何を言ってるんだ?トランプ大統領(苦笑)

<何を言ってるんだ?トランプ大統領(苦笑)>

トランプ大統領が、トヨタに、「アメリカ・デトロイト近郊に工場建てろ(アメリカに投資しろ)」と発言したようです。

トランプ 投資 


もう、わけが分かりません(苦笑)。日本に対し「貿易黒字はけしからん」と言っておいて、一方で、「日本はもっとアメリカに投資しろ!(金融黒字を増やせ!=貿易黒字を拡大させろ!)」と言っているのですから・・・


貿易黒字=金融黒字=海外への投資過多のことです。つまり、貿易黒字を出せば出すほど、その国は海外投資をしている国ということになります。「貿易黒字」=「金融黒字」=「日本への海外からの投資額<日本からの海外投資額」のことです。

2016 上半期 国際収支表

GDP 総生産  総消費  貿易黒字 金融黒字

本当に、大丈夫なのでしょうか?この政権。誰か1人でもまともな経済学者、いないのでしょうか?

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おそろしい・・・

http://economist.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-81fc.html
官庁エコノミストのブログ
「景気ウオッチャー調査と経常収支の統計から何が読み取れるか?」


おそろしい。ここまでトンデモを書くのを、久しぶりに見ました。
BLOGOS記事だったので、元記事を見ると、

勤続30年のキャリアの国家公務員にして、官庁エコノミスト。在外の大使館において経済アタッシェをしたり、途上国への経済協力で計量モデルを回したり、地方大学の経済学部で日本経済論を教えたりと、エコノメの分かる国際派エコノミストを自称



と、官庁のエコノミストだそうです。しかも、経済学部で経済を教えているそうです。で、「経常黒字が改善」という日経記事を「上手くまとまっています」とほめ、貿易黒字が「競争力」に基づくだの、国際収支の各項目を、「(海外からの)稼ぎ」だの、アホかという話のオンパレードです。

まず、このエコノミスト?は日経記事を引用し、「よく取りまとめられた記事」ですと。

経常黒字、4年ぶり増加 14年度7兆8100億円

財務省が13日発表した2014年度の国際収支状況(速報)によると経常収支は7兆8100億円の黒字だった。経常黒字額は、貿易赤字が膨らんだ13年度の1兆4715億円から回復した。増加は4年ぶり。円安を背景に訪日する外国人が増え、旅行収支が改善した。外国債の利払いや外国株式の配当などの投資収益も増加した

貿易収支は6兆5708億円の赤字(前年度は11兆187億円の赤字)だった。原油価格の下落で原燃料の輸入額が減少。円安で円換算の輸出額が増えたことで収支が改善した。外債の利払いや外国株の配当が増え、第1次所得収支は19兆1369億円の黒字(同17兆3820億円の黒字)だった。

同時に発表した3月の経常収支は2兆7953億円の黒字(前年同月は1306億円の黒字)だった。黒字は9カ月連続。QUICKがまとめた民間予測の中央値は2兆655億円の黒字だった。貿易収支は6714億円の黒字、第1次所得収支は2兆3265億円の黒字だった。



で、自身は、このように感想を書きます。

次に、経常収支のグラフは上の通りです。引用した記事にもある通り、3月の経常収支は日経・QUICKによる市場の事前コンセンサスである2兆円強からかなり上振れし、大きな黒字となりました。1月の貿易黒字の後、2月は春節で貿易赤字を記録し、3月は再び貿易黒字となっています。貿易収支の先行きについては国際商品市況の動向にもよりますが、LNG価格が石油に遅行しますので、目先でもう少し貿易黒字が拡大する余地がありそうな気がします。ただし、どこまで経常黒字が拡大を続けるかは現時点では不明です。

また、観光に関して、サービス収支のうちの旅行収支が+2099億円の黒字と1959年度以来55年振りの黒字を記録するとともに、知的財産権等使用料が統計を取り始めた1996年度以降で最大の黒字を上げています。この2点ともに円安がそれなりに寄与していることは忘れるべきではありませんが、もしも、各収支項目が競争力に基づいて自律的に決定されると考えるのであれば、こういった収支項目を世界経済からの稼ぎ手と見るエコノミストがいるのかもしれません



