<北海道は、観光立国?>

<北海道は、観光立国?>

 読売新聞 21年7月7日 北海道版
(北海)道は2008年度の観光客数(速報値)をまとめた。…まとめによると、道内の観光客は4079万人で…道外から…628万人だった。…道外客のうち…外国人客が…69万人となった。


<観光立国は神話>

 「北海道は農業と観光」と、数十年言われ続けました。しかし、数字上は神話に過ぎません。

以下のデータ出典 日本経済新聞社編『北海道2030年の未来像』2006年

      2000年 道内総生産 20兆6031億円
           農業総生産    5746億円
    
  GRP(国のGDPに相当)に占める農業の割合 2.8%

 「農業立国」とそのGRP(北海道民が1年間に稼ぐ所得)に占める割合は、わずか2.8%です。「基幹産業」ではありません。

 同年の金融・保険業は9129億円、割合は4.43%です。
   電気・ガス・水道は5490億円、割合は2.66%です。

 次に、観光の方です。データ出典 第4回北海道観光産業経済効果調査(平成18年度)

     平成15年 道内総生産 19兆5044億円
            観光総生産   8464億円
  
  GRP(国のGDPに相当)に占める観光の割合 4.3%

 では、北海道の基幹産業は何か。それは「公務員」です。その総生産=総所得は、1兆9950億円、GRPに占める割合は、9.6%(2000年)です。北海道は「公務員立国」なのです。ウソみたいなホントの話です。

<北海道観光産業は衰退する>

 さて、この観光産業は、今後どのように推移していくのでしょうか。まず、下のグラフを見てみましょう。
北海道観光客数

 北海道の観光をしているのは、「北海道民」です。その割合は、88%(19年度も、20年度も)です。外国人観光客が増えたといっても、実数で69万人に過ぎず、1.5%です。
 
 北海道の観光を支えているのは、「北海道民」です。この北海道民の人口が、激減します。北海道の合計特殊出生率は、1.20(2008年厚労省)で、常に全国ワースト3以内です。そのため、人口の自然減は毎年1万人を超えています。
 北海道の人口は、2005年→2025年に約100万人減ります。12%減です。
北海道人口

 北海道民が、これだけ減少します。道内観光客数は、必ず落ち込みます
さらに、人口減は日本全国の問題ですから、道外からの観光客も、減少します。外国人の実数が増えたところで、補いきれません
 北海道の「観光」について、人口減を迎える中で、どのようなモデルを目指すのか、考える必要があります。
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