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隅田川 『大機小機 2つの赤字をどうみるか』

日経H23.7.13 隅田川 『大機小機 2つの赤字をどうみるか』

大機小機

 まともな記事に出会いました。おそらく、この方は経済学者ではないでしょうか?至極全うなことを書いています。

 「貿易収支や経常収支そのものはそれほど重要な政策目標ではないし・・・」
 「貯蓄・投資バランス(筆者注:ISバランスのこと)に基づいて考えれば・・・」
 「貿易・経常収支の赤字そのものが問題とはいえないが・・・」
 

この意味する内容については
 
ブログ カテゴリ:ISバランス/貯蓄投資差額 (7)
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-category-77.html


を参照下さい。

 日経記者は、自分の新聞のコラムを読まないんでしょう。セクショナリズム(官僚主義)の典型ですね。他のページについては「知らない」「分からない」「著者に聞いて・・・」

ブログ かんべんしてよ 日経 H23.7.18記事 

 もう1人、 菅野雅明氏です。この方も、何度か当ブログで取り上げましたが、いつも完璧です。JPモルガン証券だそうですが、この様な方がいると、信頼度が一気に高まります。

JPモルガン


 次の記事も、「経常赤字転落」と表現しているように、経常赤字=資本黒字を理解していないところは除いて、まあ、言わんとしている趣旨はOKでしょう。

 日経H23.8.2
大機小機

 単に、国債を現在のように国内で消化するには、消費税を4%程度引き上げれば十分です。そんなに心配することはありません。 

 前回の記事では、下記のように書きました。

--------

櫨浩一『貯蓄率ゼロ経済』日本経済新聞社 2006年 p11 p106

2020年頃には家計貯蓄率はゼロに
櫨浩一『貯蓄率ゼロ経済』日本経済新聞社 2006年 p11 p106.jpg
  
櫨浩一2006年 p106
櫨浩一『貯蓄率ゼロ経済』日本経済新聞社 2006年 p11 p106

 現在の、S-Iがゼロ、あるいはマイナスになると言うことです。国民の貯蓄だけで、投資がまかないきれなくなるということです。

(S-I)=(G-T)+(EX-IM)

(1)左辺ゼロ=財政赤字プラス+貿易黒字マイナス
(2)左辺マイナス=財政赤字プラス+貿易黒字マイナス

 このように,左辺と右辺は必ず等しくなるので,日本は,必ず「貿易赤字」になります。
貿易赤字=資本収支黒字なので、外国から日本への投資が、増えることを示します。
「櫨浩一経済調査部長は「貯蓄率がマイナスになれば、海外からの投資増が必要になる…」と語る」というのは、海外からの投資黒字=貿易赤字国になるということです。日本は、必ずそうなります。今のイギリスや、アメリカのようにです。

(S-I)=(G-T)+(EX-IM)

(3)左辺ゼロ=貿易黒字ゼロ
(4)左辺マイナス=貿易黒字マイナス(貿易赤字)

 その際、「金利」を引き上げなければなりません。日本の国債金利<外国(自国)の国債金利であれば、日本の国債は売れません。「債券価格の調整が必要=金利引き上げ」ということです。

--------


 このように書きましたが、国債費を「ゼロ」にすれば、単なる「貿易赤字」になるだけです。


 (S-I)=(G-T)+(EX-IM)

 つまり、上記の式で、(G-T)がゼロ=国債費ゼロであれば、左辺=右辺なので、貯蓄不足=貿易赤字(資本黒字)になるだけです。

 国債費をゼロにするには、消費税を4%程度引き上げれば十分なのです。だから、世界(日本)の投資家は、「日本政府が十分に担保できる」のを知っているので、日本の国債価格は、世界一(金利は超低金利)なのです。
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