 で、余りに酷いので、下記の、中学教科書と、高校資料集をコメント欄に書いたところ、削除され、今は拒否状態です(笑)。

東京書籍 「新しい社会 公民」H27 p145

貿易を拡大していくことは、その国の利益になります。しかし、むかしから貿易をめぐる国家間の争いは絶えません。1つの理由は、輸入が輸出を大幅に上回って貿易の赤字が拡大すると、国が貧しくなると考えられたことです。確かに家計の場合であれば、支出が収入を上回ると、その差額は家計の赤字となり、その差額は借金でうめなければならないので、大幅な赤字は好ましいことではありません。しかし、貿易の場合には、赤字は企業や家計の借金になるわけではなく…ただちに国が貧しくなるというわけではありません。

もう一つの理由は…安価な輸入品が国内にたくさん入ってくると、国内産業を保護するために、国による輸入規制が行われることがあります。すると相手国が対抗措置をとり、これに対して報復をするというように、報復合戦が繰り返されます。一国の輸入規制に他国もまた輸入規制で応じると、貿易そのものが縮小し、ときには戦争に発展していくこともあります。第二次世界大戦の原因の一つはこのような貿易紛争にあったといわれています。


とうほう「政治・経済資料2015」p337
 経常収支赤字は国内の資金不足を海外(資金余剰の国)からの資金調達で補った結果であり、貿易取引や国際金融では当たり前に起こることで、「経常収支赤字=悪」「経常収支黒字=善」という発想を取らない。 


東学「資料政・経」2015 p375
貿易黒字はもうけ、赤字は損ではなく、貿易黒(赤)字は、海外投資と同意なのである。



経常収支 黒字 赤字

世界GDPは世界GDEです。
日本GDP500兆円世界500兆円とします。
日本480兆円内需+貿易(経常)黒字20兆円=世界貿易(経常)赤字20兆円+500兆円、世界は520兆円分の消費をしています。
日本は、消費を所得以下に抑え、海外に20兆円も投資し、これが貿易(経常)黒字です。
20兆円が30兆円に増えると、「改善」「稼ぎ」で、海外が520兆円消費が530兆円消費になると、「赤字」だから、損ということになります。
あれれ?国内投資せずに、海外投資=貿易黒字を増やせば増やすほど、「産業は空洞化?????」するのでは?????(笑)
これで、公務員エコノミストだそうです。終わっています。

経済学的思考のすすめ
岩田 規久男
P27

 日本では、経済学を学んだことのないビジネスマンや新聞記者はもちろん、文芸作家であれ、漫画家であれ、医者であれ、テレビのニュースーキャスターであれ、お笑いタレントであれ、誰もが円高や不況やデフレなどの原因、さらに日本の財政破綻などについて、経済学の専門家顔負けで語る。まさに、シロウト経済学花盛りである。
 
 しかも、シロウトが書いた経済本は経済学者の書いたものより分かりやすいらしく、よく売れる。

 確かに、「太陽は地球の周りを回転している」という説明(つまり、シロウト経済学)のほうが、人々の観察と一致しており、「いや、実は地球が太陽の周りを回転している」(つまり、経済学者の議論)という説明よりもはるかに分かりやすいであろう。
 
 しかし、第2章で示すように、シロウト経済学にはでたらめが多い。それらがよく売れるのだから、それだけ、日本国民の中にでたらめを信じている人が多いことになる。これは捨てて置けない状況である。


日経、せっかく1日前は穏やかなのに1日たつと元の木阿弥

<日経、せっかく1日前は穏やかなのに1日たつと元の木阿弥>

こっちの記事は、事実のみですから問題ありません。
経常収支

しかし1日後は、「経常黒字は日本の稼ぐ力、赤字はまずい、黒字を押し下げる」だから、この新聞、本当に終わっています。

経常1
経常2

過去記事参照
クリック

いい加減にしろよ日経!読売!経常黒字が海外から稼ぐ力だと

法学部卒が書いているのでしょうねきっと。でも、これを日経内で「違う」と指摘する人がいないのでしょうか?そこが何とも不思議です。

国際収支は、縦書きではなくてこんな風に、横に並べて書けば、一発なんですけどね。すでに高校の資料集では、このように記載しているところが出てきています。

2経常収支

 それで「金融収支」赤字ですよね。そう、日本は「経常収支の黒字があああ」などと言っている間に、金融収支赤字の月や年が、すでに生じています。

 さあ「国債暴落説」のみなさん、どのように理由づけをするのですか?


