日経『銀行の国債保有最高』H22.3.14

日経『銀行の国債保有最高』H22.3.14H22.3.14 銀行 国債保有


 国内銀行の国債保有が過去最高を更新している。…残高は…1年あまりで1.5倍に脹らんだ。企業の資金需要が低迷し、預金で集めたお金を貸し出しではなく国債に振り向ける傾向が強まっている。…背景にあるのが資金需要の低迷だ。…企業の多くは業績が回復しても,銀行借り入れには慎重…。…預金がどれだけ貸し出しに回ったかを示す「預貸率」は75%程度と、過去最低水準…。

国債保有状況 H22.3.14

 『企業資金、投資に回らず』
 国内企業が手元にお金を貯めておく…稼いだお金から,投資に使った費用などを差し引いた「準現金収支(フリーキャッシュフロー)」は2009年10~12月期に、年換算で26兆円と過去最大に…。…新規投資に消極的になっている要素も…。日本は供給力に比べた需要不足を示す需給ギャップが、なお年間で30兆円あり、設備の余剰感も強い。…「企業がリスクをとって投資する力が低下…。…将来の成長を阻害しかねない」(第一生命研究所の熊野英生氏)…。

H22.3.14 企業 手元資金

<カネ余り>

 日本は、資金流動性がありすぎてありすぎてこまっている状況です。

グラフ『量的緩和でもマネー回らず』H22.1.31貯蓄超過 資金余剰


…実体経済への効果は見えず、大量のマネーは短期金融市場にとどまったままだ。昨年12月の全国銀行の貸出残高は4年ぶりに減少に転じた。…「肝心の設備投資意欲が鈍い」(日銀幹部)という

 せっかく金融緩和しても、そのカネが、銀行の当座預金に積み上がり、市中に出回っていかないのです。

 公債(国債+地方債)は、毎年順調に、市場によって購入されています。しかも、先進国世界で、「最低の金利で」です(10年もの1.25%内外:アメリカ3.67%、イギリス3.86%、ドイツ3.19% 21年12月22日現在)。

 債券価格上昇=金利低下
国債価格下落=金利上昇

 日本は、貯蓄超過なのです。貯蓄超過=国内貯蓄Sを、民間投資Iで使い切っていないことです。要するに、企業が投資しない=不況ということですね。投資先がない日本国内の機関投資家(銀行・保険・年金・投資信託・証券会社etc)が、「国債売ってくれ」と、殺到しているので、国債価格高=金利安になっているのです。

カネ余り=金利安 

カネ供給>カネ需要

 逆に、資本(カネ)が不足している国は、金利高です。カネがないから、金利が高いのです。

カネ不足=金利高

カネ需要>カネ供給

三面等価の図を見てみましょう。総生産GDP=総所得GDI=総支出GDEです。総生産は、我々の所得の総額です。
三面等価 2008

 総生産Y=C+I+G+EX(総需要)

 C=家計が主体の消費(Consumption )、I=企業が主体の投資(Investment)、G=政府最終支出、EX=輸出を足します。
 Y(つまりGDP)を伸ばす=C、I、G、EXのいずれかを増やすということです。
「内閣府の試算では、10~12月期の需要不足は30兆円(年率換算)」ということは、
Y=C+I+G+EX-30です。

Y=家計+企業+政府+輸出-30
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