初登場 バター市場の弊害を訴える社説
さて、日本で初めて、バター市場の弊害(その背景)を訴える社説が登場しました。主要4紙では、「初」です。
日経2015/11/8付社説
乳製品制度の抜本改革急げ
毎年のように起きるバター不足の問題は、政府が緊急輸入を繰り返すだけでは一向に解消しない。原料の国内生産が低迷する主因は、硬直的な制度が酪農家の自由な活動と流通の合理化を促す競争を阻害していることだ。抜本的な規制改革が要る。
乳製品は政府が手厚い保護で守る国内市場は離農が止まらず、牛乳や乳製品の原料になる生乳の生産減少が続く。
酪農問題の根幹は、50年前に制定された加工原料乳生産者補給金等暫定措置法に基づく「指定生乳生産者団体制度」にある。酪農家が生産した生乳は、原則すべて地域ごとの指定団体に出荷しないと補助金をもらえない仕組みだ。
全量出荷のルールは緩和されたとはいえ、酪農家が自分で加工に使える生乳の量は1日3トンまでなどと枠がはめられたままだ。
全国を10区分した指定団体の地域独占は、大規模農家の多い北海道の生乳が域外流通し、本州以南に影響しない競争抑制の狙いもある。生乳の用途も牛乳を最優先し、指定団体が振り分ける。生産者は事実上、生乳の売り先も用途も自由に選べない。こうした環境では酪農の将来像は描けない。
9月に再開した政府の規制改革会議は、農業部会で酪農やバター不足問題の議論を始めた。安倍政権は小手先の改革にとどまらず、根幹にある指定団体制度に踏み込んで見直してもらいたい。
国家貿易品目の輸入バターなどを管理する独立行政法人、農畜産業振興機構の取引の仕組みや加算金のかけ方も複雑でわかりにくい。国内生産の不足分は輸入に頼らざるを得ないのだから、消費者や食品企業にとって透明性の高い仕組みに変えるべきだ。
太字部分は、拙著で解説した内容です(笑い)。意味分かっていただけます?(笑い)。
具体的な名称や、数値は、ぜひ拙著をご覧ください!!!。
ともかく、祝「初登場!」です!。
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飯田泰之先生
菅原さんのミクロ.現実経済への言及も多く,高校生(というか)に知っておいて欲しい知識ばかり.マンキューの10大原理から入るのがよいですね♪ →図解 使えるミクロ経済学