再掲 新聞を解説 近藤和行『ハゲタカはよみがえるか』読売新聞H21.6.14 その1

新聞を解説 近藤和行『ハゲタカはよみがえるか』読売新聞H21.6.14 その1

…公開中の映画「ハゲタカ」は、日本の大手自動車会社に買収を仕掛ける中国系ファンド「赤いハゲタカ」がストーリーの軸になっている。…現実の中国も…数年前にIBMのパソコン部門を買収したかと思えば…(GM)の大型車ブランド「ハマー」を手中に収める勢い。…太田弁護士…は「世界的な低金利で資金はあふれており、規制が解除されれば、やがてハゲタカ的な動きは激しくなる

 
 ハゲタカは、M&Aで、安く会社を買収し、高く売って儲けようとする動きなどを示します。獲物に食いつく様子を、ハゲタカに例えています。株価下落で、日本企業を買収しやすくなった折、旧日本長期信用銀行を安く買い叩かれ、高く売られた例などがあります。
 また、郵政民営化をめぐっては、現時点で政府が100%保有する株を公開したときに、「欧米のファンド(ハゲタカ)が、郵便貯金会社が持つ、200兆円をねらっている」などと、喧伝されています。
 
 六光星『大機小機』日本経済新聞H21.6.16
…郵政民営化の目的は、国の信用で集めた郵便貯金が再三度外視の国営事業に注ぎ込まれる構図をただすことにあった。リターンを生まない事業に国民のおカネを使い続ければ経済が貧血状態になるのは必定だ。
 

 外国資本は、すでに日本に深く浸透し、また、外国資本に、資本(カネ)を投下してもらわなければ、日本は今後立ち行かなくなることが明白です。

<外資が入るとは>

参考・引用文献 石川城太『政府、過度な肩入れ避けよ』日本経済新聞H21.4.15
…グローバル化が進展し、国境を越えたヒト・モノ・カネ・サービスの移動の活発に伴い…自国企業に見えながら、所有構造を見ると…株式の多くを外国人が所有しているケースが…ある。…日産自動車の外国人持ち株比率は6割を超え、ホンダとトヨタも3割前後である。ソニー、任天堂、キヤノン、日立製作所など、日本を代表する企業…も4割を超えている。…日産はルノーの株式の15%を所有し、逆にルノーは日産の44.3%の株式を所有している。…ルノー出身のカルロス・ゴーン氏が両社の社長兼最高責任者(CEO)を兼務し、日産が保有するルノー株式には議決権がないため、日産はもはやフランスの企業といってもよい


 このように、今では,外国人株主の持ち株比率が30%を超える企業も少なくありません。東証一部上場企業では,’05年には100社を超えました。有力上場企業で,外国人持ち株比率が,50%を超える企業は,46社を数え,以下のような例があります。

出典 『会社四季報CD-ROMランキングでみる上場企業』2007年2週春号 東洋経済オンライン http://www.toyokeizai.net/online/topics2/?kiji_no=8
日産自動車69.3% 西友60.3% 昭和シェル石油61.3% 
ヤマダ電機55.2% HOYA50.5% 
富士フィルムホールディングス50.4% 

 これが、グローバル化の実態です。資本は国境を超え移動しているのです。「日産はフランス企業」です。
 でも、「日産はフランス企業」で、何か困ったことはあるのでしょうか?「ヤマダ電機は外国企業」ですが、それが何か? 資本のグローバル化とは、このようなことです。
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