食料自給率と、エネルギー自給率

<次回の更新は12月1日(火)です。>

<食料自給率と、エネルギー自給率>

各国のエネルギー自給率
http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data1014.html

エネルギー自給率

 日本のエネルギー自給率は、4%です。原子力は、燃料のウランが、「エネルギー密度が高く備蓄が容易であること、使用済燃料を…再利用できること(資源エネルギー庁HP)」から、純国産エネルギーと換算できます。それを加えても自給率は約17~18%となります。


農産物自給率
自給率.jpg

 食料の自給率は、41%です。廃棄される食料を除いた自給率は、55%を超えます金額で見た自給率は、65%です。対して、エネルギー自給率は4%です。

<自給率を上げるために、補助金>

日経「ニッポンの農力」H21.11.24

…魚沼(新潟県)産のコシヒカリに異変が起きて入る。2008年度米では初めて売れ残りが出た。今年も低調なら農家の手取りは3年連続減となる可能性も…。
…赤字を補てんしてくれるなら、と農家が精を出してもコメの消費は増えるわけではない。…コメはさらに余り、米価は一段と下落するとの見方が強い。
税金(補助金)を使った生産調整が導入されたのは1971年。…これまでに投入された税金は7兆円778%もの高い関税をかける保護貿易政策は、消費者から安い輸入米を選ぶ自由を奪ってきた
…コメの消費量は減り続け…30年で3割も減った。…コメ価格センターの平均落札価格(60キログラム)は…90年…から…08年は1万5159円と27%も安くなった。
生産コストは…60キログラムの…生産費は最新データの08年産米で1万6497円。…逆ざやの状態に陥っている。
…水田…農家1戸当たりの農業所得は07年…37万2千円。このうち20万円は補助金だ。


「需要と供給」メカニズムを無視した結果、耕作放棄地は、東京都の面積の2倍、コメの関税は778%、コメ農家の平均年齢は65歳超になりました。

 減反を受け入れ、コメ以外に転作し、ヒエ・アワ・麦・大豆を作れば(転作)補助金が出ます。09年約3000億円です。日本で小麦を生産するコストは1ヘクタールで約60万ですが、国際価格では約6万円の売り上げにしかなりません。この差額分、54万円の赤字が丸々補填されています。

 生産額>消費額ですから、その差を埋めようとすると、補助金と関税になります。

日経 H21.8.6
…経済協力開発機構(OECD)によると、日本の農業補助金は農家総収入の49%に上り、欧州連合(27%)、米国(10%)に比べて高い。…「補助金漬け」…


 農産物生産(供給量・供給力)は日本も、世界も余っているのです。だから、WTOでもFTAでも、いつも「農業」がネックになるのです。

EUもアメリカも、農家を保護する場合、関税ではなく、補助金を支出します。

http://www.news.janjan.jp/world/0710/0710294763/1.php
JanJanニュース2007/10/30
2004~06年において、ニュージーランドでは農家収入のわずか1%が政府からの補助金だったのに対して、米国・メキシコでは14%、カナダで22%、EUで34%、日本で55%、アイスランド・ノルウェー・韓国・スイスで60%以上
穀物輸出国のアメリカ・カナダ・EU内フランスでさえ、補助金漬けです。

 カロリーベースで見た自給率アップのために、農業関連予算はアップされる一方です。そのお金は「減反」「転作」の補助金に回っているのです。
スポンサーサイト

theme : 間違いだらけの経済教育
genre : 学校・教育

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

10月 | 2009年11月 | 12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -


FC2カウンター
カテゴリ
記事を検索する
「国債」 「公債」 「食糧」 「貿易黒字」などで検索して下さい
プロフィール

菅原晃

Author:菅原晃
図解 使えるミクロ経済学 発売です!

図解 使えるミクロ経済学

図解 使えるマクロ経済学 発売です!

図解 使えるマクロ経済学


高校生からわかるマクロ・ミクロ経済学発売です!

高校生からわかるマクロ・ミクロ経済学


経済教育学会 
経済ネットワーク 会員
行政書士資格


注 コメントする方へ

このブログでは、個人的なご意見・ご感想(価値観 正しい・間違い、好き嫌い、善悪)は、千差万別で正誤判定できないことから、基本的に扱っておりません。
意見は書き込まないで下さい。こちらの見解(意見)を尋ねる質問も、ご遠慮願います。
経済学は学問ですので、事実を扱い、規範(価値観)は扱っていません。事実に基づく見解をお願いいたします。
カテゴリ『コメントに、意見は書かないで下さい』を参照願います。
なお、はじめてコメントする方はコメント欄ではなく「質問欄」からお願いいたします。

ご質問・ご意見(非公開でやりとりできます)
内容・アドレス表示されず、直接やりとりできます。

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
最新記事
最新コメント
検索フォーム
月別アーカイブ