図解 使えるマクロ経済学

前半はそれほど特筆するほどでもないと思うが後半がよく纏まった学説史のノートみたいで感心した。
かなり最近の本なのでアベノミクスまで位置付けて載ってる。断片的には知ってたつもりでもきちんと現代までの学説史としてはあんまり理解してなかったのだなと反省も頻り。
「新古典派」と「新しい古典派」の違いが判らない人はぜひ読んでみた方がいい。
ちなみに自分は楽天Koboで今さっき読み終わった。KoboのPC版でも図版が拡大縮小できればいいのにとちょっと思った。
zakki

中学校公民教科書でさえ、貿易赤字は企業の赤字と違う!と言っているのに・・

<中学校公民教科書でさえ、貿易赤字は企業の赤字と違う!と言っているのに・・>

 さて、今は、中学校公民の教科書でさえ、貿易赤字と企業や家計の赤字は違うという時代です。予備校講師や、日経・読売新聞は、「中学校教科書が間違いだ!」とでも言うつもりなのでしょうか???

東京書籍 新しい社会 公民H26 p145

 貿易を拡大していくことは、その国の利益になります。しかし昔から、貿易をめぐる国家間の争いは絶えません。

 一つの理由は、輸入が輸出を大幅にうわ回って貿易の赤字が拡大すると国が貧しくなると考えられたことです。

 確かに家計の場合であれば、支出が収入をうわ回るとその差額は家計の赤字となり、その差額は借金でうめなければなりません。しかし、貿易の場合には、赤字は企業や家計の借金になるわけではなく…保有する外国通貨の残高がその分減少するだけです。…国が貧しくなるというわけではありません

 もう一つの理由は…安価な輸入品が国内にたくさん入ってくると、国内産業を保護する為に、国による輸入規制が行われることがあります。すると相手国が対抗措置をとり、これに対してまた報復するというように、報復合戦が繰り返されます。

 一国の輸入規制に他国もまた輸入規制で応じると、貿易そのものがしだいに縮小し、ときには戦争に発展していくこともあります。第二次世界大戦の原因の一つは、このような貿易紛争にあったといわれています



 
 さて、このように学んだ中学生が、高校に入り、現代社会(だいたいの高校では1年次に履修)を学びます。

清水書院 高等学校 新現代社会 最新版 H26 p186

清水書院 高等学校 新現代社会 最新版 H26 p186

 国際収支の総合計は、統計上つりあうようになっている。

(筆者注 昔 経常黒字=資本赤字 今 経常黒字=金融黒字)

 国際収支:外国から資金が入れば黒字、出て行けば赤字となる。これは単なる資金の移動を示すのみで、黒字がのぞましいわけでも、赤字が避けたい事態というわけでもない



  
 さて、高校3年生では、政治経済を学びます。現代社会か、政治経済は選択必修で、どちらかを必ず学ばなければいけません。 

清水書院 高等学校 新政治・経済 最新版 H26 p132~133

 高度経済成長期に日本の経常収支は「国際収支の天井」という制約の下にあった。好景気になると輸入が増え、外貨準備が底をついて赤字になるために、金融を引き締めて景気を後退させるという制約である。したがって不景気になると自動的に黒字化した。

 1960年代後半以降…輸出が拡大し、貿易黒字が定着すると国際収支の天井問題は解消され、以後黒字を続けてきた。

 一方、資本収支では投資収支が大幅な赤字となることが多く、それは海外に工場が進出したり、株式や債券の購入などの投資をしたためである。その収益は、経常収支中の所得収支として計上される。資本収支の赤字は、わが国が債務国から債権国に変化したことを示している。

 したがって、国際収支では単に「赤字か黒字か」で望ましさを論じるのは、ふさわしくない。…海外に投資すれば、貿易黒字が、資本収支の赤字となるのである。その赤字が、債権国である証拠であるとすれば、家計の赤字の意味とは異なることに注意したい



 筆者注:現在は 貿易黒字(経常黒字)=金融黒字です。黒字は債権増のことです。

貿易黒字ですが、その儲け???は、国内総生産(GDP)から出ています。日本人から儲けた、国内総生産(GDP:GDI)の一部を海外資産(簡単にドルとしましょう)にしているのが貿易黒字です。

