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外貨準備増減 その2

『日本経済新聞』21年4月8日

 財務省が発表した3月末の外貨準備高は、前月末に比べ、91億9500万ドル増え、1兆185億4900万ドルとなった。増加は3ヶ月ぶり。米国の長期金利の低下を受けて、保有する米国債の時価評価額が膨らんだのが主因。

財務省発表 平成21年 国際収支状況(速報)の概要 (公表済み資料)
12月中 経常収支:1,254億円の黒字
 1月中 経常収支: ▲1,728億円の赤字
 2月中 経常収支:1兆1,169億円の黒字

教育出版『政治・経済 明日を見つめて』H20 p127
国際収支が黒字ならば、外貨準備高は増加し、赤字ならば減少する。


財務省速報のように、日本の経常収支は2月時点で、黒字です。増加は3ヶ月ぶりとありますので、教科書通りなら、2月には、外貨準備は増加しているはずなのですが・・・

そうならないのは、教科書が間違っているからです

経常収支黒字額 = 資本収支赤字▲額(①資本収支②外貨準備増減③誤差脱漏)
経常収支赤字▲額= 資本収支黒字額(①資本収支②外貨準備増減③誤差脱漏)

です。①②③トータルで、左辺=右辺になりますので、経常収支黒字=外貨準備高増ではありません






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