本当に理解している?輸出入

<輸出入とは?>

輸入+GDP=内需+輸出

IM+ Y = C + I + G+EX

輸出入


ですから、両辺を増やす=相手(世界)国も両辺を伸ばすことです。 互いにWINWINです。

第一次大戦、第二次大戦くらいまでは、「自分の国が豊かで、他の国は貧しいママがいい」という、考え方が大手を振っていました。

でも、自国の輸出を伸ばすには、相手(世界)の輸入が伸びる=つまり、相手国も世界全体も豊かな国であることが前提です。

それにようやくヨーロッパは気づいたのです。だから、お互いに豊かになりましょう、お互いにWINWINになりましょうと、戦争をやめたのです(1000年以上も戦争し続けたのに)。

自国においしいワインやチーズや、スーツを供給してくれる相手国のヒトや資本を、お互いに破壊しあうことは、なんの得にもならないことをようやく気付いたのです。

気づけば、国土が無傷なアメリカが、超大国になってしまったのです。自分たちヨーロッパは、勝手に自分たちで没落する一方で。

「財が国境を越えないと、兵隊がこえることになる」というのは、今日も変わらぬ命題です。

狩猟採集時代に、死因のおよそ20%は、暴力によるものでした。2004年にはわずか1.3%、1950年代の1/13に減っています(WHO報告)。ヨーロッパ大陸では、歴史記述が文字によってできるようになって以降、「戦争の歴史」しかありませんでしたが、1945年以降は、その歴史に終止符が打たれました。衣食住に関するすべてを生産する「ヒト」や「建物」を。互いに破壊しても、経済的には両者ともに「敗者」になるだけだったのです。

 今や、世界の平和を脅かすのは、正規軍ではなく「テロ組織」です。しかも、それらの組織の拠点はみな、「自由貿易を排してきた、経済的な失敗国家」です。

テロリストに国境を越えさせなくするためには、モノとサービスに国境を越えさせるしか、方法がありません。

カンボジアもレバノンも、みな内戦をやめた途端に、GDP増です。当たり前です。GDPは、労働力・資本力・生産性の3つで決まります。 戦争はその労働力と資本力を自ら破壊する行為です。

「皆で豊かになろう、みんなで幸せになろう」は「戦争をやめよう」と同意です。

なんで幸せのためにこの世に生を受けたのに、お互いに不幸せになろうとするのかが分かりません。

<輸出入なんて、どうでもいいというおとぎ話>

日本は、1945年に「台湾」と「満州」と、「朝鮮」と、「樺太」を失いました。

1945年9月、それまでは「内需」だったものが、「外需」になりましたとさ。

チェコスロバキアが、冷戦終結後、「チェコ」と「スロバキア」に分かれました。それまでは内需だったものが、ある日突然外需になりましたとさ。

ソ連が1991年に解体しました。15の地域に分かれました。それまでは内需だったものが、ある日突然外需になりましたとさ。

1990年、西ドイツと東ドイツが合併してドイツになりました。それまでは外需だったものが、ある日突然内需になりましたとさ。

質問 へえ、その地域の人々は豊かになったの?貧しくなったの?

答 変わらん。

だいたい、EXも、IMも、今はモノ・サービスではなくて、「カネ=資本」の輸出入の記号。

ここを理解できないと、何を言ってもムダ。

GDP 総生産  総消費  貿易黒字 金融黒字
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ミクロ経済学読みました

 先生、初めまして。高校で政経を教えています。

使えるミクロ経済学読みました。すごく面白いです。もう、比較優位とか、選択とか、完璧に理解できたような気がします。

来年(1月)の板書が楽しみです。同僚も購入しました。じわっと口コミさせていただきます。

経済がこんなに面白いと感じたのは本当に初めてです。次回作ができたら、すぐに教えてください。とても楽しみです。
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