本質的に、貿易黒字を経常黒字と変えても同じです。

経常黒字赤字模式図


 それが、浪人して予備校に入ると、予備校講師のトンデモ論です・・・

陰山克秀 代々木ゼミナール公民科講師 

「蔭山のセンター現代社会 パワーアップ版」2014

「レーガノミクス双子の赤字、財政赤字と貿易赤字で息も絶え絶え」
「日本の貿易赤字は解消しないといけない」



 社会人になると、日経でさえ、「経常黒字はもうけだ!」・・

http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-995.html

いい加減にしろよ日経!読売!経常黒字が海外から稼ぐ力だと???ふざけるな

 中学生にも「ウソ!どっち?」と言われるでしょう。終わっています。

<追記 情報いただきました>

(2)
>他にも予備校の講師が現役生向けに書いた書籍に、「貿易黒字はもうけだから、ドンドン輸出を伸ばそう!」みたいなことが書いてあるものがありました…。

について。

http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-995.html
<いい加減にしろよ日経!読売!経常黒字が海外から稼ぐ力だと???ふざけるな>

で説明したように、総供給=総需要は次の式で表されます。

総供給 = 総需要
  IM+Y = C+I+G+EX

輸入+総生産 = 内需+輸出

貿易黒字は、輸出を伸ばし輸入を抑え、差額を稼ぐことなのでしょう?

上の式で、左辺「輸入」を抑えつけてください。そうすると、右辺「内需+輸出」が伸びないことが分かると思います。

いいですよ。輸入を減らしたり押さえつけたり・・・それは、右辺内需の拡大を自ら抑えることです。こんなナンセンスな話、ないでしょう。

こんなもの、ISバランスを知らなくても、分かる話です。基礎の基礎の基礎、家の工事で行けば、基礎工事のための「木のくい」のような段階の話です。

<追記2 コメントより>

輸入>輸出 が継続すると支払う為の外貨が無くなる
外貨が得られないければ資源(原材料やエネ)のない日本では生産(総生産)も消費(内需)も縮小する、維持する事が出来なくなる
と思うのです
【輸入+総生産=内需+輸出 】はこの多くの大人の恐怖感を払拭する事が出来ないのでしょう
この恐怖感は実に困ったモノだと思います」



 1)やはり、世代の影響が大きいと思います。この世代が、必死に上記のトンでも論を流し続けています。

http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-934.html
見事に、トンでも経済論の人たち 真壁昭夫 [信州大学教授]

 今は資本取引の自由化の時代で、ドルなどいくらでも(変な話、庶民の交換など無限大にできる状況)手に入ります。これが教科書で伝えられていないのですね。

 2)ここまで来ると、例のISバランスが必要になります。貿易黒字=海外への資金提供、貿易赤字=海外からの資金流入・・・これをしっかり伝えることが必要です。

 何しろ、「現代社会or政治経済」は、必修ですから、「九九」のように国民全員に伝えようとすれば伝えることが可能です(受け手が理解できるかどうかは別にして)。国民の半分にでも伝われば、200年も前に否定された「重商主義」思想もなくなるでしょう(笑い)・・・って逆に言えば、200年以上も「伝わらない」ことが実証されているので、やはり「伝わらない」のでしょう(笑い)。

 浅川さんたちが、「自給率に意味はない」と農水省キャンペーンを否定すると、教科書記述も変わります。

清水書院 高等学校 現代政治・経済 H26 p234

「農業への危機感はホンモノか」

 農業の危機として取り上げられることが多いカロリーベース自給率は、国民に供給されている食糧の全熱量(カロリー)合計のうち、国内で生産された割合を示したものである。しかし、総供給の3割にも及ぶと言われる廃棄分を消費量に含んでいること、畜産物の自給率を史z量の自給率から計算していることなどから、現在の計算方法による自給率は実態に比べて過小になっているとの批判も多い。

 また品目別農業産出額を見ると…カロリーが低い野菜・果実等の生産に転換が進んでいることも…計算上の自給率を低下させる原因となっている。

 野菜・果樹・畜産物に関する我が国の関税率は国際的にも低く、高い付加価値をもって…生き残りを目指す農家の姿はけっして農業の衰退を表すものではない。



 この教科書、明大の飯田泰之先生、一橋の宇南山卓先生とか、「まともな」「若い」先生が執筆陣に加わっています。アホ世代はもう勘弁してほしいです。

自由貿易反対は、弱者いじめのこと

<自由貿易反対論は、弱者いじめのこと>

さて、世の中には、貿易自由化反対、TPP反対、関税撤廃反対を叫ぶ人たちがおります。

TPP推進派は農産物も耐久消費財も全部金額に換算して評価することしか出来ない。近い将来必ず来る食糧危機に対する懸念というものがまったく念頭に無い。食料というものは多少高くても安定供給することが国家としての責任であることに全く考えが及ばない。耐久消費財などと単純比較できない。

