黒田総裁のインフレ目標は失敗に終わった??だと???
久しぶりに記事をアップしたら、アホなコメントが来ました。くだらないので放っておいたら、さらに「橋下も公約どおり、政治家を辞めたのだから、黒田もやめるべき」という、さらにくだらない「意見」を書いてきました。「意見は、読ませるな」と、このブログで断っているにも関わらずです。
最初は質問に丁寧に答えていくと、必ず、最後はこちらの本など読む気もないのに、自分の意見を書き込む・・こんなのばかりです。こういう人って、「質問」と書き込みながら、結局「自分の意見が正しいんだ」「自分の見方が正しいんだから認めろ・・・」ですから、もう、相手にしたくありません。
閑話休題 本題です。
>黒田総裁のインフレ目標は失敗に終わった
失敗って何の事でしょうか? 2%に行かないと失敗???
全然、今回の金融政策を理解していない人がそういうだけです。
http://shuchi.php.co.jp/article/1728?
<講演> 「金融政策とアベノミクス」 岩田規久男
第一の柱は、2%のインフレ目標の早期達成に関する「コミットメント」です。すなわち、日銀は「2%の物価安定目標を2年程度の期間を念頭に置きながら、できるだけ早く実現することを明確に約束した」ことになります。このコミットメントに基づいて、日銀はまず人びとの予想インフレ率の引き上げをめざしています
2%を早期に達成するという、コミットメントです。
コミットメントは、ゲーム理論では、「退路を断って、自分たちの利得(高い点数)・選択肢をあえて捨て」て、相手の「選択」の幅を狭めて、自分に有利に導くという戦略です。
つまりプレイヤーは「日銀」相手は「市場(投資家)」、日銀が2年後にマネタリーベースを2倍とコミットメントして、市場がその手を見て、戦略を変えると言うものです。
あの、安倍ブレーンの「浜田」先生は、金融の「ゲーム理論」の大家です。
ウイキペディアでも見てください。
浜田先生は、ゲーム理論をもとに、「コミットメント」「日銀の不退転」を示し、市場の次の「手」を変えたのです。
これを理解できていない人が、「失敗」だとか、「実質賃金がああ」とか、言っていますが、そもそも、批判者は、「ゲーム理論」の土俵にも乗っていないので、最初から「勝負」になっていないのです。
まるで、砂かぶり席で、「あーでもないこーでもない」とぐちゃぐちゃ言っているにすぎません。
アベノミクスや、日銀金融政策を批判している人で、「ゲーム理論」に基づいて批判した人、誰かいますか?ゼロでしょう?
誰も、「経済理論」しらずに批判しているだけなのです。
神取道宏「ミクロ経済学の力」←いきなりは難しいので、入門書でも良いので、ゲーム理論の「コミットメント」を参照下さい。
以下、神取道宏「ミクロ経済学の力」


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ただし、一朝一夕に理解できるものではないので、「勉強」して下さい。
もし、アベノミクス・黒田日銀・浜田先生を批判するなら、「日銀がコミットメントしたのに、市場のプレーヤーの行動は変化しなかったではないか!だから間違いだ」と批判しないと、だめなのです。
実際は、金融緩和を見越して、円売りドル買い=円安(高くなる通貨を買うのがトク)、円安で、円安の恩恵を受けるほうが多い東証一部上場企業の株価買い=株高・・・理論どおりに市場のプレーヤーが動いたでしょうに!
ったく、不況原因は、「消費減」ではなく、「投資減」でしょう?前回記事、ケインズの解説=拙著『使えるマクロ経済学』のケインズ参照。
以下ケインズ理論
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投資を回復させるには、金利下げる
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ゼロ金利で、これ以上下がらない
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予想(期待)に働きかける ルーカス以降の理論
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実質金利を下げる(前回記事参照)
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投資回復
消費が伸びない!って、不況回復は、消費じゃなくて、投資回復ことなの!!
ったく、忙しいと言っているのに、素人論振り回すな!解説するだけで、こっちの時間浪費しているんだぞ!!ふざけるな!((笑))本当に怒るぞ!!!!