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塚崎公義 (久留米大学商学部教授)というデマゴーグ・嘘つき

文字色<塚崎公義 (久留米大学商学部教授)というデマゴーグ・嘘つき>


http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10038
日本の生産性の低さは計測方法に問題あり

塚崎公義 (久留米大学商学部教授)


主婦の家事労働がGDPに含まれない点も留意の要

 主婦の家事労働は、金額に換算できないので、GDP統計に載っていません。したがって、奥さんが心を込めて弁当を作ってくれても、それはGDPには載りません。しかし、外国では共働きが普通で、妻はコンビニで働き、夫がコンビニ弁当を食べたとします。コンビニの弁当はGDPに載るので、外国の方がGDPが大きくなります。最近では心を込めて弁当を作ってくれる奥さんが減っているので、これは読者の共感が得にくかったかも知れませんが(笑)。

 冗談はともかくとして、A婦人がB家の掃除を請け負い、B婦人がA家の掃除を請け負って報酬を受け取ると、GDPが増えるのです。A家もB家も生活水準は変わらないのに、です。GDPというのは、そういうものだ、という事は覚えておきましょう。

 日本は、女性の社会進出が遅れているので、こうしたことからも諸外国と比べてGDPが小さく見える一因かも知れません(全く働いていない専業主婦の場合は、労働者数の計算に入りませんから労働生産性の計算にも入りませんが、パートで少しだけ働いている専業主婦の存在は、日本の労働生産性を計算する際に生産性を低く見せる要因となりかねないのです)。



 この記事の、前半部分も、何を言っているのか、さっぱりわかりません。GDPは「質」ではなく「量」を示すものだからです。また、労働生産性の高さ、1人当たりGDPの高さが、その国の「生活水準」に直結しています。記事にあるように

品質の調整が難しいので、日本の生産性が低く見えている

のではありません。

 このデマゴーグは、言っていることが1から10までデタラメです。それは、「経済学」を基礎から学んでないからです。基礎がゆがんでいるので、その上に建っている建物もウが身っ放しです。「銀行勤務経験」があるだけの「法学部」卒に、「経済」は語れません。


A婦人がB家の掃除を請け負い、B婦人がA家の掃除を請け負って報酬を受け取ると、GDPが増えるのです。A家もB家も生活水準は変わらないのに、です。GDPというのは、そういうものだ、という事は覚えておきましょう。



もデタラメもいいところです。この事例では、GDPは1円も増えません。この男、土台からゆがんでいます。

 隣同士のAさんとBさんが、家事を代行します(日本の総世帯数約5000万戸を2500万と2500万にわけて、家事代行しても本質的には同じです)。

 Aさんが、時給1000円で、Bさん宅の夕飯づくりをします。逆にBさんは、時給1000円でAさん宅の夕飯づくりをします。こうすると、GDPが2000円増えるのだそうです。バカです。

 Aさんは、それまで自分でやっていた夕飯づくりを1000円で発注し、その代りBさん宅で働き、1000円を得ます。これを30日やったら、30000円を支出し、30000円の報酬を得ます。さて、GDPは30000円増える?あるいはBさん宅も含めて60000万円増える?

 こんなバカなことはありません。トータル、プラスマイナス「ゼロ」なのは、一目瞭然です。

 これは、GDPは「新しい付加価値」という、根本原則を無視しているからです。

Aさんは、それまで自分が「働いていた」ことを、Bさんに委託し、逆にそれまで自分が「働いていた」ことを、Bさんの家で行っているだけです。つまり、Aさんの「労働投入量」が「増えた」のではありません。

主婦 家事労働

 どこにも、新しい付加価値=新労働時間はありません。

Aさんが、自分の育児を、ベビーシッターに時給1000円で外注すると、GDPは1000円増えます。なぜなら、ベビーシッターの労働は「0時間」→「1時間」に増えたからです。掃除代行業者に頼んでも同じです。

高校生が時給1000円のコンビニバイトをすると、GDPが1000円分増えるのは、その高校生の労働時間が、それまでは「0」時間だったからです。


A婦人がB家の掃除を請け負い、B婦人がA家の掃除を請け負って報酬を受け取ると、GDPが増えるのです。A家もB家も生活水準は変わらないのに、です。GDPというのは、そういうものだ、という事は覚えておきましょう。




本当に、塚崎公義 (久留米大学商学部教授)は、デマゴーグ・嘘つきなのです。「害」です。

< 書評 中高の教科書でわかる経済学 ミクロ編 >


BT_BOMBER

中学高校の教科書や副読本に登場する経済学用語について、その奥にあるミクロ経済学の理論を解説する本です。
各社の教科書などから文章や図を引用しつつ、単なる用語解説ではなく背景となる理論=メカニズムを解説しています。
経済学の原理として「マンキューの10大原理」を紹介した上で、需給曲線でおなじみの市場分析、ゲーム理論、市場の失敗と政府介入といったところが解説されています。

中高の教材でゲーム理論まで登場するのはちょっと驚きました。この手の骨太な教科書的な本としては判りやすい部類だと思います。

ただ、著者のまえがきから教員向けの解説本として書かれたようなので、生徒が読むには難しいかもしれません。(経済学に強い興味がある子なら大丈夫だと思いますが)また非常に教科書的(要するに文字が多い)なので読むには多少根気が必要です。特に教職に就いてるわけでもないなら、同じ著者の図解 使えるミクロ経済学の方がとっかかりとして入りやすいのではないかと思います。カバーしている範囲も行動経済学の有無以外はほぼ同じです。

なお、私自身は教職ではないが、ある程度経済学の本は読んでいる、という立場です。
実際に教職として教える側の人に評価を聞いてみたい本です。

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