図解 使えるミクロ経済学
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川口マーン惠美『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』
上記記事で紹介した内容です。新刊は下記の内容を扱っています。
「市場」原理は「利己主義」に基づけば、「見えざる手」によって、資源を上手く配分する・・・
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違います。スミスの見えざる手は、何でしたか?
① 社会の利益を増進する手 「国富論」
② 平等を実現する手 「道徳感情論」
利己主義だけでは、「平等」など、実現できないでしょう。
「市場」とは、①「利己主義」と②「道徳心(公平・中立な観察者)・利他主義」によって、成り立っています。
つまり、「市場原理主義」ガーと批判しいる人は、市場を成り立たせているもう一つの原理「道徳心・利他主義」を忘れているのです。それを無視した「市場原理」など、この世にないのです。
「市場原理主義」ガーと言っている人は、市場のことなど、何も分かっていないのです。
わかっていないのは、シロウトだけではありません。
70歳世代は、全然理解していません。
もちろん、マルキストに代表される、60代団塊の世代など、まったく理解していません。
経済学は、スミスの「見えざる手」を明かしてきた研究です。
そして、見えざる手は、「平等」を実現すること、利他主義も含まれること、約束を守ることの大切さ=道徳心・・を含んでいることを、今日の経済学は、明らかにしたのです。
①顔の見えない相手とやりとりをする、需給曲線市場
②顔の見える相手が前提の、ゲーム理論
②は、利己主義ではなく、協力が必要、協力するためには、相手を信頼しなければならない=信頼するためには、約束を破らないこと=倫理・道徳=スミスの中立公平な観察者が必要なのです。
この2つから、「市場」は成り立っているのです。
もう、ゲーム理論なしの経済学は、成立しないのです。だから、スミスの「見えざる手」の半分を明らかにしたことで、ノーベル賞を受賞しているのです。
※市場は「合理的」な人が主人公ですが、合理は「限定的・感情が理性に先立つ」ことを明らかにしたのが、行動経済学・・・もちろん、ノーベル賞受賞済み
「市場原理主義ガー」論者は②を理解していない人、その人のたわごとです。
ゲーム理論を知らない人は、「市場」の半分しか理解しておらず、だから、「フリードマンがあああ」、「新自由主義がああ」「市場原理主義がああ」と、平気で語れるのです←分かっている人から見ると、とてもとんちんかんな話に過ぎません。
今年は、「市場が2つの原理から成り立っている」ことを、分かりやすく説明します。
目に見えないヒトを相手にする場合と、目に見えるヒトを相手にする場合で、人間の行動原理は違うのです。


日記的な何か
個人的アウトプット練習
菅原晃著「図解 使えるマクロ経済学」感想
私は経済学というものに対して
否定的な見方をもっている
そのため今日まで経済学については
高校程度の知識しかもっていない
しかも大体忘れてしまっているww
これでは否定的な見方を持っているとか
いうことすらおこがましいだろ!
と感じたのでこの本を読んでみた
著者は高校教師をされているとのこと
なるほど経済学などというものに
一切かかわりのない人間でも
理解ができるように書かれている
但し個人的にはIS-LMモデル等はかなり難しく感じた
ただ単に私の頭が悪いのかもしれないがwww
下記に個人的学びを書き出しておく
・実物取引1に対して金融取引が95
・流動性選好
・ルーカス批判
・選択のパラドックス
しかし最も印象的だったのは
「気まぐれで衝動的な人間という不確実な対象を分析する時点で
科学的な世界からは程遠くなる。
経済学は原理的に価値観から逃れられず純粋な科学にはなれない」
という文言である。
そうまさにこの内容が考えられるから私は経済学に否定的だったのだ
しかしそれを前提にしたうえで
そこで思考停止せずに何とか現象を説明しようと試みるのが
経済学ということか・・・
こんな難題に取り組み続ける
経済学者の方々には少し敬意を払った方がいいかもしれない
そんなことを思いました