日経 『米貿易赤字1月6.6%減』 H22.3.12
日経 『米貿易赤字1月6.6%減』 H22.3.12
米商務省が11日発表した1月の米貿易赤字は372億8800万ドル(約3兆3500億円)となり、前月の改定値から6.6%減少した。・・・前月からの縮小は3ヶ月ぶり。原油や自動車・同部品を中心に輸入が減少したことが主因。輸出も減少したが、輸入減のほうが大きく、貿易収支はやや改善した。
<経常黒字は良い、赤字は悪いという誤解>
おかしいですね。アメリカ貿易赤字減というのは、その他の国の貿易黒字減です。

H22.2.24の本ブログ記事です。
『経常黒字2年連続減』日経H22.2.9
財務省が8日発表した2009年の国際収支速報では,モノやサービス、投資などの取引状況を示す経常収支の黒字額が、07年のピークに比べて半分の水準に落ち込んだ。貿易黒字が低い水準にとどまったうえ、投資での稼ぎを示す所得収支も落ち込みは過去最大。…日本や東アジア諸国は収益性の高い製品を米国に輸出する一方で、そこで得た利益を米国に回す構図だった。…日本は「投資で稼ぐ」姿を鮮明にしていた。それだけに、所得黒字の減少は国民所得全体に悪影響を与えかねない。
①経常収支黒字=②資本収支赤字(資本収支・外貨準備・誤差脱漏)
①経常収支赤字=②資本収支黒字(資本収支・外貨準備・誤差脱漏)
「貿易収支や、所得収支の黒字が落ち込んだ」と嘆いています。しかも「所得黒字の減少は国民所得に影響を与えかねない」と、危機感をあおります。
この記者は、「黒字が減れば赤字も減る」「黒字が増えれば赤字も増える」という、国際収支の原則を理解していません。だから、「落ち込む」とか、「黒字の減少はGNI(国民所得)に影響を与えかねない」とか、「黒字の減少がまずい」と書いてしまいます。
世界中の経常(貿易)黒字=アメリカの経常(貿易)赤字
アメリカの赤字減は「改善」、日本の黒字減は「貿易収支や、所得収支の黒字が落ち込んだ」となげく。これらの記事を書いた記者は、結局何がいいたいのでしょう。
赤字減=黒字減


「アメリカの貿易赤字減」と書くなら同時に、「資本収支黒字が減」と書かなくてはなりません。これは、どれも間違いです。
「貿易収支や、所得収支の黒字」は、必ず、「同額で海外資産の増加」を意味します。海外資産がいくら増えても、


経常黒字は、「国内に還流しないカネ=対外債権」なのです。ですから、経常黒字は「良いこと・悪いこと、損だ・得だ」という対象ではありません。

<経常赤字=外国からの資金流入>
まず,貿易赤字はアメリカ国内で生産されなかった生産財・サービスをアメリカが消費(購入)すること、あるいは無償で提供されること(経常移転収支)です。と同時に,外国から,アメリカの外国債や株式・社債を購入してもらったり,直接投資(海外に工場を建てるなど)でも株式を購入してもらったりしています。アメリカからみると海外かr資金提供を受けていることです。
ということは,アメリカが「貿易赤字」を出せば出すほど,アメリカ国内への海外からの「投資」が増えることになります。そして,実際にその通りになっています。
世界からのアメリカへの「対外債権」は、アメリカから見たら、「対外債務」になります。

対外債務とは、借金ではなく、アメリカ国内の「預金・株・国債・社債・土地・建物」の購入者が「外国人」であるということの意味しかありません。日産や、ヤマダ電機、三井不動産、花王、ソニーetcはすでに、外国企業です。
投資してもらっている国から見ます。
あるアメリカ会社の株式が、外国人によって買われているということです。
あるアメリカ会社の社債を、外国人が購入している状態です。
あるアメリカ銀行の預金を、外国人がしていることです。(アメリカ銀行の預金は、銀行から見たら負債です)
アメリkの国債を、外国人が購入している状態です。
アメリカの不動産の持ち主が、外国人の場合です。
株式の50%超を外国人が持っている、ヤマダ電機や、日産は、外国企業です。日本の国債の4%~7%ほどは、外国人が購入しています。北海道のニセコにある長期滞在型のホテルやコンドミニアムは、オーストラリア人が購入しています。

