまでもなく日銀の資産(とそれに対応するもの)ですよね。なので、日銀券を燃やせば、燃やした人の純資産が減り、日銀の純資産が増えると書いたとおりです。

 財の話なので、日銀券は全く関係ありません。また、日銀券を燃やしても、日銀の資産は増えません。


>口座間決済が発生して純財が生じていてれば、つまり貯蓄が移動して労働が生じ国富が増えるということになるので、純財が成立するのかということが問題です。

 貯蓄の移動では、国富は増えません。

 何度も説明しましたが、国富が増えるのは、今季のGDE(総支出)が使われたときです。1400兆のストックをフローに回せないと話した通りです。

 GDPは、総生産から中間生産物を除いたものです。総生産は、GDPより、めちゃくちゃ大きいのです。
 GDPは付加価値(もうけ)の合計です。

つかれてきましたねぇ

>>これは、考えるまでもなく日銀の資産(とそれに対応するもの)ですよね。なので、日銀券を燃やせば、燃やした人の純資産が減り、日銀の純資産が増えると書いたとおりです。

> 財の話なので、日銀券は全く関係ありません。また、日銀券を燃やしても、日銀の資産は増えません。

お金を燃やして日銀の資産はもちろん増えません。(日銀の)純資産が増えると書いてある通りです。財というはなしも、(とそれに対応するもの)と書いた通りです。つまり、日銀の保有している金とか日銀の保有している国債によってなされた事業の結果残っている財とかですね。

>新しく財(例:絵)を描いてそれが売れれば、その代金は今年のGDP増です。
と回答頂いてまして、Bさんが画材を買って絵を描いて、Aさんが絵を買ったけですから、この差がGDP増と理解しています。
また、口座→口座の貯蓄の移動で、絵ー画材が生み出されています。
>外国に売れても、海外資産増なので、国富です。
ということで、それが国内にある限り国富じゃないということなので、未だ理解できずです。

No title

>(日銀の)純資産が増えると書いてある通りです。財というはなしも、(とそれに対応するもの)と書いた通りです。つまり、日銀の保有している金とか日銀の保有している国債によってなされた事業の結果残っている財とかですね。

日銀は、全く関係ありません。国富と日銀券にどのような関係があるのですか?

 日銀資産と日銀純資産の違いって何のことでしょう?

>日銀の保有している国債によってなされた事業の結果残っている財とかですね。

 日銀保有の国債は、一度市場に出された国債です。その国国債を日銀が買いオペによって、保有(債権)し、その対価(債務)として日銀券を発行しているのです。

 国富に日銀云々は全く関係ありません。

>新しく財(例:絵)を描いてそれが売れれば、その代金は今年のGDP増です。
と回答頂いてまして、Bさんが画材を買って絵を描いて、Aさんが絵を買ったけですから、この差がGDP増と理解しています。
また、口座→口座の貯蓄の移動で、絵ー画材が生み出されています。
>外国に売れても、海外資産増なので、国富です。
ということで、それが国内にある限り国富じゃないということなので、未だ理解できずです。

 絵が売れても、過去の貯金で売れたら、国富増にはなりません。

 絵が売れた(消費ではなく投資の場合ですが)のが、今年の収入の場合、GDP増→その一部国富増です。

 外国に売れても、今年の収入から出た場合のみです。過去の外国資産を売却して、絵を購入しても国富増とはなりません。

 国富増=今年の収入からなのです。


ご指摘点

>日銀資産と日銀純資産の違いって何のことでしょう?
日銀券を燃やしたらという話です。日銀券を燃やしても、ご指摘の通り日銀の資産に変化はありません。では、日銀の負債はどうでしょうか?私の理解は負債は減るです。日銀の負債に対応していた日銀券を燃やした人の資産は減り、結果として燃やした人の純資産も減ると(で、日銀の純資産が増えると)。もちろん、国が日銀と人の2つで構成されて入れば、国全体の総資産に変化はありません(紙の分だけ減りそうですが)。

消費によって国富が増えることはありません。過去の資産を外国に販売しても国富は増えません。これは理解しています。

画材から絵(あるいは、種から種と米)が新しくできたとき、最終生産物から中間生産物を除いたものが私には、米にあたるように思えます。そして、この米が生じたのは米が発注されたからに思えます。また考えます。ありがとうございます。

ストックから生まれるフローはありますか?

いつも勉強させていただいております。

ストックがフローにはならないことは理解しました。
GDPはあくまで、現在(今年)のフローであるため、過去のストックを現在のフローにまわすことは出来ないとのことですね。

今回のエントリーに下記の記述があります。
>GDPフローは、借金を返済した後に残る付加価値です。つまり、200兆円返済した後に残る利潤です。ですから、200兆円返済は「付加価値」ではありません。 なので、フロー(GDP)=200兆円増とはなりません。

上記のように200兆円の預金を高齢者が消費した場合、消費した200兆円はフローになりませんが、その付加価値として生まれるフローは存在しますよね?
今回のエントリーの例にもあった中古車を売買する例のように、ディーラーが利潤として得た50万円は、購入者の「今年の」ボーナスから支払われることになりますので、GDPは50万円増となると思います。

ストックがそのままフローになることはありませんが、ストックの所有者を移転することで、付加価値としてフローが生まれる効果があると考えると、高齢者の貯蓄を切り崩すことでGDPを増やす効果はあるように思います。

この理解は間違っていますでしょうか?

ご教授宜しくお願い致します。
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