<シルバー民主主義>「高齢者の高齢者による高齢者のための政治」過去の記事もご参照ください。
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-category-119.htmlhttp://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-66.html
団塊ジュニアの結婚格差と少子化問題
参考・引用文献 安部順一 読売『超高齢社会の支え方』
読売『問われる所得の再分配』 1年間に、65歳以上の高齢者は、107万人増えます。それに伴い、高齢者関連の社会保障費は1兆円強自然に増えます。
その勢い(伸び率)は、人口の伸び率を上回ります。つまり、現状では、
高齢者人口が1増えれば社会保障費は、1.28増えるのです。
この「再配分」の結果、高齢者の所得は、他世代に比べて、異様なアップの仕方をしています。高齢者世帯の年額平均は、90.1→374.9万円にアップするのです。284.8万円が、社会保障費から給付されています。

※余談ですが、ワーキング・プア??・・年収200万円以下??なるものと比較してみてください。
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-675.html 母子家庭(これこそ、川村准教授がワーワー騒いでいるワーキング・プア???なるものの典型??)は、わずか27.4万円しか給付されていません。
この、ゆがんだ再配分の結果、格差の大きさを示すジニ係数も、現役世代では、逆に大きくなる=開くのです。
「若年層では、税・保険料の負担が重荷になり、貧困状態にある子供の割合が、再分配の前後で12.4%が13.7%と上がってしまう。主要国で日本だけの現象だ。」 これは、社会保障費の7割が高齢者に支給されているからです。
・高齢者特権
①給与所得より厚い公的年金等控除
(同じ所得で税・保険料が現役層より低くなる)
②医療費負担は、1割(現役世代は3割)
今年4月より、65歳~74歳は2割負担へ
③生活保護受給者の4割が高齢者
<富裕高齢者の独り勝ち> 高齢者の貧困率(全所得者平均の半分以下)は21%(2000年代半ば)で、OECD(先進国)平均の13%より高いのです。
年金は、厚生年金・公務員共済が手厚く(夫婦2人で総額350万を超えます)、国民年金は低い(1人6万5千円/月)ことが知られています。
つまり、
現役時代に高所得だった層は退職しても高所得、現役時代に低所得だった層は、年をとっても低所得のままなのです。
75歳の現役社長(中小企業の社長さん・・日本中にごろごろいますよね)は、20歳代の現役会社員よりはるかに給与所得は高いのですが、さらに年金や医療費で手厚く保護してもらっています。
例えては失礼(下記の方、本当にごめんなさい)なのですが、東京都の石原都知事や猪瀬直樹副知事は、だまっていても夫婦2人で156万円の年金をもらっています。
読売のナベツネさん、黙っていても、400万近い年金が入ってきています。
昭和女子大学学長 坂東眞理子『女性の品格』?だかの、ベストセラー 65歳
青山大学教授 榊原英資 70歳
評論家 田原総一郎 77歳
・
・
・
・
現行の社会保障費は、
「生活に困っている人を困っていない人が助ける」のではなく
「基準が年齢」なので、
「若年層は低所得でも給付が受けられ」ないどころか、
「高齢者は高所得でも」さらに
「負担が軽減される(小塩隆士 一橋大)」システムなのです。
トヨタのプリウス、乗っているのは、高齢者ばかりです(今度、運転手の顔を見てください)。若い人は乗りません。
地デジ対応の40インチ以上TV、一番先に買い、一番持っているのは、高齢者です。しかも、何とかシアターとかいう、音響設備までつけて、ウン十万の出費を平気でします。
今の社会保障システムは、「低所得者に優しく」という「権利保障」ではなく、「高齢高所得者にも手厚く」という、
「特権」なのです。
「つまり『恵まれた高齢者』対『困窮する貧困層』という図式ではなく『高所得高齢者の独り勝ち』なの」です。
大阪市(橋下市長)は、一律年齢基準を見直すようです。
①敬老パス(市立交通網)廃止・縮小
②高齢者の水道代無料を廃止
③敬老祝い廃止etc
でも、既得権益者=特権保持者のみなさんは、絶対に「声」を出しません。「円高」で潤っている人も、「教育委員会委員」に選ばれて、月収43万円(東京都)をもらって、月に数回しか仕事がない人も・・・下請け、孫請けに負担を負わすTV局社員も・・・再販制度に守られている新聞社社員も・・・・
高所得高齢者も、「ひっそり」と、でもすごく楽しく、余生を過ごしています。
theme : マクロ経済学 ミクロ経済学
genre : 政治・経済