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新聞を解説(43) 北海道

社説『道営競馬 魅力高める工夫ほしい』北海道新聞 H21.11.4

 多額な累積赤字を抱える道営ホッカイドウ競馬について道が札幌競馬場でのレース開催から撤退する方向で検討に入った。
…馬産地からは影響を心配する声も…道はぎりぎりまで札幌開催の継続策を探ってもらいたい
 道営競馬は1992年度以降、赤字が毎年続き、累積赤字額は約240億円…。…道は赤字分を一般会計から穴埋めしている。…札幌…をやめれば約1億5千万円の経費が節減…。
…馬産地の振興という役割…日高管内…に約千の軽種馬生産牧場…全国の競走馬の9割を供給…。年間生産頭数は約7千頭…4千頭が中央競馬…2千頭が地方競馬…道営競馬には約600頭…。
…中央競馬の盛り上がりも、道内馬産地の下支えあってこそ…。競馬界全体の活性化のためにも道営競馬の魅力をさらに高め、存続を図ることが重要。…レースの数や出走馬が少ないというファンの不満もある。


赤字だが、存続を図れ」というのが主張のようです。

北海道競馬収支.jpg

 北海道の累積赤字です。
北海道債務残高.jpg

 公営ギャンブルですので、存続しています。市場原理を離れた、事業の存続の一例です。民間企業であれば、即時撤退となる案件です。
 新聞は、「馬産地の振興という役割」を強調していますが、「道営競馬の魅力」がないことが証明されています。
 負債額は、道債残高に比べたら、0.5%にも満たないのですが、不採算事業分で0.5%を占めるとなる程度であれば、株式会社なら、「株主」の理解を得られるのでしょうか。
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