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<戦争論。これは意見です。普遍性はありません.>

<これは意見です。普遍性はありません>

戦争。絶対に反対です。

1人あたりGDPが増えれば、幸福度は増加します。
圧倒的な相関関係です。WDHデータ。

ただし、一定のGDPになれば、幸福度と1人当たりGDPには相関はありません。イースタリンのパラドクスです。

日本の場合、1980年当時と、2011年で比較すると、1人あたりGDPは、2倍弱ですが、幸福度は、WDHデータによれば、1980年当時と、2011年では、ほとんど変化はありません。

ここから言えるのは、経済成長は、富裕層の幸福度を最大化するのではなく、貧困層の不幸を最小化するということです。

GDP=供給は、①労働力②資本力③TFP生産性で決まります。

需要は C(消費)+I(投資)+G(政府)+純輸出です。

      総供給  =  総需要

輸入IM+総生産Y = C+I+G+EX(輸出)


です。

世の中にあるトンでも論は、「消費を伸ばせば、投資を伸ばせば、政府支出を伸ばせば、輸出を伸ばせば」、GDP=Yが増えると言います。

だから、「G、政府支出を増やせ、国土強靭化しろ、国債発行しろ!、増税するな」とトンでも論を言います。

よく考えてください。

バターの供給曲線

需給曲線 スタンダード


バターなどの、ある一つの市場の需要と供給を考えます。バターの価格が上昇すると,買い手はバター以外の例えばマーガリンやジャムを買うことに所得を使うので,バターの需要量が減少します。同様に,バターの価格が上昇すると,バターを生産する企業は,工場内のマーガリン生産ラインから、労働者とラインをシフトさせたり、他の業界から労働者を雇い入れて生産を増加させるので,バターの供給量は増加します、


しかし,経済全体を分析するときには,このような市場間における、ミクロ経済学でいうところの代替性(労働者・資本設備の移動)は不可能です。

つまり、バターを増やすということは、他のマーガリンに使っていたライン(資本)や労働者、他の業界で働いていた人や資本をバターにシフトさせるということですが、世の中全体の労働者の数やライン(資本)の数量は変わりません。

バターだけの市場で考えると、バターの価格が上がるとバター産業で利潤が増えたり、雇用が増えたりするかもしれません。

総供給・総需要というのは、日本全体の総供給(すべての財・サービス)ですので、バターの量が増えたとしても、世の中全体では、バター+マーガリンの供給量は変わりません。またバターの供給量が増える分、ほかの財・サービスの供給量が減少します。しかしそれは社会全体(マクロ)から見るとほんの一部のことで、ほとんど「無視」できるようなレベルの話に過ぎないのです。

これが、総供給です。バターだけの市場を分析する供給曲線との違いが、お分かり頂けると思います。

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総供給・総需要モデルが説明しようとしている実質GDPは,経済のすべての市場におけるすべての財・サービスを合計した総生産量を意味します.この総供給・総需要モデルで、なぜ総需要曲線が右下がりであり,総供給曲線が右上がりであるのかを理解するには,バターならバターの市場を分析するミクロの需要・供給曲線ではなく、マクロ経済学の理論が必要になるのです。

100歩、本当は1万歩ゆずって、バターの需要が増える→総需要曲線で考えてみますか?

「バターが絶対に健康にいい、ダイエット絶対にいい(架空の話です、前に、納豆とか紅茶キノコがありました)」というTV放送が流れると、バターの需要曲線が動きます。

 需要曲線がシフトすると、量も、価格もシフトし、量が増え、価格が上昇します。

ad シフト


しかし、よく考えてください。「供給曲線」が動きましたか????

バター(納豆。ビタミンCでも何でもいいです・・)が体に100%いい、たばこが100%肺がんを導くと(架空の話です)TV放送が流れると、動くのは供給曲線ではなく、需要曲線です。

そんな放送が流れて、バターや、ビタミンCのサプリの供給曲線が増えますか?????? バターの供給量が一時的なブームで増えますか???? 増えたとして、ほかのマーガリンの生産ライン、労働者が減っていませんか?????

