教科書の間違い(1)

東京書籍『政治・経済』H20 p178

「…競争と摩擦・対立の激しい国際環境になってきた。こうしてゼロサム・ゲームの様相を帯びてきた国際経済の中でいかに妥協点を見いだし、国際社会の一員としての役割を果たしていくかが、日本に課せられた新たな課題…」
赤部分は、完璧に誤り


土谷英夫 2つのロンドン会議 日経3月23日

「保護主義排除の徹底だ・・・だれかの得はだれかの損という『ゼロ・サム』の世界観が広がれば由々しいことになる」
青部分は完璧に正しい

国際貿易はゼロ・サムゲーム」と言うことは、典型的な誤りです。1+1=5というくらい、ばかげた話です。

「ゼロ・サム」というのは、「パイ(例:世界全体のGDP合計額=国民所得、あるいは、製品における業界シェア)は限られている」との前提に基づいています。ここが間違いです。世界のGDPは、経済危機や恐慌時を除き、拡大しています。経済成長です。パイは大きくなっているのです。
 製品における業界シェアを争う「ゼロ・サム」というのは一見正しそうです。なぜなら、シェアの合計値が100%だからです。しかし、売上高(量)が増えていたら、どうでしょうか?やはり、ゼロ・サムではありません。
 貿易は、麻雀ゲーム(限られた点棒の奪い合い)ではないのです。
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