『鳩山論文 米欧に波紋』その2 読売新聞H21.9.3
『鳩山論文 米欧に波紋』読売新聞H21.9.3
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が掲載した民主党の鳩山代表の論文が米国など海外で波紋を広げている。
…特に①日本は米国主導のグローバリズムという名の市場原理主義に翻弄され続けてきた②米国の国力が衰える情勢でのアジア統合の重要性の2点が重点的に引用され、米国に対する懐疑的な評価が強調されている。
…要旨…冷戦後の日本は、米国主導のグローバリズムという名の市場原理主義に翻弄され続けた。今回の世界経済危機は、米国的な自由市場経済が普遍的で理想的であるという考え方によってもたらされた。冷戦後の日本社会の変化を顧みると、グローバル経済が伝統的な経済活動を傷つけ、地域社会を崩壊させたといっても過言ではない…
<グローバル化と日本>
1 グローバル化は、格差を縮小した
『世界この先』日本経済新聞09年3月○○日(日にち喪失)
グローバル化は本当に世界に格差や貧困をばらまいたのであろうか?…
…1に近いほど所得格差が大きいことを示すジニ係数。米コロンビア大学教授のサライマルティン(45)によれば世界全体の係数は70年には0.67だったが、2006年には0.61に下がった。
世界銀行によると1日1ドル25セント未満で暮らす貧困層も過去25年間で5億人減った。過去の経済成長の恩恵は広く及んだ。マクロで見ればグローバル化が人々を不幸にしたと断ずる理由は乏しい。サライマルティンは「今世紀にはアフリカでも貧困脱出が始まった」と言う。
日本のジニ係数は、2000年~2005年の間に、縮小しています。OECD2008年報告書によると、「小泉改革2001~の間、格差拡大」ではなく、格差が拡大するのを、わずかながら抑えたのです。
参照1:四国新聞
http://www.shikoku-np.co.jp/national/economy/print.aspx?id=20081022000065
参照2:マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/10/23/049/index.html
参照3:経済白書2009年版
日本経済新聞H21.8.16グラフ(3つとも)
グラフをクリックすると、大きくなります

世界のGDP(我々一人ひとりのもうけ=所得の総額)は、20年間に約3倍になりました。昔、 「一人当たりGDPが、1万ドルを超えたら、先進国の仲間入り」と言われましたが、今日、一人当たりのGDPは世界の平均で、「1万ドル」になりました。

輸出入も、20年間に約4倍になりました。

貧困層の割合は、減りました。グローバル化の恩恵は、確実に広がっているのです。
2 日本だけが、成長しなかった
世界経済のGDP成長率と、日本の比較です。

世界全体が経済成長をしている中、日本だけが成長率が低かったことがわかります。小学校時代、クラスみんなの背がぐんぐん伸びているのに、自分(日本)だけ、あまり伸びていない状態です。
自分だけが取り残されているのですから、豊かさ(絶対的には伸びている)を実感できないわけです。
政治に必要なのは、「なぜ、日本だけが、成長率が低いのか」「成長率を伸ばすにはどうしたらよいか」を考え、対策を打ち出すことです。
たとえば、少子高齢化は、日本の経済(GDP)に決定的なダメージを及ぼします。日本の非労働力人口は4370万人でその半分は高齢者です。
グラフ日経H21.9.7(2つとも)

その、非労働力人口は今後も毎年増加を続けます。

GDPの三要素①労働力×②資本×③生産性(技術力)の、①労働力が減少し続ける のです。
日本経済沈滞の原因が、 「『グローバル化』や『市場原理主義なるもの』にある」(外部要因)との主張は、田舎代議士ならともかく、一国を代表する政治家レベルでは、本来ありえない話です。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が掲載した民主党の鳩山代表の論文が米国など海外で波紋を広げている。
…特に①日本は米国主導のグローバリズムという名の市場原理主義に翻弄され続けてきた②米国の国力が衰える情勢でのアジア統合の重要性の2点が重点的に引用され、米国に対する懐疑的な評価が強調されている。
…要旨…冷戦後の日本は、米国主導のグローバリズムという名の市場原理主義に翻弄され続けた。今回の世界経済危機は、米国的な自由市場経済が普遍的で理想的であるという考え方によってもたらされた。冷戦後の日本社会の変化を顧みると、グローバル経済が伝統的な経済活動を傷つけ、地域社会を崩壊させたといっても過言ではない…
<グローバル化と日本>
1 グローバル化は、格差を縮小した
『世界この先』日本経済新聞09年3月○○日(日にち喪失)
グローバル化は本当に世界に格差や貧困をばらまいたのであろうか?…
…1に近いほど所得格差が大きいことを示すジニ係数。米コロンビア大学教授のサライマルティン(45)によれば世界全体の係数は70年には0.67だったが、2006年には0.61に下がった。
世界銀行によると1日1ドル25セント未満で暮らす貧困層も過去25年間で5億人減った。過去の経済成長の恩恵は広く及んだ。マクロで見ればグローバル化が人々を不幸にしたと断ずる理由は乏しい。サライマルティンは「今世紀にはアフリカでも貧困脱出が始まった」と言う。
日本のジニ係数は、2000年~2005年の間に、縮小しています。OECD2008年報告書によると、「小泉改革2001~の間、格差拡大」ではなく、格差が拡大するのを、わずかながら抑えたのです。
参照1:四国新聞
http://www.shikoku-np.co.jp/national/economy/print.aspx?id=20081022000065
参照2:マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/10/23/049/index.html
参照3:経済白書2009年版
日本経済新聞H21.8.16グラフ(3つとも)
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世界のGDP(我々一人ひとりのもうけ=所得の総額)は、20年間に約3倍になりました。昔、 「一人当たりGDPが、1万ドルを超えたら、先進国の仲間入り」と言われましたが、今日、一人当たりのGDPは世界の平均で、「1万ドル」になりました。

輸出入も、20年間に約4倍になりました。

貧困層の割合は、減りました。グローバル化の恩恵は、確実に広がっているのです。
2 日本だけが、成長しなかった
世界経済のGDP成長率と、日本の比較です。

世界全体が経済成長をしている中、日本だけが成長率が低かったことがわかります。小学校時代、クラスみんなの背がぐんぐん伸びているのに、自分(日本)だけ、あまり伸びていない状態です。
自分だけが取り残されているのですから、豊かさ(絶対的には伸びている)を実感できないわけです。
政治に必要なのは、「なぜ、日本だけが、成長率が低いのか」「成長率を伸ばすにはどうしたらよいか」を考え、対策を打ち出すことです。
たとえば、少子高齢化は、日本の経済(GDP)に決定的なダメージを及ぼします。日本の非労働力人口は4370万人でその半分は高齢者です。
グラフ日経H21.9.7(2つとも)

その、非労働力人口は今後も毎年増加を続けます。

GDPの三要素①労働力×②資本×③生産性(技術力)の、①労働力が減少し続ける のです。
日本経済沈滞の原因が、 「『グローバル化』や『市場原理主義なるもの』にある」(外部要因)との主張は、田舎代議士ならともかく、一国を代表する政治家レベルでは、本来ありえない話です。
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