供給Y=GDP=総供給曲線ASが動くのと、

需要
C+I+G+EX(輸出)=総需要曲線ADが動くのは、

全く別の論理です。


総供給ASが動くのは、

GDP=供給は、①労働力②資本力③TFP生産性です。これらが増加すれば、GDP=供給=総生産は増えます。


ケインズが言ったのは何ですか?

「総需要AD管理政策」でしょう?

総需要AD
C+I+G+EX(輸出)

の話です。

だから、「金融政策」で、企業投資Iを、「公共投資」で政府支出Gを増やせ!と言ったのです。

ad-as 不況

このどこに、「供給=GDPが増える」という言葉がありますか?

潜在GDP=①労働力②資本力③TFP生産性を下回る水準にある不況=需要不足で、需要曲線が左にシフトなので、需要曲線を「右にシフトさせろ!」でしょう?

ad-as ケインズ


ケインズの「総需要AD管理政策」は、需要曲線ADを本来の需要曲線の位置、「潜在GDPの均衡地点にしろ!」という意味で、GDPを増やす!という成長論ではありません!!!!

シロウトは、ここが全く理解できません。

世の中にあるトンでも論は、「消費を伸ばせば、投資を伸ばせば、政府支出を伸ばせば、輸出を伸ばせば」、GDP=Yが増えると言います。

はっきり言います。バカです

結論です。

GDP=供給は、①労働力②資本力③TFP生産性で決まります。

戦争、内戦は、自ら①②を破壊することです。日本は、先の大戦で、②を1/4、①を250万人以上、失いました。

レバノンは、内戦を終結して以降、GDPは4倍に、国民の幸福度はめちゃくちゃ上がりました。

これでも、「戦争すべきだ」という状況があるとすれば、何ですか????

国民の幸せのために国家が存在するとしたら、その幸せを自ら失う戦争に、どのような意義があるのですか??????

今回は、コメントを自由にお書きください。コメントを書けば、勝手に記載されます。

<追記 出血大サービス>

>「GDP=消費+住宅投資+設備投資+在庫投資+公共投資+政府支出+輸出-輸入」の算式や時系列で捉えた場合の、「GDP=経済成長+景気循環」との関係がいまひとつ理解できません。
切り口、見方の違いだと思うのですが、どのように整理すればよいのでしょう?

という質問に回答します。

総供給曲線は、日本の①労働力②資本③TFPで決まっているので、垂直になります。つまり、供給は①労働力②資本③TFPの制約を受けているので、簡単には増えないのです。この供給量を自然産出量といいます。

物価(ここでいう物価とは、全体の物価水準のこと)の変動があっても、日本の①労働力②資本③TFPは、物価によって増えたり減ったりしません。物価が高くなる(原因)と、急に労働者が増えるとか、資本量が増えるとか、生産性が上昇する(結果)といったことはありません。物価が安くなると、労働者が減ったり、生産性が減少したりということもありません。つまり、物価が上がったり下がったりするからといって、供給量・生産量に影響をあたえないのです。ですので、長期的な総供給曲線は、物価の影響に左右されずに、垂直になるのです。

このように、長期的水準、自然産出量は決まっているので、この長期的総供給曲線は、実質GDP=完全雇用GDP、潜在GDPと言われます。各企業の生産活動を経済全体でみた場合に、現在の技術水準の下で、今ある生産設備と労働力を余すことなく活用して生み出すことのできるモノやサービスの量が「潜在GDP」です。日本の今の①労働力②資本③TFPを十分に活用している状態です。

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もちろん、経済成長すれば、総供給は増えます。例えば、GDPが2%増えれば、総供給は2%増えます。供給が増加する分は、①労働力増②資本増③生産性TFP上昇ですから、このいずれかが増えることにより、総供給が増えるのです。これが経済成長です。ですから、経済成長の要因は、①労働力増②資本増③生産性TFPの伸びで示されます。価格の変化は、長期的には、これらのアウトプットに影響しないことがお分かり頂けると思います。

as-ad 2

GDP成長率 寄与度.jpg

この、潜在成長率の増大によってもたらされる、実質GDP=完全雇用GDP、潜在GDPの水準は,景気循環図における、経済成長を示す直線になります。

ad-as3

as-ad 4

総供給曲線は、日本の①労働力②資本③TFPで決まるので、垂直になりました。物価の影響を受けません。一方、物価は、短期の総供給に影響します。つまり、「価格の変化は、1~2年程度の短期には総供給に影響を及ぼす」のです。短期の総供給曲線は、「価格が上昇(下落)すると供給が増える(減る)という関係」になり、右上がりになります。

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短期ASと、AD、長期ASの均衡点がおなじであれば、順調ですが、短期ASと、ADが、長期ASからかい離すると、不況と言います。

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だから、総需要管理政策で、

「金融政策」で、企業投資Iを、「公共投資」で政府支出Gを増やせ!