世界人口が70億を超え、食糧危機が懸念されるいま、世界有数の先進国である日本が食糧自給率を下げようとするのは愚か。途上国の食料を高価で買い取り、途上国の市民を飢餓に陥れることになる。いくら金を積んでも食料が買えないなんてことにもなる。国家のリスクマネジメントという視点が欠落



http://toyokeizai.net/articles/-/3267/

エマニュエル・トッド 歴史人口学者・家族人類学者--もし自由貿易が続くなら民主主義は消えるだろう

現在の自由貿易とは何かという点から話しましょう。自由貿易という言葉はとても美しいが、今の自由貿易の真実は経済戦争です。あらゆる経済領域での衝突です。安い商品を作り、給与を押し下げ、国家間での絶え間ない競争をもたらします。

一方、協調的な保護主義は話し合いです。協調的な保護主義の下では、政府がいかに需要を浮揚させるかが優先課題。保護主義の目的は内需の再拡大にあり、各国の利害が内需の刺激策に結び付いています。保護主義経済圏を形成することが(安い生産コストの商品輸入を抑制させ)給与水準の上昇につながる

 世界中の指導者が「自由貿易は問題だ」と認識し、協調という考え方のメカニズムに理解を示せば、国家間の利害は一致するはず。各国が考え、熟慮し、話し合う。それが協調的という意味です。



 今年は、この「市場」そのものが、「利己主義+利他主義」、「一期一会+長期取引」、「コスト削減+コストのかからない信頼関係」から成り立ついうことを明らかにするのが、私の命題です。

 ちなみに所得水準は、生産性によって決まります。内需がどうとか、安い生産コストの商品を輸入とか、全く関係ありません。

閑話休題

 この人たちの中には、①自分に関係がないのに、自分の考えを人に押し付け、平気でいられるタイプの人がうようよおります。大きなお世話なのですが、本人気づいていません。「公益」だと確信しているから、絶対に信念を買えようとしません(笑い)。

 頼むから、押し付けないで!「自存自衛だああ!!!!」ですから、この人たちに関わると、下手をすれば戦争に巻き込まれてしまいます(笑い)。

 ①がいうのは、安全、日本の景観、失業者が出ていいのかという利他心etc公共のためという義憤のようです。

 ②農業生産者は、自己利益のためですが、①の場合、自己利益のためではありません。なぜなら、安全な食材が欲しいなら、関税がたとえゼロになって海外産が多数を占めても、日本産がゼロになるわけではないので、買うことはできるからです。

しかし、「公共のためと言って社会利益の増進をしている人」をスミスは見たことがないといいます。

『世界の名著 アダム・スミス(国富論)』中央公論社 S62 p388

 それゆえ、各個人は、彼の資本を自国内の勤労活動の維持に用い、かつその勤労活動をば、生産物が最大の価値を持つような方向にもってゆこうと、できるだけ努力するから、だれもが必然的に、社会の年々の収入をできるだけ大きくしようと骨を折ることになるわけである。

 もちろん、かれはふつう、社会公共の利益を増進しようなどと意図しているわけではないし、また自分が社会の利益をどれだけ増進しているのかも知らない。…生産物が最大の価値を持つように産業を運営するのは、自分自身の利得のためなのである。

 だが、こうすることによって、かれは、他の多くの場合と同じく、この場合にも、見えざる手に導かれて、みずからは意図してもいなかった一目的を促進することになる。…自分の利益を追求することによって、社会の利益を増進せんと思い込んでいる場合よりも、もっと有効に社会の利益を増進することがしばしばあるのである



 では、「関税反対」の何がおかしいのでしょうか?