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米商務省が11日発表した1月の米貿易赤字は372億8800万ドル(約3兆3500億円)となり、前月の改定値から6.6%減少した。・・・前月からの縮小は3ヶ月ぶり。原油や自動車・同部品を中心に輸入が減少したことが主因。輸出も減少したが、輸入減のほうが大きく、貿易収支はやや改善した。
<経常黒字は良い、赤字は悪いという誤解>
おかしいですね。アメリカ貿易赤字減というのは、その他の国の貿易黒字減です。

H22.2.24の本ブログ記事です。
『経常黒字2年連続減』日経H22.2.9
財務省が8日発表した2009年の国際収支速報では,モノやサービス、投資などの取引状況を示す経常収支の黒字額が、07年のピークに比べて半分の水準に落ち込んだ。貿易黒字が低い水準にとどまったうえ、投資での稼ぎを示す所得収支も落ち込みは過去最大。…日本や東アジア諸国は収益性の高い製品を米国に輸出する一方で、そこで得た利益を米国に回す構図だった。…日本は「投資で稼ぐ」姿を鮮明にしていた。それだけに、所得黒字の減少は国民所得全体に悪影響を与えかねない。
①経常収支黒字=②資本収支赤字(資本収支・外貨準備・誤差脱漏)
①経常収支赤字=②資本収支黒字(資本収支・外貨準備・誤差脱漏)
「貿易収支や、所得収支の黒字が落ち込んだ」と嘆いています。しかも「所得黒字の減少は国民所得に影響を与えかねない」と、危機感をあおります。
この記者は、「黒字が減れば赤字も減る」「黒字が増えれば赤字も増える」という、国際収支の原則を理解していません。だから、「落ち込む」とか、「黒字の減少はGNI(国民所得)に影響を与えかねない」とか、「黒字の減少がまずい」と書いてしまいます。
世界中の経常(貿易)黒字=アメリカの経常(貿易)赤字
アメリカの赤字減は「改善」、日本の黒字減は「貿易収支や、所得収支の黒字が落ち込んだ」となげく。これらの記事を書いた記者は、結局何がいいたいのでしょう。
赤字減=黒字減


「アメリカの貿易赤字減」と書くなら同時に、「資本収支黒字が減」と書かなくてはなりません。これは、どれも間違いです。
「貿易収支や、所得収支の黒字」は、必ず、「同額で海外資産の増加」を意味します。海外資産がいくら増えても、


経常黒字は、「国内に還流しないカネ=対外債権」なのです。ですから、経常黒字は「良いこと・悪いこと、損だ・得だ」という対象ではありません。

<経常赤字=外国からの資金流入>
まず,貿易赤字はアメリカ国内で生産されなかった生産財・サービスをアメリカが消費(購入)すること、あるいは無償で提供されること(経常移転収支)です。と同時に,外国から,アメリカの外国債や株式・社債を購入してもらったり,直接投資(海外に工場を建てるなど)でも株式を購入してもらったりしています。アメリカからみると海外かr資金提供を受けていることです。
ということは,アメリカが「貿易赤字」を出せば出すほど,アメリカ国内への海外からの「投資」が増えることになります。そして,実際にその通りになっています。
世界からのアメリカへの「対外債権」は、アメリカから見たら、「対外債務」になります。

対外債務とは、借金ではなく、アメリカ国内の「預金・株・国債・社債・土地・建物」の購入者が「外国人」であるということの意味しかありません。日産や、ヤマダ電機、三井不動産、花王、ソニーetcはすでに、外国企業です。
投資してもらっている国から見ます。
あるアメリカ会社の株式が、外国人によって買われているということです。
あるアメリカ会社の社債を、外国人が購入している状態です。
あるアメリカ銀行の預金を、外国人がしていることです。(アメリカ銀行の預金は、銀行から見たら負債です)
アメリkの国債を、外国人が購入している状態です。
アメリカの不動産の持ち主が、外国人の場合です。
株式の50%超を外国人が持っている、ヤマダ電機や、日産は、外国企業です。日本の国債の4%~7%ほどは、外国人が購入しています。北海道のニセコにある長期滞在型のホテルやコンドミニアムは、オーストラリア人が購入しています。

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