となります。

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comment

Secret

No title

自衛戦争はすべきでしょうね1と2を守るためです
侵略戦争を行った国に集団で制裁戦争もするべきでしょう
少なくとも制裁のコミットメントはするべきです

No title

先の大戦も、自存自衛。日本は自衛戦争した。

No title

ごめんなさい。基本的なことですが、

>GDP=供給は、①労働力②資本力③TFP生産性で決まります。

というのは分かるのですが、
「GDP=消費+住宅投資+設備投資+在庫投資+公共投資+政府支出+輸出-輸入」の算式や時系列で捉えた場合の、「GDP=経済成長+景気循環」との関係がいまひとつ理解できません。
切り口、見方の違いだと思うのですが、どのように整理すればよいのでしょう?


あと、戦争はあかんでしょう。
自衛のためといえども、攻めてきた(?)国の①②を破壊することは世界全体の視点で見れば駄目なこと明白ですやん。
武力を使うより、頭をつかいましょう。

No title

>「GDP=消費+住宅投資+設備投資+在庫投資+公共投資+政府支出+輸出-輸入」の算式や時系列で捉えた場合の、「GDP=経済成長+景気循環」との関係がいまひとつ理解できません。

>切り口、見方の違いだと思うのですが、どのように整理すればよいのでしょう?

では、出血大サービスで、解説記事を追記します。

No title

何と、!,!!!!!
こんな時が有ってもいいですね

経済音痴な理系人です

失礼いたします。

わかった気がしてるのですが、よくよく考えるとわかっていないことに気付いた者です。

早速ですが

“供給は、①労働力②資本力③TFP生産性”
というのはわかってるつもりです(すごい不安)

“総需要AD
C+I+G+EX(輸出)”

これがわかってないです。消費したということは、それだけ需要があったという解釈(間違っていたらご指摘ください)なのですが、IとGとExがわかってないです。Exは海外に需要があった、ということなんだろうなと思っていますが、IとGは何故需要に繋がるのか。具体例をあげるとどういうことなのでしょうか?
国内投資→雇用が増える→賃金が総体的にあがる→需要増 ということでしょうか?すみません、この辺で混乱しています。

No title

>これがわかってないです。消費したということは、それだけ需要があったという解釈(間違っていたらご指摘ください)なのですが、IとGとExがわかってないです。Exは海外に需要があった、ということなんだろうなと思っていますが、IとGは何故需要に繋がるのか。具体例をあげるとどういうことなのでしょうか?

すみません、解説したいのですが、とにかく忙しくて、全然時間がありません。

拙著を図書館等でお借りになり、お読みになったうえで、改めてご質問願えますか?

分からない点が明確なので、あとは調べるだけだと思います。

政治はゼロサム
経済はwinwin
政治は経済に優越するのでゼロサムになりますが、政治家も当然リカードを知っているから、やっぱりwinwin。結局、今やっていることはチキンゲーム。
でも最終的には冷戦みたいに経済大国が勝つと考えると、日本が中国に勝つチャンスは、中国が自爆することを願うしかないのでしょうか?