まず関税は、外国や、あるいは外国の業者が払うのではなく、日本人が払い、資源の配分に歪みを生じさせる税だということを再確認しましょう。

日経センターの分析です。日経H27.1.30

コメ・小麦・牛肉・豚肉・乳製品・砂糖の6品目の関税撤廃によって受ける、恩恵です。
関税撤廃利益 日経1・30

 所得が低くなればなるほど恩恵を受ける、つまり、6品目関税は「所得の低い層により負担をかけている」ことになるのです。

その負担度は、高所得者層の2.3倍です。消費税の負担格差は1.7倍ですから、その比ではありません
年収 食料消費税額

「消費税は(低所得者に)逆進税」

が、もしも成立するなら、

「関税は(低所得者に)と~っても逆進税」なのです。

つまり、関税撤廃の方が、消費税軽減税率を適用するよりも、もっと「低所得者(例:配偶者をなくした独身高齢層)」に優しいのです。

関税撤廃反対者は、低所得層に冷たい、利己主義者なのです。(笑い)。

だから、自分の利益だけ追求していればいいのです。「社会のため、公益のため」って言って社会利益を増進した、なんて言う人は、スミス以来いないのです。

解決策ですか?アメリカもEUも補助金漬け農業です。

 アメリカ、あんなに砂糖を消費している超ファット国なのに、砂糖を西海岸で生産しているんです。なぜ?砂糖づくり農家を守るためにです。西アフリカや、カリブ海諸国の、貧しい国の所得を奪ってまでです(ハバード経済学参照)。

 関税よりも、補助金の方が、安く済み、なおかつ資源配分をゆがめないのです。バターが年末に日本で不足するのは、バターを買う(輸入する)消費者が、たった1つの団体だからです。生乳~バター量までおかしくなるのは、買うのが、その地区ではたった一つの業者だからです。「消費者1つ<生産者多数」これを、経済学の教科書では独占といい、排除すべきものとされています。

 そういえば、TPP交渉で、10年以内に、クルマの関税をゼロにするとかしないとか、昨日の日経にありました。
良かったですね。アメリカフォードの6mを超える長さのピックアップトラック、安く買えそうですね。日本の世界最高技術の軽オープン2シーターも、これで、アメリカ上陸!(両者ともに冗談です)

<交換とは何かが全然理解できない人々>

例えば、マンキュー10大原理の、第5原理

「交易(取引)は全ての人々をより豊かにする」

原題 Trade can make everyone better off

について、誤訳だの嘘だの、ヨラフ・バウマンが批判しているのを知らないのかだの、アホなことを言う人々が(一定数)います。

「交易(取引)は全ての人々を、より豊かにすることができる」

あるいは

「交易(取引)は全ての人々を、より豊かにすることが可能だ」

でも何でもいいです。

交易(取引)のないことを、自給自足といいます。

自給自足の方が、豊かになる例があれば、1つでも挙げてみましょう。ロビンソン・クルーソーは、無しです。

歴史以前から、交易(取引)でした。

交換1
交換2

現代社会では、そこに「カネ」が介在し、交易(取引)が活発になっただけです。本質は同じなのです。

交換3

「交易(取引)は全ての人々をより豊かにする」を理解できない人は、「ありのお~ままのお(笑い)」現実を見ることができない、可哀想な人々のことです。

ただし、交換でソンしたということは、個々の取引では生じます(みんなそれで、大人になります)。

また、奴隷貿易や、ポトシ銀山の例は、そもそもマンキューの言う、「交易(取引)」ではありません。なぜなら、人は「トクする」と思う=[自分の機会費用⇔相手の機会費用]範囲内でないと、取引は成立しないからです。

あなたが8時間で、コメ8キロ⇔肉1キロ生産できれば、肉1キロの機会費用はコメ8キロです。
相手が8時間でコメ16キロ⇔肉4キロ生産できれば、肉1キロの機会費用はコメ4キロです。

この場合、肉1キロの機会費用7~5の間でしか、取引は成立しません。あなたは、相手から、「肉1キロあげるからコメ7キロ~5キロほしい」と言われたらトクですから、交換します。これが、「肉1キロあげるからコメ9キロ欲しい」なら、絶対に交換しません。自分で作る方がマシだからです。

逆に相手はあなたから、「コメ7キロ~5キロあげるから、肉1キロ欲しい」と言われれば、喜んで応じます。これが、「コメ3キロあげるから、肉1キロ欲しい」と言っても、交換は成立しないのです。

ね、交換システムは、「両者がトク」できるように出来ているでしょう?
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