リカード 比較優位 比較生産費説 その2

<リカード・比較生産費説 その2>

<日常生活は貿易そのもの>

清水書院 教科書『現代政治・経済』2008 p152清水書院 教科書『現代政治・経済』2008 p152.その2

間違い×「生産量が増え,交換すれば利益を得る」
正解 ○「特化前は,生産量≧消費量だったものが,特化後は生産量<消費量となり,消費         者効用が増大する」


 比較優位理論は、「貿易はなぜ必要なのか」に答える理論です。そもそも、我々の日常生活そのものなのが貿易なのです。
 リカード理論は「特化し交換すれば、利益を生む」でした。簡単に言えば、「自給自足<交換(貿易)」ということです。

 貿易(交換)がなければ、われわれは、衣食住すべてを自給自足しなければなりません国民一人一人が、服を作り、米を作り、家を建てるのと、国民それぞれが、「服」作り、「農家」「大工」に特化し、得意分野を生産するのとでは、どちらが、我々の利益を増やすでしょうか。答えは後者です。

 我々は、「塾の先生」「銀行員」「パン屋」「ガソリンスタンド店員」「農家」「衣料品店」etcという仕事に特化しています。それぞれ、20万円という給料をもらったとします。
 「塾の先生」は、20万円という「サービス」を生産したことになります。「農家」は米という「モノ」20万円を生産したことになります。

 その後、我々は、この中から、電気、ガス、水道代、アパート代、食費、ガソリン代etcを購入します。自分が20万円分生産し、20万円分購入(貯蓄は別に考えましょう)するのです。これが貿易(交換)です。「自給自足<交換(貿易)」ということがすぐにわかることと思います。

 1日の労働時間が8時間として、その労働を、電気、ガス、水道、住居、食費、ガソリン、すべてそれらに振り分け、自給自足したら・・やろうと思えば可能ですが、非効率です。

 アルバイトでも同じです。一番自分にとって都合がよい(時給が高い、労働時間が適切、内容が自分に合っているetc)バイトに特化し、そこで1万円を生産し、その1万円で消費します。体は2つないので、どれか一つのバイトに特化します。

塾の先生2
 これが、 「塾の先生」と、「そのほかの労働者」間の貿易(交換)なのです。つまり、我々の日常生活そのものが、貿易です。

 貿易は、輸出(生産)ではなく、輸入(消費)が目的


<企業も貿易(交換)>

 企業⇔企業 取引も貿易です。

 トヨタ自動車が車を生産します。トヨタはそれを売ったお金で、会社で必要な紙、ボールペン、パソコン、印刷機、電気etcを、購入(貿易=交換します。もちろん、それらの財をトヨタで生産しても良い(自給自足)のですが、明らかに非効率だと言うことがわかると思います。

結論 

我々の日常生活も、企業取引も、すべて貿易
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