No title

>日本が中国に勝つチャンス

経済活動=交換に、勝ち負けはありません。ミクロの競争をマクロに敷衍してはなりません。

事実を知りたいです

アメリカは戦争しまくって経済成長してるように見えます。
戦争で確実に政府支出Gは増えますし、戦争反対する意味が良く分かりません。
70年前と違い現代の戦争で多大な死者が出るとも思えません。例え数万人規模だとしても、年間100万人以上が死亡してるので、誤差の範囲ではないでしょうか?
(②のついていは分かりませんが)

No title

>1)アメリカは戦争しまくって経済成長してる
>2)戦争で確実に政府支出Gは増えます

1)は、何度も言うように、需要を増やしても、GDP(供給=AS)は成長しません。

2)は、ADをシフトさせるだけです。

始めまして。長文失礼します。
あまり詳しくは知らないのですが、戦争中も軍需生産は増えたが、基本的な物資は不足したように思います
空襲による資本の破壊以前に、兵役による労働減、軍需産業への労働力移動が背景にあったのではと思いました

他の方のコメントにある「戦争で好景気」は失業率低下→労働増の事を言っているのでしょう
いわば経済政策の失敗が戦争で贖われるわけです
しかし、私も戦争は死人は出るわ、資本は破壊されるわ、最悪の道だと思います
勿論安保法制を始め、抑止力を整備するのは大切ですし支持しますが、今、安倍氏の訪中が話題になってるように外交でこそ平和的な成果を上げて欲しいと思います。
日本は保守的な歴史観と近隣国との友好の両立がひときわ難しい現実がある

今回の記事を読んで、アベノミクスの意義を新たに掴めた気がします(素人なので自信はないですけど)。特に消費税増税についてです
まず増税で供給力自体の減少は無いわけですね。
そして財政の持続可能性の点から言って増税は避けられない。問題は需要減、そしてデフレと短期的な供給減をどうするか
そこで金融緩和と公共投資が出てくるわけですね

アベノミクスの矢の一つ、公共投資も経済成長ではなく、あくまで需要不足を補うものなわけですね。勿論その結果として、失業率低下による労働増(供給増)もあるのだと思いますが、本来の供給力を増やすわけではない

ネットでは公共投資は有効な供給増(公共事業で経済成長していけば増税は不要だ!みたいな)政策として理解している人も一杯いるし。自分もあやふやな所があった(まだあるかもしれない)

人口減少の日本では経済成長は、いかに持続的な民間投資増と生産性向上を実現していくかが鍵になると思いました

経済学の理論的な勘所をしっかり抑えておかないと変な所に行ってしまいますよね
非常に勉強になりました。かなりの長文、雑文になってしまい失礼しました

シロウト論とは・・・

>アベノミクスの矢の一つ、公共投資も経済成長ではなく、あくまで需要不足を補うものなわけですね。勿論その結果として、失業率低下による労働増(供給増)もあるのだと思いますが、本来の供給力を増やすわけではない

>ネットでは公共投資は有効な供給増(公共事業で経済成長していけば増税は不要だ!みたいな)政策として理解している人も一杯いるし。自分もあやふやな所があった(まだあるかもしれない)

金融政策+財政政策は、「需要」をシフトさせるもので、セットにするのは、IS-LM分析でわかるように利子率を上げずに需要を増やすためのものです。

実は、短期AS=供給曲線は、金融政策(錯覚)で、動くのです。

ここは、次期予定稿の「ネタ」です。全部の「ネタ」は出せません。ですから、本当は出す予定がなかったその一部を、出血大サービスで、ちらっとお見せしたのが、今回の記事です。

シロウトは、ミクロ(野菜市場)の需給曲線と、マクロ(日本全体の産出量と利子率)の需給曲線の区別が全くつきません。

だから、「公共投資しろ、国債発行しろ、増税するな(これも財政政策です)、それでGDP増だ!」と、経済学を知っているものから見ると、「それは、君、ボールを打って、1塁ではなく3塁に走っているよ」という内容を、平気でネットで書く、「裸の王様」状態です。

そういう人に限って、「経済学を学んだことはないが、三橋の本を読んで・・・」とか、「経済学の教科書など、開いたことがない」かの、どちらかです。本当に、ふんどし一丁で、経済もどきを語っているのですから、プロの学者が相手にしないのも当然です。

ところが、そういうシロウト論には、これまたシロウトが「なるほどー!」と寄ってくるものだから、世の中ますます、シロウトがシロウト同士で、「ふんどし一丁」ごっこを楽しむ…という構図になっています。

医学知らずに医療はできず、法学知らずに法律論語れない(実際に両分野はシロウトの手に負えず、みな専門家に尋ねる・・・ネット上でも当たり前)のに、なぜか、経済だけは、皆毎日コンビニで買い物して「カネ」を使っているので、いっぱしの経済論を、知ったかぶりして、開陳します。でも、これ、経済分野だけに特異な現象だと、お分かり頂けるでしょうか?

