全く使えない小野義康 論語(経済学)読みの論語知らずの典型
小野義康「増税で消費増」を唱える、民主党ブレーンだった人です。数学は得意ですが、肝心の経済学の基礎を全く理解していません。
スキーでいえば、体重移動の基礎が全くできずに、ということは「ターン」がまったくできずに、たまたま「直滑降」だけで猛スピードが出せたというような話です。
※ インフレ・ターゲットを批判する小野論文、「不完全競争市場」である現実の市場を前に、説得力を持たないという話です。たった2行で反論終わり。というか、小野論文、ひっくり返すとインフレ・ターゲットを支える理論になってしまうというオチさえ・・・
閑話休題
http://yasuyuki-iida.hatenablog.com/entry/20091027/p2
飯田泰之
僕としてはエコノミストの格付けはいくつかの段階に分けて行わなければならないと思っています.
経済学・経済統計に関する知識に関して,
第一関門:教科書の経済学を理解しているか否か
第二関門:内生的成長理論,RBC,New Keynesianモデルを理解しているか否か
上がっているメンツを見る限りマクロの話中心でしょうからマクロ基準で.第一関門をクリアしていないエコノミストはかなり多い…….そういう人はホントいくら叩いてもいいと思う.ってか教科書の経済学分かってないのになんでエコノミストとか経済学者って言ってられるのか謎.教科書レベルの知識無しに経済学を批判する人までいて噴飯ものです.ちなみに第一関門を見分けるコツは,
比較優位説理解してる?
国際収支統計わかってる?
IS-LMとフィリップス曲線わかってる?
中立命題や恒常所得仮説に関する一連の議論わかってる?
あたりがよいリトマス試験紙かと.
で,次に多いのは教科書は分かって居るけど,現代的なマクロの理論はわかってない人.ルーカスがどうのとか,RBCがとかいいながら実はわかってない人もけっこういるように感じます.この前も「今次の金融危機でNew Keynesianモデルの問題点がはっきりした.やっぱりRBCが妥当だ」と言っている人に出会いまちた…….これDSGEの論文を読んだことがないのがばればれ.包含関係を全然分かってない.
上記の話で行けば、小野義康、第一関門で失格です。
消費低迷と日本経済 (朝日新書)
小野義康
P181
日本の経常収支と、円の価値との関係、経常収支の黒字が膨らむば円高になるし、赤字が広がれば、円安になる。こうした為替調整の結果日本人がこれまで以上に頑張って海外にどんどん売り込めば経常収支の黒字幅が広がって円高が進む。ここで日本人が稼いだ分を輸入にまわして使うなら、結果的に経常収支の黒字幅広がらないから円高にはならない。
そもそも輸出で外貨を稼ぐのは、それで海外製品を買うことが目的だったはずだ。外貨を使うあてがないならいくらためても意味がない。ところが現在の日本人は外貨を貯めることばかり考えなかなか使わない。その結果、日本の対外資産は世界一になっている。こんなありさまだから、黒字幅が膨らむばかりで、円高になる。円高傾向は当初の外国向けの売り上げ増を相殺して、経常収支が元の水準に戻るまで続く。つまり、円高は過度な経常黒字を元に戻す自然な調整ともいえる。
もう、最悪です。1970年代の固定相場制時代に終わった話を、2017年末にしています。痴呆です。
1)輸出で外貨を稼ぐのは、それで海外製品を買う(輸入)が目的。
2)経常収支の黒字が大きくなれば円高になる。
3)円高→日本の輸出が抑えられる→経常黒字を減らす(元に戻す)。
経済オンチの陥る「これでもか!」を見事にまとめたお手本のような小文章です。これだけの分量で見事にトンデモをまとめて語れるのですから、その意味では大学教授の書く文章と言ってよいでしょう。
正解は、
1)
①輸出(EX)は、資本の海外投資の事。
②輸出で稼いだ外貨を輸入で使うのではない
2)経常収支と為替には何の関係もない
3)為替の変化で、経常収支が小さくなることはない
です。事実をここまで捻じ曲げるのですから、さすが、民主党政権下の政治ブレーンとしてふさわしい、痴ほう症です。
1)
①2016年、輸出は70兆円、輸入は66兆円です。②輸出で稼いだ金を輸入で使うのなら、日本で使える外貨は、70兆円しかないことになります(過去の対外純資産のうちの外貨142兆円:平成28年末もありますが)。
しかし、日本の場合、株と国債だけの取引に限っても、貿易輸出額(70兆円)の18倍、1248兆円です。1248兆円もの外貨取引を、どうやって「輸出で稼いだ70兆円」でまかなうというのでしょう?

この株や国債を買うにも、「為替取引」が必要です。その結果、日本市場の為替取引は、実物取引の235倍!、世界市場でも91倍の取引量となっています。

日本

世界


もう、本当に痴呆そのものです。
2)経常収支と為替には何の関係もない
3)為替の変化で、経常収支が小さくなることはない
これだけのカネ取引があるのに、「経常収支」で為替が動くことなど、絶対にありません。カネの動く量がけた違いです。話になりません。

相関係数0.11は、「全く関係がない」です。
ただし、「円安=輸出数量に変化がなくても、経常黒字は見かけ上増える」ので、ドル換算のグラフも見てみます。

相関係数はさらに精度を高め0.0014、「絶対に関係がない!」です(笑い)。
当然ですが、「円高になると、日本の経常黒字が減る(経常収支が調整される)」ことも全くありません。円で見ても、ドルで見ても同じことです。


終わっています。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/108556/120500023/
米テスラがこのほど発表した初の電気だけで走る大型トレーラーは、充電に最大4000戸分の住宅が使うのと同量の電力が必要になるという──。
これは、エネルギー関係を手がける欧州のコンサルティング会社、オーロラ・エナジー・リサーチがこのほど調査して弾き出した推計で、テスラが2019年から出荷を開始する予定の大型EV(電気自動車)プロジェクトの実現可能性に疑問を投げ掛ける格好となった 。
よくわからないのですが、電気自動車って、エコなのですか? エコ(経済 最小コストで最大効率:効用)って、モノを大切に使用することですよね。空気はきれいになるのかもしれませんが・・・
台湾はスクーターを電動化し、英・仏はガソリン禁止、中国は割合を規制・・・。日産は2025年目標を市販車の半分に・・・。EVは加速していますね。
グリーンスパンFRB議長 1987年8月
「常にインフレを抑え、株価を上げ、ドルの安定や低金利、雇用増を実現できる人がいればありがたい」