プロの経済学者が相手にしないの、分かりますよね。素人がいくら医学や法律論書いても、プロは相手にもしないでしょう?それと同じです。

頼むから、「経済学」を学びましょう、ミクロの感覚でマクロを語ると、「合成の誤謬」が生じ、トンでも論になりますよ・・・と言っても、本人「裸の王様」であることを自覚していないので、どうしようもありません。

そういう人は、相関関係と因果関係さえ、全く理解せずに、「グラフ」つくるでしょう?

「水の事故が増える」と「スイカの消費量が増える」・・・「スイカの消費量が増えると、水の事故はも増える、両者には相関関係がある!!」・・・って、バカでしょう?

なんでもかんでも、比例や反比例になりさえすれば、「関係がある!!」って。

「公園の落ち葉が増える」と、「暖房機の使用が増える」、両者には、相関関係がある!!!・・・絶句です。

お願いだから、「経済学の教科書読め!」です。特にミクロから入って、完全競争市場+独占市場+独占的競争市場+寡占市場(ゲーム理論)を学び、加えて情報の経済学+行動経済学(神経経済学)を学ぶ・・・

その後にマクロ経済学 AS=ADを学ぶ・・・

まあ、シロウトには難しい(時間がかかる)ので、みなさん勉強などしないのですけどね・・・

歌手になるなら、ボイストレーニングはしましょうよ、ピアノ弾くなら、バイエルはやりましょうよ・・・というレベルの話です。

ああ、ついでに

下から2枚目の図で、長期ASと、短期AS、需要ADの均衡点を、同じにしてください。

その後、
短期ASだけ、左にシフトさせてみてください。

供給ショック(たとえばオイルショック)で、供給源になると、物価は上昇するでしょう?

これが、70年代に2回起きた石油ショックです。不況なのに(GDP減)、物価上昇、これがスタグフレーションです。

AS-AD曲線さえ知っていれば、スタグフレーションなど、簡単に理解できる話です。

さて、ASを左にシフトさせて、GDP減+物価上昇が理解できたら、今度は、総需要管理政策で、AD曲線を右にシフトさせてください。

そうすると、GDPは、元の均衡点に戻りますが、物価はさらに上昇するでしょう?

ケインズ型総需要管理政策では、物価上昇が止まらない・・ということが理解できると思います。

え?「財政出動しろ!国債発行しろ!公共投資しろ!そしてGDP増やせ」ですか????

そんな「変動相場制」で、財政政策など、効果がないことはISーLMの簡単なマンデル=フレミングモデルさえ知っていれば、財政政策は無効なことぐらい、一目瞭然です。

だから、変動相場制で、70年代の供給ショック(サプライショック)が落ち着いて以降、80年代のプラザ合意以降、90年代に落ち着くと、どの国も財政政策など、やっていないでしょう?

マクロは「金融政策」は、これも合意事項なのです。

リーマンのときだけ、「財政」復活しただけです。変動相場制下では、「財政政策」は無効なのです。理論的にも、実証的にも。

日本だけ「異常」です。異常なのは、「シロウト」だからです。

マンデル=フレミングモデルさえ知っていれば、「公共投資でGDP増」など、口が裂けても言えません。

困ったものです・・・

戦争=景気回復

>他の方のコメントにある「戦争で好景気」は失業率低下→労働増の事を言っているのでしょう
いわば経済政策の失敗が戦争で贖われるわけです

世界恐慌後のアメリカの不況を救ったのは、戦争です。なんと戦争期、失業率が1%、これは、後にも先にも、アメリカの失業率が一番低かった時期です。

>しかし、私も戦争は死人は出るわ、資本は破壊されるわ、最悪の道だと思います

アメリカ、本土は全く死人も、インフラ破壊もありませんでした。
太平洋で、戦争が行われていること自体、一般の人々は全く意識することはありませんでした。それほど、「遠いところの話」だったのです。

何にも破壊されていないので、唯一の経済大国になったのも、戦後成長も当然です。

戦争はおいしいのです。本国以外でやれば・・・ベトナムしかり、アフガン然り・・・
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